「人体の不思議展」へ行ってきました
東京国際フォーラムで開かれている「人体の不思議展」に行ってきました。東京国際フォーラムは以前にコンサートで行ったことがあるのですが、コンサートホールは分かるものの、「人体の不思議展」の会場を探すのに、時間がかかってしまいました。けっこう迷ってる人が他にもいましたねえ。
混むという噂だったので、わざわざ平日に行ったのに、意外なほど混んでいました。平日でこれじゃ、休日なんてひどいでしょう。おまけになぜか子供が多い。学校はどうしたのかね、君たち。前でも後ろでも、「ほら、○○ちゃん、ここが心臓だよー」などとお母さんが子供に説明しています。子供はガラスにぺったり手を付けてしまうので、けっこう展示ガラスには手の跡がペタペタと・・・まあ、でもはりつきたくなる気持ちは分かりますわ。
本物の人体のプラストミック標本。作り物じゃないところが衝撃的です。脳の中、体の中・・・これが美術館なら、適当に見て流れていけますが、なんていうんでしょう、これこそ、「釘付け」って感じ。とにかくすごい。
人間の体の中に胃や腸や脾臓や肝臓がこんなふうにつまっているのかーというのが実感できます。私が一番すごいと思ったのは、人体を縦に輪切りにした標本。横の輪切りもありますが、よくもまあ、標本とはいえ、人間を細切れにできたものだ、と正直思います。CTスキャン映像では、こんなのを見られるみたいですが、その実物ですよ。う~すごい、信じられない。
江戸時代の終わりに、初めて当時「腑分け」と呼ばれた人体の解剖を行い、人間の体の中身を見ることができた人達もこのくらいびっくりしたかなぁ・・・
↑こういう話って、子供の頃、「マンガはじめて物語」とかで学びませんでした? 私もすっかり忘れておりましたが、「杉田玄白」とか「前野良沢」って名前、ピンときます? あらためて調べてみると、彼らが腑分けを行ったのは、私はすっかり明治になってからだと思っていたんですが、江戸時代の終わりだったのですわ。すげー。
(興味のある方は「解体新書」や「杉田玄白」で検索をしてみてくださいませ。勝手にリンクは張れないや^^;)
今回の「人体の不思議展」がすごいと思うのは、単なる骨格の見本や筋肉の見本だけでなく、リンパ腺や血管の見本が見られることです。標本の後ろ側に回ると脊髄が見える。ホントに背筋がゾクゾクしますよ。
人間の体・・・すごいですね。一生の内にこんなものを見られるのは、今回だけかもしれない。もしお時間があれば、みなさんもぜひ、見に行ってください。あーでも、血を見るのもダメな人はダメかな。
つくづく・・・自分が「好奇心」いっぱいの人間であることを自覚してしまいました。
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Comments
最近の「人体の不思議展」の情報です
中国人死刑囚を闇で売買して加工し皮をはいで見世物にして金儲けしています。
★「沖縄展」では「法律違反」の可能性があり全ての団体が「後援を辞退」しました。
http://www.com-net.city.naha.okinawa.jp/cgi-bin/welbbs_i/community.cgi?cmd=one;no=324;id=
★献体同意書は盗用偽装だった
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-186.html
★カリフォルニア州で人体展禁止法案が可決されました★
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-181.html
★★日本語字幕のPart1,Part2がRedFoxサイトにあります★★
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-174.html
・「死体」の写真があります。ABCnewsのPart2の7分52秒のシーンで使われている「死刑囚」の写真のサイト
http://www.observechina.net/info/artshow.asp?ID=47822
検索:唸声中国/死刑囚の遺体を人体標本に、 のなかの2番目URL
Posted by: 人体 | 2009.02.11 17:09
ふむ。
確かに、あそこまでの標本ってただものじゃない感じはしますね。
脳死で臓器を移植のため取り出すことさえ難しい日本では絶対無理だと思いました。
一方で、確かあれってドイツの標本だったので、外国の方は日本人とは倫理観が違うから、自分の体を学術的な目的のために献体する方もいるのかなとも思ったり。
Posted by: BUBI | 2009.02.11 23:08
ドイツの献体の「プラスティネーション」の「人体の不思議展」は1999年に終了しています。
2004年で「プラストミック」なら、中国から輸入した人体標本の『新・人体の不思議展』の方ですね。
これは「献体」と説明していますが、献体の証明を求める批判団体に対して主催者がその証明に応じた事は未だかつて一度もありません。
日本に輸出した人体標本を巡って中国では当時人体入手経路が全く不明な「人体の闇取り引き」として社会問題になっています。
Posted by: 天空飛猫 | 2009.10.11 12:44