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2004.11.02

poem その⑨

 この詩はちょっと以前に書きました。へぼたろさんのコメントにレスをつけていて、「そういや無人島の詩を書いたっけなぁ」と思いだしたので拙作ですが載せてみます。読んでやってくださいまし。

「無人島へいく前に」

母さんが
仕事で遅くなった夜

放課後
遊ぼうと誘ってくれる友達もいなくて
一人で帰る帰り道

コンビニで買ったおにぎりのビニールを
キッチンではがしている土曜日の昼

小さい頃を思い返しても
一人だった思い出しかない

家を離れ一人で暮らしても
だから全然平気なんだ

「人間はみんな一人なんだから」
寂しいなんて思っちゃイケナイ
友達がいないことを悲しく思っちゃイケナイ
1日中誰とも話をしないことがあっても
平気でいないとイケナイ

そうさ
無人島で何年も一人で暮らした人の話を知っている
だから生きていけるんだよ
誰だって一人でも

そう言ったらきみはただ黙って笑ってた

『ほんとはへいきじゃない
 きみがいないとさびしくてしかたない
 きみにあいしてほしい
 きみにそばにいてほしい・・・』

無人島へ旅立つ前に
一度だけきみに尋ねてみようか
・・・いっしょに来ない?・・・

ふられたら
今よりもっと寂しくなるけど
それはもちろん覚悟の上で
明日、きみに打ち明けよう
きみはうなずいてくれるかな

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