定石と私
「定石」というのは、囲碁の定石のこと。「じょうせき」と読みます。
そういえば「定石」って言葉も囲碁以外にも使われますね。
囲碁には定石というものがありまして、つまり、「こう打った時は相手はこう打つ。そうすれば相手も自分も損にならない」という手のことです。19本の線が交錯するだけの狭い世界で、これだけ長い間、人類に楽しまれているゲームですから、そういうものがごまんとあるわけです。
世の中の理に、原則と例外があるように、もちろん定石にもいっぱい例外があるんですが、一応基本的には、「定石」というのは、こっちが定石どおりに打って、相手が定石ではない手を打ったとしたら、こっちがものすごーく得をする手があるはずなんですわ。そうじゃないと「定石」じゃないもんね。
ところが・・・相手が定石じゃない手を打った時、自分が次にどこを打つか・・・それが難しい。下手をすると、自分の方が一方的に損をすることになりかねない。なので・・・定石を覚えても覚えただけでは、役に立たないのですな。
私は「暗記」があまり得意ではないので、もとより、定石を最初から暗記しようなんて考えたことはありませんでした。でも、どこに打とうか迷った時に、定石はとても参考になります。ツケノビ定石などは、とても分かりやすい。私が最初に覚えたのは多分、これ。
今は三三(碁盤の端から三本目の線の交点)の定石を、なんとか物にしようと躍起になっております。三三に入って一度でいいから生きてみたい(爆)。そして、相手が無茶な三三入りをしたら確実に撃退できるように。三三に入られて生きられるのはいいとして、それなら自分は外と辺を厚くする、というのを常々心がけています。「三三に入ったことを後悔させてやる!」(笑)というのが自分なりのコンセプトなのですが、上手には食い破られることも。隅は19路全体の定石に比べてまだ数は少ないですから、少しでも物にできるようがんばりたいです。
以前は、「暗記は苦手だから」と覚えるのがいやだった定石。最近やっと、少し覚えられるようになってきたし、「覚えよう」という意識も湧いてきました。当面はまず、三三に入って生きることを目標に(笑)がんばろっと。
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Comments
すばらしい(^^)。
三々定石ね。ウワテからすると、初心者の方に一番最初に覚えてもらいたい定石なんですよ。でないと、隅に入った瞬間に白がおそろしく得してしまったりする。そうなってしまうとこちらも三々を打てなくなるので(そこで碁が壊れたら勉強にも何もならないので)、ちょっと碁が難しくなるんですよね。
三々定石も、小林覚九段が『星への三々』なんて本を書かれているくらい、いろ~んなパターンがありますが、まずは基本を覚えましょう。「普通の三々」と「フリカワリの三々」。そして余力があれば「大ゲイマへの三々」。これくらい覚えていると、ってか「わかっていると」、碁の幅はずいぶん広がります。
尚正確に言うと。定石は、双方が定石通りに打っても一方がどえりゃー損をすることがあります。打つ定石の選択を間違えているんですね。でもこれはまだ先の話。基本の定石を理解するうちに、次第に「ここでの定石選択は…」なんてことがわかるようになってきます。そうなるとまた碁は楽しくなりますよ(^^)。
応援しています(^^)。
# 今度私とも打ちましょうよ~(^^;
Posted by: まえだ | 2004.11.12 18:25
わーい、まえださんにほめられた♪
定石覚えられるようがんばりますねー。
# 今度私とも打ちましょうよ~(^^;
あはは、「三々定石」を覚えているかどうかさっそく打ち込まれたりして。こわい、こわい(笑)。
こばぴさんと同じくらい、まえださんと打つんじゃ、ものすごーく緊張して、いつもどおりに打てないかもしれませんわ。
でもその内ぜひ「指導碁」で、お願いしまーす。
Posted by: BUBI | 2004.11.13 21:44