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2005.01.24

『自信』について(「ハウル~」の感想の続き)

 「ハウルの動く城」を、この間、見まして、一つ、印象に残っているシーンがあります。
 主人公の女の子、ソフィーは、魔女の呪いで老婆に変身させられるんですが、その姿が、面白いことに、時々若返ったり、また老婆に戻ったり、します。
 私が一観客として想像するに、あれはソフィーの自己イメージを表現しているように思えますな。
 ソフィーの心の移り変わりがそのまま姿に現れる・・・ここの部分はなかなか興味深い設定でありました。

 ヒーロー役の魔法使いハウルは絶世の美青年。対するソフィーは普通の女の子。その対比において、つまり、彼女は自分のことを全然きれいじゃない、と思ってるわけです。ハウルは美女の心臓を取る(比喩ではなく実際にとり殺す、といったようなイメージでこの作品の中では使われているようです)と言われてるけど、自分は美人じゃないから、ハウルだって私の心臓を取ったりはしないわ。物語の冒頭、彼女はそんなふうに自らを評しておりました。

 また、こんなシーンもあります。金髪のハウルは超カッコイイ美青年ですが、地毛は実は黒らしい。魔法で髪を金色にしてるわけですが、ソフィーが、汚れ放題だった浴室をきれいに掃除したら、魔法が解けて、ハウルの髪は黒に戻ってしまう。そしたら、もうハウルは・・・怒るなら「大魔法使い」らしいのですが、どんよりと落ち込んでしまいます(このシーンは笑えた)。ハウルはそのときに・・・うろ覚えですが・・・きれいじゃなければ生きる意味がない、みたいなことを言うわけです。ソフィーはそれにショックを受ける。
「私なんか今までに一度もきれいになんかなったことがないわ」
 
 そしてまた、後半にこんなシーンも。どうもハウル自身も、ソフィーに気がありそうという恋愛モードに突入して以降のシーン。ハウルはソフィーの手をとって、「きみはきれいだよ」というようなことを言う。このときはソフィーは少女の格好に戻っていたので、実際、まあ、かわいかった。なのに、彼女はそんなハウルの言葉を自分で否定して、みるみる内に老婆に逆戻りしてしまうのでした。
 
 さて。この自信の無さ、というもの。
 男性、女性を問わず、自分の姿に劣等感を抱いている人は多く、抱いていない人の方が世の中には少ないんじゃないかなぁ・・・
 ご多分にもれず、私もそういう自分の容姿にはまったく自信のない人間の一人。ソフィーの気持ちには思わず感情移入をしてしまいます。大体がハウルなんて声がキムタクですから(笑)。キムタクが目の前に現れて「きみってかわいいね」と言われた時の女性の反応は
「ふふ、やっぱ私ってかわいいわよね」
というよりは
「からかってるんでしょ、やめなさいよ」
が自然かと思われますわ。
 ラスト(ちとネタばれですが、まあいいでしょう)ソフィーはそんなハウルとラブラブになり、少女の姿に戻ることができます。この辺の経緯がまた「説得力ねーな」と突っ込みたくなる部分ではあるのですが(笑)。

 私はと言えば、容姿にも、異性に対しても相変わらずまったく自信はありませんが・・・せめて囲碁では、自信を持ちたいと思い始めているところ^^ 過剰な自信は禁物ですが、少なくとも自ら望んで老け込むこともないわけでねえ。まだまだ若い者には負けませんわ(笑)

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Comments

TBありがとうございました。
私の周りではソフィーの声に倍賞さんを採用したことに、反論の意見がかなり多かったんですが、私は若いのに、恋もおしゃれも、そして人生すらもあきらめたような少女を表現する為に、倍賞さんを採用したのかなぁ、と思っているんです。
私としては、倍賞さんの声が「あきらめた」少女を上手に表現していたと思っています。
そして一連の出来事を通じてソフィーの「あきらめ」が徐々に消え、それとともに呪いが解け、ハウルと恋に落ちる。
実はこの映画、世の女性達に対する宮崎監督からのメッセージが込められているのかも?なんて、ちょっと考えすぎかなぁ?

Posted by: HR-Miller | 2005.11.30 at 07:53

HR-Millerさん、コメントありがとうございます。

>実はこの映画、世の女性達に対する宮崎監督からのメッセージが込められているのかも?なんて、ちょっと考えすぎかなぁ?

いえいえ、とても的を射た意見だと思います^^

自信過剰の人もどうかとは思いますが、第三者から見ると、不細工でもなく、かわいいくらいの女の子が、世の中をあきらめた発言をしているのを見ると、
「もったいないなー」
と思いますよね。

自分に自信があって、どんどん自己アピールもして前向きに生きている人と、自分に自信がなくて、夢を見ること自体をあきらめて、淡々と生きている人と、世の中にどちらの人が多いのかは分かりませんが・・・
おそらく、自分を過大評価も、過小評価もすることなく、身の丈にあった夢を見るくらいは、許されているのではないかなーと思います。

私の場合も、目の前にハウルが現れることは多分もうありませんが(笑)、自分で進んで呪いにかかることはあるまい^^

これが、この映画のテーマの一つであることは間違いないと思います。

他にもいろいろメッセージがありそうな映画ですが、見終わってなんだかいろいろ未消化な気分が残るのは、いろいろなテーマを詰め込み過ぎているせいかもしれませんね。

Posted by: BUBI | 2005.11.30 at 17:45

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