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2005.01.04

新春の迷人戦

 昨年末の打ち納めから今年の打ち初めにかけて、「迷人戦」七番勝負が開始されています。「迷人戦」とは、私と碁敵の対局の名称で、まあ、たまたま互いに棋力が同じくらいなので、勝手にタイトル戦を企画して対局をしております。
 大晦日に第一局があり、確か22目半くらいで私が惨敗を喫しました。布石時点での劣勢をどうにも覆せず、最初から終わりまで、勝つ気がしない対局でした。やれやれ。そういう手も足もでないような対局をしてしまうと、碁を打つ気がしなくなります。もうこの相手には一生勝てないような気がするわけで。
『こりゃ今回の迷人戦は4連敗の予感・・・』
 年末は、他の人とのネット対局でも惨敗し、すっかり自信を喪失しておりました。
 しかし。惨敗のショックも一夜明けると忘れるこりない性分がこういうときは救いです。2日には迷人戦の第二局が行われました。
 思うに、私たちレベルも、対局って地力の差よりも精神的なもので、勝敗が左右されることってあるような気がします。元々、碁敵は長考派。私は昔はそうでもなかったんですが、最近は以前よりも着手が早くなってきてしまいました。自分のペースで打てた方が、やっぱり有利ですね。年末の対局では、互いに1手20秒、60分の持ち時間で、彼が時間をたっぷり使ったのに対し、私はつい待っていられずに60分以上時間を余らせてしまいました。そのため二局目は持ち時間を30分に短縮。
 この日の碁敵は、意表を突くのぞきや打ち込みが多く、かなり積極的でしたが、そのせいで守りに手抜きが多かったようです。一方、私の打ち込みも失敗し、ただの相手の持ち込みに。
 級位者同士ですので、こういうミスやあり得ない手をとがめることで勝負がついてしまうことが多々あります。両方失敗してるので「お互い様」なことが多いですが、この対局では、辺のハネツギに対し相手が手を抜いたため、私が大もうけをして、最終的には8目半差で勝たせていただきました。
 やった~、4連敗は免れた~・・・しかし。相手のミスで勝ってるようじゃいかんなぁ。8目半だったので、最後までヒヤヒヤでした。隅の死活で、めずらしく私が打ち間違いをせずに相手を殺せたのも勝因ですが、3回に1回くらいしか成功しないのよね(←それは分かってる、とは言わない)。
 新年ももっともっと勉強しなければと思わされた一局でした。負けた時はもう棋譜を振り返るのも嫌で、ひたすら「もう碁をやめようか」と思うばかりですが、勝った時は多少余裕があるので、勝った時の方が自分としては勉強になってたりして・・・(いいのか、それで)。
 また二週間後に迷人戦第3局があります。きっと今度は相手も雪辱を誓っていることでしょう。
 よく「楽しんで打つことが大事」だなんて言われますが、なんだか、私はいつもいっぱいいっぱい。負けると悔しいし、勝つと嬉しい。碁敵との迷人戦も、思い切り真剣勝負ですが、そうやって打ってくれる相手がいるということは、いいことだなぁと思います。
 今年もたくさん打って、強くなりたいと思います。
 囲碁仲間の皆様、どうぞよろしく♪

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