poem その⑱
「もしも私が」
もしも私が美容師だったなら
君の髪をシャンプー台で洗ってあげられるのに
たまには誰かに洗ってもらうのも気持ちいいよ
もしも私が整体師だったなら
君の体をマッサージしてあげられるのに
毎日忙しくてつかれてるでしょ?
肩こりはしてない?
もしも私が歌手だったなら
コンサートでは君にとっておきの席を用意してあげる
いつもその席は空けておくからね
もしも・・・もしも・・・
私は君に何ができるだろう
美容師でも整体師でも歌手でもない
ましてや恋人でもお嫁さんでもない
ただとても君が好きなだけのフツーの女
君に何もしてあげられることがない
それがとても悔しい時もたまにあるけど
私の恋は私だけにしかできない
何のために生まれてきたのか
それは私が決めること
もしも私が もしも君が
考えたって仕方ない
誇りを持って生きる君を
誇りを持って愛してく
ずっとずっと愛してく
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