「ルサンチマン」が終わっちゃったなー
今日は「ビックコミックスピリッツ」の発売日ですが、楽しみにしていたマンガ「ルサンチマン」(著:花沢健吾)は先週が最終回だったので、当たり前ですが、もう載っていません。さ、さみしい・・・
思えば、長野の友人の家に訪問するおりに利用した長距離バスの中で、偶然手にしたマンガ雑誌が「スピリッツ」。「ルサンチマン」はその回が連載第一回でした。以来、毎週とても楽しみで。
まあ、どう面白いかはリンク先のアマゾンのレビューを見ていただくとして・・・
昔、大学で社会学に近い心理学を勉強していた頃、現実(リアル)と非現実(アンリアル)の理想的な関係、というようなものを必死こいて卒論にまとめたりしておりました。
つまり、私のテーマなんですわ、それって。
折しも時代は「幼女連続殺傷事件」で騒がれたころ。宮崎勤の事件ですね。
それ以降、神戸の酒鬼薔薇の事件は1997年5月。
2004年6月には長崎で女の子がネットトラブルで同級生を殺害。
それから・・・2000年5月には、佐賀でバスジャック事件などもあったな・・・あれもネット上で、犯行予告があったとかで問題になりました。
宮崎勤の事件や神戸の殺人事件では、ホラーとか映像とかマンガとか、そういう意味のアンリアルですけど、後半の二つは、ネットトラブル。アンリアルとリアルの関係もどんどん変化しているのがうかがえます。
人間はもともと「バーチャル」なものに惹かれていく性質を持つもののような気がします。インターネットのコミュニケーションは、元々我々が望んだ結果、現実となったもの。
しかしそこには危険な落とし穴もあって・・・どんどん変化していく現実に対し、どう考えるべきか、どう対応していくか、つい考えてしまいます。
なんちゃって、それを考える上でも。「ルサンチマン」にはもっと長く連載してもらって、いろんな、私たちとアンリアルの関係について深く語って欲しかったんだけどなー。
案外あっさり終わっちゃったのがとても残念です。
また、このテーマについて、この作者には描いて欲しいな。今、まさに時代の求めてるテーマだと思うんだけどな。
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Comments
コメントありがとうございました。
SFラブコメかと思えば実は社会学的視点というホントに凄い話ですよね。
「ボーイズ~」のほうはこのまま単なるダメリーマンの日常を描いて終わっちゃうのか、それとも何か一念発起するところがあるのか、これからが楽しみです。
Posted by: 猫造@ | 2005.09.29 16:47
こちらにもようこそおいでくださいました^^
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の主人公は、「ルサンチマン」の、アンリアルでの拓郎とそっくりですよね。
私は「ルサンチマン」での越後や拓郎の変身ぶりがとても面白かったので、最初からちょっとかっこいい「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の主人公が、反則(?)気味の気がしてあまり好きではありません(笑)。
あれだけのルックスなら、かわいい子の前でおどおどして、テレクラいったりしてないで、バシッと決めろよ、といつも思ってしまいます。
ホント、「ボーイズ~」の方はこれからどうなるんでしょうね~
Posted by: BUBI | 2005.09.30 11:06