poem その⑲
十六夜(いざよい)月
このまま歩いても
この先 誰にも会えないのではないか
どこにもたどり着かないことは少し前から知っていた
だからたどり着くことはもう望まない
けれどいくら歩いても人影が見えない時は
不安が足をすくませる
前だけを見て ずっと歩いてきた
後ろや横を見たら前に進めないと思った
そうして時が過ぎ
この手に残ったものは何だろう
共に歩む誰かがいたら
とても幸せかもしれない
でも好きなところで立ち止まったり
好きな方に進んだりはできない
もしかしたら私は
わざと誰もいない道を選び
ここまで歩いてきたのかもしれない
そうして歩く旅の中
たくさんのものを見てきた
嬉しかった瞬間もたくさんあった
そして出会ったたくさんの人たち
いつだって 私は一人じゃなかった
なぜそれを いつもいつも
私は忘れてしまうのだろう?
迷うこともあるのはさみしがりだから
もっと強くなろう
この道をちゃんと進んでいけるように
どの道を歩いてもきっと
目を上げれば
あなたも同じ月を見てる
今宵は十六夜(いざよい)
Comments
BUBI さん、こんばんは。
以前のコメントでこちらのpoemを読ませてもらいました。
コメントさせてもらおうと思いつつ、体調を崩していましたので遅くなりました。
人って結局は一人なんだなあって思うけど、やっぱり一人では生きて行けない。だけど、二人でいても大勢でいても寂しい時もあって、そんな時って本当に辛い。
いつ、誰と、どんな所にいて、何をやっていても、自分の居場所はここ、ってそう思えたらそれでいいかなって思います。子どもも、大人も、ここにいていいんだってそう思えて、そう思ってもらえたら、それはどんな関係でも心地良いし、自分らしくいられるって思います。
この先、共に歩みながらも、立ち止まったり、寄り道をしたりしても、それをちゃんと見ていてくれる、 BUBI さんにそんなパートナーが見つかるといいなあって思います。
Posted by: チカママ | 2005.08.22 20:49
こちらの詩も見ていただいてありがとうございます。
私の職場には、既婚者の女性もたくさんいるのですが、前に一度、その中の1人の人にこんな話を聞きました。
「家よりも職場にいる方が楽よ~」
未だ独身の私としては、やはり家庭を持つと、女性は家で安らぐこともできないのかぁと、ちょっとどきっとしてしまったものです。
> この先、共に歩みながらも、立ち止まったり、寄り道をしたりしても、それをちゃんと見ていてくれる、 BUBI さんにそんなパートナーが見つかるといいなあって思います。
ありがとうございます。ほんとそうだったらいいな^^
Posted by: BUBI | 2005.08.22 22:31