poem (22)
「アップルティー」
バレンタインのお返しに
きみがくれた果物の香りの紅茶
大切に少しずつ飲んでいたけど
とうとう最後の一つになった
甘い香りはいつも
これを買ってくれたときの
きみの照れくさそうな
それを隠すためのちょっと無愛想な様子を
思い出させてくれた
誰かに何か贈ることは
自分の好意を相手に押し付けるようで
あまり好きじゃないと言っていたっけね
きみに何かを贈れることが
嬉しくてたまらなかった私は
それ以来
きみに何かを贈ることをためらってしまうのだけど
あの頃
きみが私のプレゼントを
嬉しそうに受け取ってくれた時の笑顔は
今でも懐かしく思い出せるよ
そして私は きみのくれたお返しが
嬉しくて 本当に嬉しくて
幸せだった
私の思いが
きみに負担を感じさせるようになったのは
いつの日からのことだろう
あの日のように
きみが笑顔を見せてくれる日は
もう来ない・・・?
私が他の人を好きになればいい
きっとそうすればいい
そうすればきみの負担はなくなる・・・
なくなるんだけど
心はいつだって私の思いどおりにならなくて
いつもきみを困らせてばかりだった
最後に残ったアップルティ
それがなくなってしまうように
きみの笑顔の思い出も
思い出せなくなる日が来るとしても
きみへの思いは
いつもいつまでも
リンゴが甘く香るように
私の心から消えない
Comments
ためらわずに、また優しいプレゼントください。
わたしは、いつでも何でも受け取ります。
そうして、また、お返しをさせてください。
もう、たくさんたまっていて、何を見ても貴方に
上げたいと思ってしまうのです。
Posted by: 恭子 | 2005.05.30 10:58
初めまして・・・じゃないですよね^^
この間コメントを下さった今日子さんと同じ方ですよねー
(メアドが同じだったもので。)
いつも読んでいただけて、そして嬉しいコメントまで、ありがとうございます~
「ためらわずにまた」
うーむ、私も好きな人に言って欲しいんだけど、なかなか難しくて^^;
そして他の人を好きになることはもっと難しく・・・
まったく心は思い通りにならんもんです。
恭子さんの恋はうまくいきますように^^
Posted by: BUBI | 2005.05.30 12:20