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2005.07.23

Bye,Happiness~「ALL THAT JAZZ」~

 自分が死ぬ夢を時々見ることがあります。舞台の夢も。舞台に上がらされたのはいいけど、セリフを何も覚えてなくて、アドリブでしのぐしかなくて・・・あの、血の気が引いた感じは、思い出してもぞっとします。夢なのに・・・

「オール ザット ジャズ」は、本作の監督でもあるボブ・フォッシーの自伝ともいうべき作品。作中作の「エア・ロティカ」のリハーサルシーンには思わず目を奪われましたし、娘とお母さんが父親である主人公に見せるダンスシーン、そして主人公と娘の踊るダンスのシーンはほのぼのして、とてもステキ。厳しい芸能界にいる主人公の心なごむシーンで、見ている私もほのぼのしてしまいました。「エア・ロティカ」、舞台で見たら、すごーくどきどきするだろうなぁ~。
 主人公は、舞台の製作途中で心臓の病に倒れます。奔放な生き様・・・もそうですが、やはりドラッグのせいもあるのでしょう・・・そして、彼は、病院のベッドの上で、「死」というものをステージにすることを夢に見ながら、ついに自らの死を迎える。この「死」のステージが作品の中では実際に演じられておりまして。上記した、現実世界のステージも素敵ですが、この「死」のステージには、ちょっとやられました。妻や娘や、今まで付き合ってきた女性たちが登場し、踊る舞台。自分は、ベッドにしばられているんだけど、もう一人の自分もそこで演出をしている・・・ある意味、悪夢かもしれませんが、彼が、その時に見る夢はやはりこれしか有り得なさそう。

 私も死ぬ時には、またあの夢を見るのかなぁ・・・舞台に上がって、セリフを全然覚えてなくて、血の気が引く夢。人生最後に見る夢があれだったら嫌だなぁ・・・

 人間に死んだ後の世界というのがあるとは私は思っていません。多分そこで終わり。That's ALL.
 でも人間っていうのはなぜか感情や意識を持つ生き物で。それが幽霊になったりしてこの世界に残らないとすれば、最後に見る夢が、本当に本当の、その人間が生きた終焉、最後のステージではなかろうかと。

 ボブ・フォッシーは、自分が最後に見る夢を、こうして多くの人に、ステージとして、そしてそれを映画として、見せることができた。それは幸せ、不幸せっていう切り口では語れないけど、少なくとも表現者として、それを形として残すことができるってのは、すごいことだよなぁと思います。
 私はせいぜいブログが精一杯だものなぁ^^; いずれにせよ、私もあなたも、悔いのない人生を・・・。

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Comments

BUBIさ~ん。  御初・・・・・・・・。

いつだったか・・・・感銘を受けて、ノートに走り書きした、この文を、脈絡もなく思いだしました~♪
・・・・で、ノートをひっぱりだして探したら、あったの^^

「人生は脚本のない芝居だ  幕間のない芝居だ  見物も役者もいっしょくたの芝居だ  すばらしい野外劇だ  悲しい喜劇だ  いやめちゃくちゃな芝居だ  だが舞台監督は素敵だ  彼の名は運命 」  -竹久夢二「断章」よりー

Posted by: うらら | 2005.07.23 at 17:29

 いらっしゃい、うららさん。お初でしたっけ?^^
 コメントありがとうございます。
 竹久夢二の言葉、面白いですね。

 人生が舞台(ステージ)だとするのなら、観客はおそらくたった一人だと私は思います。それは自分。そしておそらく舞台監督も自分。
 そうして作った作品を、ボブ・フォッシーのように映画にして残すなんてことができるのは、世の中でも一握りの才能のある人なのだろうなーとは思いますが、自分のステージですから、自分だけは楽しめる作品にしたいな♪

「面白きこともなき世を面白く」(高杉晋作)

Posted by: BUBI | 2005.07.23 at 20:32

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