poem(23)
「春夏秋冬」
僕は
今までずっと眠っていたのだろうか
自分のために流した涙
自分のためにした努力
それが全て
意味を失くす日がくるなんて
何を目的に生まれてきたかなんて
分かったことはなかったし
これからも分かる日は来ないと思っていた
それでも季節は巡り
与えられる幸せの中で
当たり前に生きてきた
君に出会ってから
涙は色を変えた
巡る季節の意味さえも
全ての夢と全ての思い
それが全てエネルギーへと変わる
僕自身さえ変えていく
『いつかまた・・・』
そんな願いは信じない
手のひらから零れ落ちる
この一つ一つの時の粒
ガラスの瓶に閉じ込めて
何度でも君と
春夏秋冬
繰り返しは既視感(デジャ・ヴ)
いつか見たあの夏へまた還る
君と出会った時に再び還り再び始まる
僕はもうどこへも行かない
この小さなガラス細工を
その証に・・・「春・夏・秋・冬」(しゅん・か・しゅう・とう)
Comments
すばらしい詩ね。
なんかジンと来ました・・・
P.S. 一行目の2文字があった方がいいかしら。(^^;
Posted by: ゆうこ | 2005.07.23 00:54
詩にコメントをいただけてとても嬉しいです^^
ありがとうございます。
一行目の二文字というと「僕は」ですね。ふむふむ。
この詩は、今まで闇の中にいて、ある日ふと目が覚める、感じから始まります。
「僕は・・・今までずっと眠っていたんだろうか」
明るい光の中に突然放りだされて、呆然としながらつぶやく、そんな感じ。
生きていると不思議なことに、ある日突然、今まで分からなかったことが、すっと分かる瞬間があります。
「あれ?なんで今までこんなことに気がつかなかったんだろう?」
それで思わず「僕は」って口に出ちゃいました。
「僕はもうどこへもいかない」
たどり着いた結論はコレ。
分かってしまえば簡単なことなんですけれどもね^^
Posted by: BUBI | 2005.07.23 20:55