♪何でもないわ、私は大丈夫
中島みゆきさん(以下敬称略)の作品に「Maybe」という歌があります。標題はその中のフレーズ。
(引用開始)
何でもないわ 私は大丈夫 どこにも隙がない
何でもないわ 私は大丈夫
何でもないわ 私は傷つかない・・・
(引用終わり)
これを、パウダールームで自分に言い聞かせながら、 都会でがんばっていく女性、の歌、です。私は・・・自分が感情移入なんかするとあまりにもベタ過ぎるので、いい歌だとは思うのですが、自分で歌ったり聞き込んだりするのはひそかに避けておりました。が、今度、この「Maybe」を演奏することになり、ボーカルを担当することになってしまいました(汗)・・・歌がうまいからではなく、他の楽器ができなくて歌でしか演奏に参加できないためなのですが。
まあそうは言いつつ「え~だめよ~私なんか~」と言いながらマイクを離さないカラオケ好きの性、歌えと言われればなんでも歌うのですが、おかげで、この歌をこれから何度も聞かないといけない羽目になりました。
私は「働く女性」ではありますが、のほほんとしているので、自分に「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせるまでに追いつめられた経験はあまりありません。そこに追いつめられるまでにギブアップする、ある意味、ズルイやつとも言えますが、結局、追いつめられてから投げ出すよりも、先にできないことはできない、と言ってしまう方が、結果的には自分にとっても周囲にとってもプラスに働くことが多いだろうと思ってます。そう思うことも言い訳っちゃ言い訳ですが^^;
しかし周りには多いですね。「がんばる女性」。
(引用開始)
感情的な顔にならないで
誰にも弱みを知られないで
(引用終わり)
女性が主に「職場」という環境でがんばってしまうのは、周囲の男性に負けまい、としてしまうからだと思います。しかし、私に言わせれば、男も感情的になったり、ずるかったり、不器用だったり、失敗したりするんですよね。同じ人間だから当たり前なんですわ。だから、女性だけがそんなにがんばり過ぎる必要はない。
幸い、私の職場は女性もそこそこ多いので、女性が失敗したときに「女性だから」という言われ方はあまりされません。影で言ってるかもしれませんが、飲み屋でクダまいてるときになんとうわさされようとそんなこと知るか、と私などは思います^^
いえ、働いてから思ったのですが、陰口って、女性の専売特許かと思ったら、そんなことないですよねー。夜の酒の席の男性の世間話なんてひどいもんですよ^^ 誰の化粧が濃いだの、誰のスカートが短いの、どの女性が怖いの・・・歯に衣着せぬ、男性の女性評価ってのは、まさに「ダークサイド」でございます。100年の恋も冷めるわ。
閑話休題。
もちろん、女性だってがんばらなきゃいけないときはあります。でもそういう状況の時は、同じ状況だったら男性だってがんばってるわけで。私は、そういうとき「何でもないわ」とは言わずに「大変だけど、がんばろーぜ(お前もがんばれよ)」ってノリで大騒ぎしながら仕事をやっつけます^^ 「大丈夫か」と聞かれれば「大丈夫なわけないでしょー、なんとかしてよ、もうっ」とかいいながら^^
まあそんなわけでちょっと「Maybe」の世界は個人的には感情移入はしにくいのですが、周りのがんばってる女性達を思い浮かべながら一生懸命、歌おうと思っております。
♪何でもないわ~私は大丈夫・・・
そんなふうにがんばってる女性ってかわいいですよね。ここに書いたとおり、私はそうじゃありませんが、世の中のがんばってる女性が、みんな元気でいられますように。
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