好きな言葉
ととさんのブログを読んで、今、ラッシュライフという本を読んでいます。(ととさん、本屋をまわったら文庫版もありました~)
まだ読み始めたばかりなのですが、冒頭にこんなシーンがあります。
街角で外国人の白人女性が、「あなたの好きな日本語を教えて下さい」というスケッチブックを持って立っています。そこに小説の登場人物達がいろんな言葉を書いていく・・・
私だったらどんな言葉を書くかなぁ、と思いました。みなさんだったらどうします?
私は・・・思いっきりベタですが、やはり「愛」でしょう^^
あはは、いやー、「愛」なんて言葉は、一般に、たとえば人を好きになった時に「愛してる」なんていうと、相手をヒかせる言葉であります。私もよう言わんわ~(なぜか方言)。
でも、まあ、勝手に好きな言葉、第一位に認定しても、人に迷惑はかからないので構いませんわね。
で、ここからは連想ゲームになります。「愛」という言葉で何を連想するか、というゲーム。私が連想したのは・・・
私は「ガラスの仮面」というマンガがけっこう好きです。マヤという演劇の天才少女が、「紅天女」という幻の作品のヒロインを演じるために、数々の試練を乗り越えながら、女優として成長していく物語なのですが、その中で、主人公マヤのライバル、姫川亜弓が「人魚姫」を演じるシーンがありまして。紅天女の演じるためのレッスンとして、「火、風、水、土」という4つの課題をマヤと亜弓の二人がこなすのですが、「人魚姫」は水の課題のときに亜弓が選んだ題材でした。
水とは何か?→生きるためになくてはならないもの→魚は水がなくては生きていけない→人はどうだろう?→人にとって生きるために大事なものは・・・水も確かに必要だけれど→愛がなければ人は生きていけない
そして、亜弓は、愛ゆえに水から上がった魚、「人魚姫」を演じることで、「水」という課題をクリアします。
そんな物語を思い出しながら、私は次に「人魚姫」という話がどういう話だったかを考えました。
①ある嵐の夜、人魚姫は、海に落ちた王子を見つけ、その命を助ける。
②王子に恋をした人魚姫は、魔女から人間になる薬をもらい人間になる(その代わり声を失う)
③王子の元にいった人魚姫は、心優しい王子とともに少しの間いっしょに暮らすが・・・
④王子は別の王女との婚約が決まる(王子は嵐の夜、自分を助けた人が人魚姫だと知らず、その王女だと思っている)
⑤別の女と王子が結婚すると、人魚姫は泡になってしまう。その前に王子を殺せば人魚に戻れる
⑥人魚姫はいったん迷うけれども結局王子を殺せず、泡になってしまう
こんなあらすじでございます。
あらためて考えるとすごい話ですね、これは。
結局、「愛」を選んでも、幸せにはなれない、という話じゃないですか~これ。
以前からたまに思うのですが、「愛」ってのは人を幸せにはしないですね(爆)。
そもそも「幸せ」と「愛」とは=ではないのかもしれません・・・少なくとも「人魚姫」はそういう話だなぁ。
いや、何が幸せか、って議論になるとは思うのですが、愛に生きた「人魚姫」が幸せだったってことなら、泡になることがよかったってことじゃないですか・・・そんなの悲し過ぎますよねえ。
「人魚姫」はフィクションですから、泡になっても愛に生きたことをよかったね、って言って済むのかもしれませんが、現実はそうはいきません。泡になってきれいに消えていけるものならばそうしたいけど、人生はまだまだ続く。
そして生きていれば・・・またいいこともあるさぁ~(おめでたい?^^)
というわけで「好きな言葉」からいろんなことを連想してしまった、というお話。みなさんの好きな言葉はなんでしょうか?^^
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Comments
文庫本,見つかったんですね.おめでとうです♪
好きな言葉・・・・私もあのシーンを読んだとき,考えましたねぇ.私だったら『素直』かなぁ?
自分の気持ちに正直になることって,意外と難しいと思うのです.でも,自分の気持ちを誤魔化していたら,いつかそのとばっちりがきそうで,私は自分の気持ちに素直に従いたいと思っています.
人魚姫も,きっと,自分の「愛」に素直に従った結果なのでしょうね.それで幸せだったかどうかは,・・・・う~ん,わからないけど,幸せだったと思いたいなぁ.王子を殺しても人魚姫は幸せにはなれなかっただろうし・・・.
このお話って,究極の選択だったんですね!
Posted by: とと | 2005.08.27 09:06
ととさん、ラッシュライフ、今、読み終えました。
紹介してくれてありがとうございます。これから感想を記事として書きますので、読んでみてくださいませ。
Posted by: BUBI | 2005.08.27 19:25