« 相互理解 | Main | poem(32) »

2005.12.20

健全な教育って

子供が性的なものや汚いものに興味を持つのは普通なことだ。
「健全さ」だけが世の中を支配してるわけじゃないわけで・・・

先生は、もちろん「健全」でなければならない。
しかし、先生自身も、それはあくまで建前であることを自覚していて欲しい。
だって、本当の世の中はそうじゃないんだもの。
そう成り得ないのだもの。

子供は学校で、「健全」で「清潔」で「正義」で「公平」な世の中を知る。
そして、「不健全」で「不潔」で「悪」で「不公平」な人間をいじめるようになる。

なぜ不健全か、なぜ不潔なのか、なぜ正義ばかりではいけないかを子供は知らない。

「勉強ができて、スポーツもできて、いつもきれいな服を着て、友達にも人気がある」

全ての子がそうなれればいいけどそんな子ばかりじゃない。
そんな子になれないからってダメな子じゃない。いじめていいわけでももちろんない。

先生や親は、子供に勝手な「よい子」の価値観を押しつけすぎる。
そしてその価値観にはまらない子は、先生にも親にもクラスメートにも否定され、自分で自分を否定して、ますます落ちていくことになる。

大切なことは「健全」で「清潔」で「正義」で「公平」になることじゃない。
弱い者や小さな者やできない子に対する思いやり。
「できる」ようになることじゃない。「できない」ことを理解することだ。

もしも、先生にそういう視点がなかったら、子供達はどうなってしまうのだろう??
健全でないものを否定する教育が、不健全さを生み出し、屈折した人間を増やしていく。
そうしておかしな大人も増えていく。
人間て、そんなにおかしな生き物だったのだろうか。ホントはもっと単純な生き物だったんじゃないだろうか。

ちょっといろいろ考えてしまいました・・・^^;
読み流してください。

|

« 相互理解 | Main | poem(32) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

> 全ての子がそうなれればいいけどそんな子ばかりじゃない。

そう? そうは思わないなあ。

> 先生にも親にもクラスメートにも否定され、自分で自分を否定して、ますます落ちていくことになる。

そうかな? やっぱりそうは思わないなあ。

> 健全でないものを否定する教育が、不健全さを生み出し、屈折した人間を増やしていく。

そうかい? 健全でないものを理解する能力を持たない教育システムを理解しないなら勝手に屈折(したふり)すればいいんじゃないの。

人間には「差」もあれば「差異もある。それを隠そうとするのが「移行措置」以来の「教育」だけど、それに気付くくらいの「努力」は本人に求められてるんだろうと思うな。

システムとしての「教育」に人はいろいろ求めすぎなんじゃないの。システムとしての「教育」ってのは、最低限の「資格」を得るためだけに存在するんじゃないのかな。

何かの原因を、ある程度にせよ「教育」とか「教師」に求めるのは基本的に気持ち悪く感じるな。

Posted by: ふりすきい | 2005.12.21 01:41

>ふりすきい師匠

コメントありがとうございます♪

>人間には「差」もあれば「差異もある。それを隠そうとするのが「移行措置」以来の「教育」だけど、それに気付くくらいの「努力」は本人に求められてる

ふむふむ・・・
教育や教師や親が、教えなくても、本人が気付ければ、もちろんいいのですが・・・

その「気付くこと」をしないまま、オトナになっちゃてる人が多いような気がして。
多分、そういう人は、社会や教育に対して怨念を持ったままなんですよね・・・
最近のこどもが殺される事件て、それが原因な気がしてしまうのです。
根本的な何かがまちがってるんじゃないかって。

事件の再発をふせぐためには、何ができるのか・・・
どんなに通学路を警備したって、塾講師の殺人のように限界もあるし・・・

いや、もちろん、事件には個々に、理由が別々にあるので、一概には言えないので、ちょっとこの記事は漠然とした話になっちゃいましたが^^;

Posted by: BUBI | 2005.12.21 08:51

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 健全な教育って:

« 相互理解 | Main | poem(32) »