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2005.12.08

生きていける場所

 連日、日本では小さな女の子が連れ去られて殺されたり、男の子が行方不明になったり、嫌なニュースばかりなのですが、そんな折り、長野県の高校1年生の男の子が自宅で首をつり自殺をしたというニュースがありました。
 いじめだ、いじめじゃない、と親と学校で、意見の対立があるようですが、ともあれ、死んでしまった彼は帰ってこないわけで・・・もう誰にも取り返しがつかない。

 子供の自殺のニュースを聞くといつも胸が痛くなってしまいます。
 よくある話ではありますが、私も子供だった頃よく、死んで全てを終わりにしたい、と思っていたものなー。幸い、私はここまで生き残ってますが、それはおそらく、私が強かったわけではなく、たまたま巡り合わせがよかったせいなのだろうと思います。何かが違っていれば、私もそうしていたかもしれない、と思ってしまう。
 
 学校って私はあまり好きではありませんでした。席に座って授業を受けることは嫌いではありませんでしたが、それ以外の部分が。
 多分、大勢の人間の中に混じり、そこでいろんな子と仲良くしなければならないことが嫌だったんですね(おやおや。しょうがない子供だなー)。一人で本を読んでいるのが一番幸せだった。
 大人になるとそういう生き方をしても許されますが、子供は許されないのが困ったことです。
 
 この、死んでしまった男の子のように学校に行く度にしゃべり方をからかわれてつらい思いをしていても、逃げ場がない。死ぬくらいなら逃げてもいいと思うのですが、この子は、学校に行かなかったら、それ以上休むと留年だと言われて・・・それがきっかけかどうかは分かりませんが、その後、自殺をしてしまいました。

 大勢の人の中でうまくやっていけない子供はいるし、大人もいます。
 今、うまくいかなくても、どこに行ってもうまくいかないわけじゃない。
 いろんな人と仲良くして、いい学校にもいって、よく勉強もして、スポーツにも打ち込んで・・・そうできればそれに越したことはないですが、できなくたって、それがダメなことじゃないし、そうじゃない生き方をしたって、世の中に彼が生きていける場所は必ずあったはず。
 だって、私もこうして今も生きているから。
 私達、大人は、それをどうやって子供達に伝えて行けばいいのかな。子供の自殺のニュースを聞くといつも、そう思います。

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「ニュース」カテゴリの記事

Comments

 BUBI様、こんにちは。
 子どもが自殺するニュースを聞くと、学校に勤めるものとして本当にこころが苦しくなります。
 学校と保護者、両者の面が分かってしまうからです。
 学校側から見れば「とんでもないことが起こった!」と大慌てになるでしょう。
 保護者側から見れば「学校は何をしていたんだ!」とお怒りになるでしょう。
 子どもには様々な性格がいますから、みんなでわいわいやることが好きな子もいれば、ひとりで本を読む方が好きな子もいます。
 しかし管理職によっては、ひとりでもぽつんとした子どもがいると「担任は何をしているのだ! いじめの原因になるぞ!」と来ます。
 話を聞いているといじめられているのではなく、「1人で居る方が落ち着く」とのことが多いのです。
 それでも管理職は許せないのです。自分に責任が降りかかるのを恐れているのです。
 私も1人でいる方が好きでしたから、そういう子たちの気持ちがよく分かるのです。
 しかし、少人数の学校なので目立ってしまい、「変な子」と地域や様々な大人から見られてしますのです。
 学校自体は団体行動を学習する場でもあります。しかし個人個人でも居心地のよい空間であるべきと思うのですが、世間や大人は理解してくれないものでしょうか。
 教員としてジレンマを感じます。
 長々としたコメントですみません。
 それでは失礼いたします。

Posted by: 中見盛 | 2005.12.10 at 09:39

私が子供の頃、未来の世界では「学校」なんていうものはなくなって、みんな自宅でインターネットで勉強するようになる、という未来予想図がありました。
「早くそうなればいいのにな」
と思っていました。

おそらく・・・一番必要なのは・・・
一人が好きな子もそうでない子も
「人はみんな一人ずつ違う。そして違ってもいい。」
ということなのだと思います。

私は他の子より小さい
私は他の子より勉強ができない
私は他の子と違ってお母さんがいない
私は他の子と違って一人で本を読むのが好きだ

そういう子たちが、普通にありのまま、劣等感を持たずに生き生きと暮らせるなら、いじめは起こらないのに・・・

学校というのは、みんなと同じでなければいけない、という、場所ですよね。
せめて、先生に、
「きみはそのままでいいんだよ」
って言ってもらえればどんなに楽になることか。

オトナになりさえすれば、自分の好きな人生を選択できるようになります。
せめてそれまで、こどもたちが学校という集団生活をくぐり抜けてここまで来られるように・・・
そう願わずにはいられません。

中見さんは一人でいる子の気持ちが分かるのですね。
それだけでも中見さんの生徒達はとても幸せだと思いますよ^^

Posted by: BUBI | 2005.12.10 at 23:41

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