poem(35)
「1/1000と1/1」
きみに一度だけキスをしたときのこと
きみはもう忘れてしまっただろうな
僕は今でもよく覚えているよ
その頃の僕は
きみと出会ったばかりで
その時はちっとも知らなかった
きみと僕は恋人にはなれないってこと
きみにとっては迷惑だったね
優しいきみをすっかり困らせてしまったね
でも ほんとに大好きだったから
あのときのキスを
後悔したことはないんだ
きみを好きになったことも
きみはきっと
きみの恋人と1000回キスをする
僕はたぶん
もう誰も好きにならない
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