「キッチンウォーズ」
土曜日にテレビを付けておりましたら、味の素の1社提供の2時間ドラマで「キッチンウォーズ」というのをやっておりました。主演は「女王の教室」の天海祐希(私に紹介させるとそうなっちゃう)。
主人公は、海外でも活躍しちゃうバリバリのキャリアウーマンで、一口食べると素材が分かっちゃうほどの食通なんですが、料理はなぜか下手な(まーたぶん、あまりやったことがないからでしょう)女性。結婚してて小学生の娘が一人いるんですが、この家は、彼女が働くかわりに、ご主人が家にいて、炊事などを担当しておりました。娘さんがどうも体が弱かったらしかったのでねー。
でもドラマの冒頭、そのご主人が事故で亡くなってしまいます。
仕事で家にいないことの多いお母さんよりも、いつもそばにいるお父さんが大好きだった娘は、とても悲しんで、学校でも家でも反抗的な態度を取るようになってしまいます。
いきなり娘と二人の生活が始まっちゃったお母さん。学校の先生や旦那の実家のお義母さんに言われ、一流レストランの食事ではなくて(最初は散々すごいレストランに娘をつれていっておいしいものを食べさせたんですが、あまり娘は喜んでくれなかったのです)手料理を娘に食べさせるために、料理教室も行ってお料理をがんばろうとするんですが、子羊のローストや「○○の○○風」なんて料理じゃなくて、肉じゃがやだし巻き卵やきんぴらごぼうみたいので娘はよかった。
仕事も忙しく、そして・・・お父さんの死をもちろんお母さんだって悲しんでいないわけでなく。そんなぎりぎりの状況で娘との気持ちがすれちがってしまって破綻寸前になるのですが、最後、彼女は娘のために、だし巻き卵のお弁当を作って・・・遠足の朝には間に合いませんでしたが、そのお昼までになんとか作って、遠足の場所まで必死に届けにいきます。娘にもそんなお母さんの気持ちが伝わって、やっとここから本当の二人の生活が始まる。
そんなドラマでございました。
いやはや。お弁当ネタというのは、どうも自分の実体験にオーバーラップしてしまって、他人事ではなくなってしまいます。
私は中学の頃、いろいろ事情がありまして、あまりお弁当を作ってもらえなかったものですから、セブンイレブンのパンやおにぎりの常連でございました。そんな自分を別にかわいそうだと思ったことはなかったし、今もきっと、お弁当じゃなくて、パンやおにぎりでお昼をすませてる子供というのは多いのではなかろうかと。
ドラマを見てると、娘は遠足のときに、お母さんがまさかお昼に弁当持ってくるとは思わないので、自分でコンビニでパンを買って遠足に向かいます。その姿がまたドラマだと可哀想に写るわけですわね~~
別にコンビニのパンとおにぎりでも立派なオトナにはなれるのだ(笑)。
立派な奥様にはなれないかもしれんが(爆)。
私はでも基本的に料理ってけっこう好きですよ。
一人暮らしが長くなって、あまり自炊らしい自炊をしてない昨今ですが、おいしい手料理は人を幸せにするのは分かる気がする。自分で作っても、「これうまい!」というのができると、ごっつ嬉しくなりますしねー。
好きだけど、たまに失敗もします。なので、この天海祐希が演じた役の人の気持ちって分かるなー。彼女自身、味音痴なわけじゃないので、自分の作った料理がまずいときはそうと分かる。がんばって自分で作った料理がおいしくないときの落胆ぶりと言ったら・・・
お店じゃないから、たまには失敗もする。いつもおいしいものが作れるわけじゃないけど、おいしいものを作って食べてもらいたいとがんばってる。そういう気持ちが泣かせるじゃないですかー。
私も今夜は久々に肉じゃがでも作ってみようかなー。成功しても失敗しても自分で食べるわけですが。たまには作らないと腕が鈍る・・・いや。腕が鈍るとかよりも前にしょうゆがもうかなり古いので、買わないと。(おいおい)
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