「愛とは何か」
HR-Millerさんから、お題をいただきました。
>突然ですが、BUBIさんは「愛とは何か?」という問いかけがあったら、どう答えますか?
私は、けっこういい年になるまで、本気で誰かを好きになったことが一度もありませんでした。それまでは、愛も、そして恋も、何だか、分からなかったんです。
しかし、20代も後半になったある年、初めて好きな人ができました。
その時に・・・自分でもびっくりしましたよ。
人って本当に、自分よりも、誰かを大事だと思うことができるのだなぁと。
私は自分のことを、リアリストだと思っています。夢見がちなこともたまには言ったりしますが、夢を見ているだけでは食べてはいけないことは知っていて。
好きな人が出来る前は、
「所詮人間ってのは、自分が一番大事なんだ」
と思っておりました^^;
人に嫌われるのが怖かったので、なるべく他人には優しく、礼儀正しくしよう、なんて考えながら子供時代は送っていましたが、それも、結局「自分がよく思われたいため」なんですよね。
人に親切にするのも「他人から自分がいい人だと思われたい」から。そして、人間ってのは、みんな、そう考えて生きているんだと思っていたのです。
しかし。そうじゃないんですわ。
好きになった人のためなら、何でもできる。もしその人が望むなら、自分なんかどうなっても構わない。ホントに人ってそう思えるんですよー。びっくりしましたねー(笑) まさか自分がそんなふうに誰かを好きになることがあるなんて。
母親は自分の子供のためなら、自分が犠牲になることも厭わないと言います。私は母になったことはないですが、今はその気持ちが分かるような気がします。
多分、人間っていうのは、基本的には自分が一番大事な生き物なのだと思います。でも、自分よりも大切にしたい存在ができる時がある。なぜそんなことが起こるのか? その答えが「愛があるから」なんじゃないかと^^
言葉だけを捕らえれば「自己愛」なんてのもあるんで定義が難しいのですが、専門的な話とは別に、私の実感としては、自分ではない誰かを自分よりも大切に思える心、それが愛ではないかと考えています。
HR-Millerさんのコメントへのレスで、愛とは何かについては、かつて、野島伸司の「世紀末の詩」というドラマについてネットの掲示板で語り合ったことがあると書いたのですが、このドラマの中では、必ずしも、愛は人を幸せにはしません。
自分ではない誰かを自分よりも大切に思っても、それがその誰かを不幸にすることはよくあることみたい。その誰かも不幸にし、自分も不幸にし、他人からは「どうしてそんなふうになっちゃうのだろう?」と思われたりする。でもそれもまた「愛」というものの姿なのでしょう。
さて。初めて人を好きになってから幾星霜。そんなふうに人を好きになるのは、一生に一回しかなかろうと思っていたのですが、なんと一回だけじゃなかった~。今も二回目は継続中でございます^^
リアルに私を知っている人には笑われちゃいそうですが、「心から誰かを愛せる」という経験を二度もできたってことは、この人生もなかなか悪くないじゃないの、なんて思いながら、毎日、幸せに過ごしております^^
Comments
ご回答ありがとうございました。
おっしゃるとおり、自分の愛情が対象の人を幸せにする為には、バランスとセンスが必要なんですね。
ストーキングや共依存といった、ある意味自己中心的な感情の押し付けは、たとえそれが自分にとって純粋な愛情でも、他人を傷つけてしまうことがありますもんね。
で、ここでBUBIさんの前回の記事なんですが、、、
確かに「俺は騙された」「結婚するんじゃなかった」というセリフを言ってしまう男性は、デリカシーが欠落しているのかもしれません。
でも、そういうセリフを言ってしまう背景って何だろう?って考えてたんです。
前の私のコメントでも書いたとおり、結婚を安定や世間体といったものを手に入れる手段と割り切る人がいないわけではありません。
ゆえに、夫婦の間に、愛情のセンスとバランスが欠いていたら、ネガティブな感情の発生もあり得るんじゃないかと。。。
でも、本当にパートナーが愛すべき存在なら、「俺は騙された」なんてセリフを許容できるんじゃないか?なんて考えたりしたんです。
現実は複雑で、人も不完全ですよね?
ちょっと感情的に踏み外しても、許してあげる。
一生共にする覚悟を決めた夫婦なら、もっとも重要な愛なのかもしれないと思ってしまったのです。
愛ってそれだけ大きな懐をもったものではないかと。。。
つまりは、その夫婦にとって、「俺は騙された」は結論ではなく、目指すべき人生の終着点に行く過程で、ちょっと旦那がつまづいた小石という程度かな。。。
ちなみに私にとっての「愛とは何か?」の答えは、、、
まだ見つかっていません。。。
でも、おじいさんになってこれを問いかけられた時、即答できる模索を続けていこうと思っております。
Posted by: HR-Miller | 2006.04.01 22:24
HR-Millerさん、こんばんは♪ コメントありがとうございます。
「俺はだまされた」とか言ってても、最終的には彼女と添い遂げるなら、それはそれでいいのかもしれない・・・
彼女の方も、彼が外で何を言ってても、とりあえず子供を作って家庭があればそれでいいのかもしれない・・・
彼女は彼のことをやっぱり好きなのだと思います。子供が欲しい、子供さえいれば、と思う気持ちは、そうすれば今よりは彼の関心が家庭に向くかもしれないという思い故なのでしょう。彼女の「愛」が本物ならそれで・・・
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うーん、余計なお世話以外の何者でもないのですが、やっぱり私としては、
「なんだかなぁ」
という思いは拭いきれません。
愛は必ずしも人の言う「幸せ」とはリンクしません。見返りのないものが愛だとしたら、思いを捧げてそれを踏みにじられても笑っていられなければ、本物の愛とは言えないのかもしれません。
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うーん、でもそれもなぁ。
できるなら、人を幸せにする「愛」もあると信じたいです。そうじゃないと、なんだか、悲し過ぎるもの~
Posted by: BUBI | 2006.04.03 01:37