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2006.06.30

poem(46)

「根拠」

きみを失うなんて考えたことがない
ずっといっしょにいられると信じていた

それが何の根拠もないことに
今朝いきなり気付いてしまった
だって手紙も届いたことがない
電話番号も知らない

今日も明日も明後日も
お互いがそれぞれの場所で
幸福でいられるなんて
なぜ何の疑いもなく
信じていられたのだろう

『今日きみを失うかもしれない』

そう思ったら怖くなった

『明日きみを失うかもしれない』

きみのいない世界でも
臆病な私は死ぬことさえできはしないだろう

「もう二度と会えないかもしれない」
そう思ってきみの側で泣いた
あの夜にもう一度 還(かえ)りたい

「またいつか会える」

根拠などなくても
信じなければきっと
私にとっての未来は
私にとっての明日は

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