« 連日寝不足になっちゃうW杯 | Main | 「ダ・ヴィンチ・コード」の不思議 »

2006.06.28

こんな記事を見つけました。

こんな記事をネット上で見つけました。
「非婚・少子化で何が悪い」

森永卓郎という㈱UFJ総合研究所の経済・社会政策部部長兼主席研究員の方のようです。
(略歴はこちら

(引用開始)
 子供を増やすための残る手段は、女性の自立の道を奪い、(「結婚が女の幸せ」という)マインドコントロールを復活させることだが、そんなことに同意する国民はいない。
(引用終わり)

 マインドコントロールとは、またすごい言葉・・・。
 子供を「愛玩の対象」だと断じていたり、女性にとって結婚・出産というライフスタイルが有利でない、って言い切っちゃうのもどうかって感じ。元々は『経済セミナー』という雑誌に乗った短い記事らしいので、わざとセンセーショナルな書き方をしているのでしょうが・・・

 私は独身の女性ですが、結果として少子化を迎えてしまうことは現実として受け入れなければいけないと思いますけど、だからといって、こういうふうに、女性の結婚や出産自体を、まるで、それをすると女性が自立してないみたいな言い方をする論調には、非常に抵抗を覚えます。
 
 結婚して子供を持ち、子育てをすることは、人間にとっての「誇り」だと私は思っています。暖かな家庭を作ることも。子供を持つ女性が働いていようと働いていまいと、それは個人や家庭環境によるものであって、仮にそうした事情から「働いていない」女性がいたとしたって、それを自立していない、と決めつけるのはおかしい。
 
 「結婚して子供を持つ」という生き方は、たとえ時代が変わっても、男性にとっても女性にとっても一つの「理想」であろうと思います。パートナーに出会えず結婚できない場合もありますが、それは巡り合わせですから、それはそれで、一人でもちゃんと生きていけばいい。で、そういう生き方だって、幸せにはなれる。
 そういう意味では、結婚だけが女の幸せだった時代は終わったのですが、だからといって結婚や子育てが、女性の自立と対立することになるのは・・・非常によくない。
 というか、いつまでもそれを対立する軸として考えてるから、女性が結婚したくなくなるんじゃないですか。
 結婚して子供を持つ生き方が、どうして「社会に出て働く」ことよりも、マイナスとして見られるのが私には分かりません。

 でも女性でもそう思っている人は、きっと実際多いのです。
 だから、非婚率が上がる。

 マインドコントロールでもなく、自立と対立するものでもなく、ちゃんともう一度、結婚や子育てを正当に評価してもらえる風潮が出てくればいいのになぁ・・・

|

« 連日寝不足になっちゃうW杯 | Main | 「ダ・ヴィンチ・コード」の不思議 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

本当は、職業やスタンスに貴賎を
設けるべきじゃないんでしょうけどね…。
専業主婦でもいいじゃん。
結婚してなくてもいいじゃん。
マイホームなくたっていいじゃん。
それで本人が幸せなら。

本人が幸せだと思っていれば良いのでは…と
思うものの、それを許さない社会が
あるんでしょうね…。
否応無しに、他人の評価を気にしなければ
いけない…みたいな。

生きにくい世の中です。

Posted by: 都筑てんが | 2006.06.28 21:55

私も、最近、いろいろ考えて、少子化の何がわるいのか。。。を考えてみました。で、思うに、少子化という現象がわるいことではなくて、自分のことしか考えない人間が増えるのはわるいのだろうけど、思いやりのきもちがあって、それとは別に結婚しない人生や子供がいない人生を選択したりすることは、別に悪いことでもなんでもないのだろうと。。。

そんなわけで、私のTBの記事も、そんなことを理解しながら読んでもらえたら、幸いです。

追記:オンナヂカラのこと、私は夫でも妻でもどちらが監督になってもいいのかな?とおもいますよ。2人がプレイングマネージャーの古田監督のようにふるまって、あるときはどちらかが監督、あるときはどちらかが選手でもいいんじゃないかなと。得意分野もあることですし。ちなみにうちの夫は「社長出せ、社長」というようなときにしか、でてこない社長のようなものです。

Posted by: ちゃい | 2006.06.28 22:58

>てんがさん
多分、昔よりは、いろいろな生き方が認められるようにはなってるのだとは思います。
「こうでなければならない」
と捕らわれているのは、もしかすると女性自身なのかもしれない、とも。

職についている人とついてない人、
子供がいる人といない人、
どっちがいいとか悪いとかって対立しあうのではなく、両方を同等としてみながら、少子高齢化という問題にいっしょに対応していけたらなーと思います。

>ちゃいさん
「どうぞのいす」のあらすじと記事を拝見しました。なぜか、ちゃいさんの記事を読むといつもどきっとしちゃうんですよね。まるで子供を産まないことが、食べるだけ食べて何も置いていってない、って叱られてる気がしちゃって。

前の人が置いていったものはなるべく食いつぶさないで、自分が食べるものは自分でなんとかしたいなぁと思いました。そのためにはがんばって働いて、貯金しなきゃ。余ったらビル・ゲイツみたいに寄付できればいいですね~

Posted by: BUBI | 2006.06.29 13:43

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference こんな記事を見つけました。:

» どうぞのいす [働くペンギン]
今朝の日経にも載っていたし、ニュースでもやっていた。「欲しい子供の理想の数は2. [Read More]

Tracked on 2006.06.28 23:04

« 連日寝不足になっちゃうW杯 | Main | 「ダ・ヴィンチ・コード」の不思議 »