ネグレクト、虐待・・・なぜ?
福島県泉崎村の自宅で三男(3つ)を衰弱死させたとして無職白髭功容疑者(40)と妻和歌子容疑者(33)が逮捕された事件。
・・・うう・・・またしても親は同年代。
自分の子供なのに、食事を与えない、なんて、なんでそんなことができるの~;;
例えば、貧乏で、明日、食べるものに困ったって、親というのは自分の食べるものがなくなっても、子供には食べさせるものなんじゃなかっただろうか?
一体なぜ。
世の中にはまだまだ分からないことってたくさんあるのですが、同じ人間で、同じくらいの年齢で、同じ日本に住んでいる人が、なぜそんなことを自分の子供にできるのかはどうしても分からない。
殺すつもりだったの? うるさいから? もう子供はいらないから?
でも目の前で衰弱死しようとしている子供がいるのに、平然としていられる心理が分からないよー!
この間、このブログでお金の話をしましたが、この事件はお金がらみじゃない。まだ金が原因だったらマシなくらいです。
この事件、ほんと怖い。人間て、そんなに残酷になれるのか、と。自分の子供さえ見殺しにするなら、他人なんてどうでもいいし、じゃあ、自分自身は? 自分の子供がそんな死に方をして、親はそのあとどう生きていくんですか・・・
この事件は、殴ったり、布団叩きで叩いたり、暴力の虐待もあったようですが、最近ネグレクト(育児放棄)も目立ちます。秋田の彩香ちゃんの事件の母親などもちょっと異様ですよね。でもそういう異様な親も、まぎれもなく、この時代、同じ世代で、同じ時代背景で存在しているのかと思うと、一体何が間違えていて、どこで狂ってしまったのかと思います。
そういえば、映画「ゲド戦記」の予告編で、ゲドが
「この街はおかしい・・・人の心も・・・」
なんてつぶやくシーンがあったのですが、まさに、それって今のこの世界だよ、って思ったんです。で、ゲド戦記を読んだり、映画を見たりしたら、何かそういうことの解決の糸口になることがないかと思ってしまいました。(どうもその辺は期待はずれっぽいのですが^^;)たとえば、ミヒャエル・エンデの「モモ」みたいに。
うう・・・フィクションには頼れなくて、今、生きている私たちがその答えは探さないといけないのか・・・
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Comments
自分の子供を老後の保険としか考えてなかったり、何でもいう事を聞くロボットみたいに考えてるんでしょうかね…。
「子供だって人間、反発もすれば腹も減る」という当たり前の事を認識出来てない人が世の中に多い気がします。
…。
……。
………。
そういや、「ドラえもん」でも、のび太のママ、よく「晩ごはん抜き」とかやってたなぁ…。
ジャイアンに殴られて帰ってきても、何も心配する様子もないし…あんた仮にも母親だろ…。
ああいうのを見習っちゃったんでしょうかね…。
Posted by: 都筑てんが | 2006.08.01 15:25
ネグレクトの話と言えば、ある俳優の引用話を思い出します。
「いいとも」でその方が出演してた時の話だったと思います。
その人だったかは定かじゃないんですが、高橋英樹氏だったように思います。
お茶碗に入れたご飯(or水)を2つ用意して、ひとつには優しい言葉やほめ言葉ばかりをかけます。
すると、そのご飯は腐るのが遅くなって長持ちするそうです。
一方、もうひとつのご飯には暴力的な言葉ばかりをかけます。
当然、後者のご飯はかなり早いうちに腐ってしまうそうで。
でもそれよりも腐るのが早かったのは、別に用意していたもうひとつのご飯。
別の部屋に置き去りにして、言葉も何もかけず放っておいたご飯は、いちばん腐るのが早かったそうです。
…話の出どころはわからないんですが、この話、個人的にショックでした。
ご飯ですらそうなるという事実が私にはとても恐かったんです。
高3で「虐待」についての授業をしましたが、その時に『虐待というのは、親は今自分が子供に暴力を振るっていることを自覚していて、それなのに虐待を自分で止めることができない』、と聞いていました。
けど、この事件や過去に起きた様々な虐待の発覚を見ていると、親にはもはや良心のひとかけらも残っていないのではないかと思わされます。
この父親はまだ「これはしつけだから」だと言い張るのかな…。
自分もそういう「しつけ」を受けてきたんでしょうか…。
悲しすぎ。
Posted by: 湊 | 2006.08.01 20:52
私も理解できません。
どうしてこんなことができるのか、子どもを見て何か思う事はないのか。完全なる殺人事件です。虐待ではない。親だからこそ、殺人なんだって。子どもにとって親は絶対なんです。絶対と言うのは、愛する親と言うことで、他人が何を言おうと親をかばい親から離れようとしない。その子どもを見殺しにするなんて・・・。
こう言う親は昔からいるんだと思います。数は増えてるかもしれないけど。昔は他人がご飯を上げたりしたんじゃないかな。それがいいとか悪いではなくて、親から子どもを取り上げられるシステムを作るべきですよね。
この子達が愛を知らず大人になれば、また同じ事を繰り返す。何とかしなければいけないんじゃないかと。
Posted by: ぐーたん | 2006.08.02 10:43
コメント、ありがとうございます。
>てんがさん
ふふ、のび太くんのお母さんは、のび太を叱ってばかりですが、とてものび太くんを愛してますよ♪のび太が生まれた頃のエピソードを、原作のマンガで読んだことがあります♪
私自身は罰としての夕飯抜きを経験したことはありませんが、
「こんなの食べるのやだ。ステーキじゃなきゃやだ」
とか子供が言ったら、
「じゃ、食べなくていい」
と言うかもしれないな~。
あと、たとえば
「部屋を片づけなさい」
といくら言っても
「後でやる~」
とか言って、いつまでもやらなかったら
「片づけるまでご飯食べさせない」
とかはあり得るかも。
でも、片づけたら、ちゃんとほめてあげたいな。
「しつけ」は必要ですが、目の前で衰弱している子供を放置することは「しつけ」ではない。しつけと虐待の違いって、私にはそんなに難しいことではないように思えます。簡単に言えば「愛している」かどうか、ですから。
でも、そうか、最近は、子供を愛し過ぎて過干渉になっちゃう親もいるからなぁ。
>湊さん
いじめもそうですが、暴力を加えている方はそんなにひどいことをしている、という意識がないのかもしれませんね。
ただ日常的に「食事を与えない」というのは、どういう心理から来るものだか、さっぱり分かりません。
・・・小鳥は、毎日世話をしてやらないとすぐに死んでしまいます。猫はエサをやり忘れると自分からねだったり、ゴミ箱をひっくりかえしたりします^^; なので、私は、猫は飼っていましたけど、ものを言わずに死んでしまう小鳥は絶対に飼いませんでした。
人間の子は、人間の子ですから、動物と比較するのは変かもしれませんが、もしかして、こういう親達は、ペット感覚なのかしら^^;
>ぐーたんさん
「子供の面倒をみない親」というのは、別に昨今の現象ではなく昔もよくあることだったんでしょうか^^;
だとしたら、そういう親の「心理」を考えるのではなく、たまたまそういう親の子供に生まれてしまった子供を救うための対策を考えるのが正しい考え方なのかもしれませんね。
私はなんだか「人間がおかしくなってしまった」ように感じて、この事件がショックだったんですけど、人間の本質として、そういう問題を内在しているものなら、それを前提に「ではどうすればいいか」を考えるのがいいのでしょう。
ぐーたんさんのコメントを読ませてもらったら、価値観の転換になりました。アドバイスありがとうございます。
Posted by: BUBI | 2006.08.02 13:59