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2006.08.30

縁があれば

縁があれば結婚もしてたかもしれない
子供が3人くらいいて
肝っ玉母さんだったかもしれない
・・・なんて想像するけど、そういうときも
旦那の顔はまるで想像も付かないや^^;

 ☆     ☆     ☆

本を読んだり、新しいことを学んだりするのは嫌いではなかったから
興味のある学科のある、学力相応の大学にいった
で、そこを卒業したら就職するのは当たり前だと思っていた

当時はバブル全盛で
かなりの売り手市場だったんだけど
数カ所、面接を受けたら軒並み落ちてかなり落ち込んだ
もうどこも就職できないかと思った
ところが・・・今のところから
3月の末ぎりぎりになって面接の案内があった
面接を受けて通ったから
何をやるところかもろくに知らないまま入っちゃった

「とりあえず・・・」そんな感じで就職したから
長く勤める図なんて想像もできなかった
すぐやめるのだと思った
最初の2年で自分のやってることの意味が分からなくなったけど
後の2年で、一応職場に恩返しをしてからやめようと思った
最初の2年でやめてしまったら給料のボッタクリでしょ?^^

どんな仕事でも誰かのためになる仕事なら
厭わずにやろうと自分に誓って
勤めて4年目に配置換えで配属になった部署は
希望どおりいわゆる「ショムニ」みたいな課だった

どこかの課で蛍光灯がきれれば替えにいった
どこかの課のコピー機で紙詰まりが出れば直しにいった
そういう仕事は嫌じゃなかった
訳の分からない仕事のための仕事をするくらいなら
誰かがやらなければならないことを私がすることに
少しだけやりがいを感じていた

そうして勤めて7年目に係長に昇進する
いきなり部下ができたりして
仕事はいきなり「現場」で「検査」
専門知識もないのに「こんなの私にはできない」と思った
「できない」と言ったらその課の課長は
「きみにできることをやってくれればいい、責任はとるから」
と言った

その時思った
「私が精一杯やって、それでこの仕事が立ちゆかなければ、私がこの部署に不適任ということだ。そう判断されたら、管理職なり人事なりが私を替えるだろう」
そう思ったら迷いは消えた
自分にやれるだけのことを、やれるだけやった
できないものはできないと開き直った

そうなってしまえば
どこへ行っても自分にできるだけのことをやればいいんだと思えるようになった
どの部署のどんな仕事でも
自分にできるだけのことをやる それでいいんだ と
そうして今でも私はその職場にいる
今年は16年目
私は今も自分にできることをやっている

結婚も縁ならば 就職も縁
結婚はできなかったのに 就職はよく縁があったなぁと思う
リストラも可能性がないわけではないし 能力主義の導入でどんどんきつくはなるけれど
いつでも自分にできることを精いっぱいやるしかないのは同じ

結婚して 子供がいて 子育てでいろんなことがあって
そんな人生もあっただろう

でもきっと・・・「自分にできることを精いっぱいやる」
その意味では 私が現実に歩んだ道のりも 
仮に結婚していたとしたら歩んでいた道のりも
それほど変わりはないのかもしれない
 
私は私の人生を生きる
それだけは誰とどこで歩もうとも
きっと同じなのだろう

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Comments

なんだか、力づけられた気持ちです。
「自分にできることを精いっぱいやる」
ほんとにそうですねぇ。やっていくしかないんですよねぇ。それでだめなら、自分の適所ではなかった、っていうこと。他にきっと、適所があるんですよねぇ。
それにしても、「責任を取る」と言ってくれた課長さんは素敵ですね。そういう上司がいてくれると、安心して「精いっぱい」ができますね~

Posted by: maki | 2006.09.01 01:47

makiさん、こんにちは。
はい、あの課長はいい人でした!
管理職ならそういう態度が当たり前だと思ってましたが、意外と、自分の保身ばかりが大事で「きみがやったんだからね、俺は知らないからね」っていう管理職が最近増えてきているような気がします。

一般論ですが、仕事をしていると、時には身に余るような仕事を任せられる時もあって。もし何かあったら最後の責任を誰がとるか、という問題とは別に、とにかく、その責任の重さの前で立ちすくんでしまっている人の背中を、支えてやる一言が大事なのだなーと思います。

この記事は、最近、ニートとかが増えて、就職ということに二の足を踏む人が多いことを考えながら書きました。
就職もある意味、縁なのだろうと。
・・・おや?
だとしたら私も若いうちに「とりあえず結婚」しちゃってもよかったのかな?(爆)

Posted by: BUBI | 2006.09.01 15:58

BUBIさん、こんばんは。

今年、長男が高校受験なのですが「将来何がやりたい?」なんて言ってみたって、今はまだ分からないと思うのですね。
だから今は「何かをやるためにも出来るだけ勉強をして、少しでも上の学校に行こうね」と話ています。
現実として、部活に重点を置いてしまったからか、成績は下がってしまっているのですが^_^;これから頑張ってもらいましょう。

今やれることをやる、そんな風に大きな視点で見てもらえたり、考えることができたりするとまた色々なことが違って見えて来たりしますよね。

『係長』なんて、かっこいいですねー!
私も2つ目の会社の仕事が面白くて、やめたくなかったのですね。でも、今も昔の私を知っている人が「仕事ばりばりやっていましたよね」なんて言ってくれるので、それだけでとっても嬉しいです。

今の自分、お互いに頑張りましょうね。

Posted by: チカママ | 2006.09.01 20:21

チカママさん、こんばんは。
自分が好きなことを仕事にできれば幸せですが、なかなかそうなることは、難しいです。
でもついた仕事を好きになれば、同じことですよね~

チカにいもチカチビくんも、これから大変ですが、自分の選んだ生き方を、いつでも前向きにがんばれれば、勉強ができるできないにカンケーなく、幸せになれるのではないかと思います。

な~んていうと、自分の子供だったら、そんなこといえないでしょって言われるかな~。私はもし自分に子供がいても、そう言ってあげたいと思います。

チカママさん、最近、体調が今ひとつのようですが、大事にしてくださいね。
チカママさん、無理しちゃうからな~
ちょっと心配です。

Posted by: BUBI | 2006.09.02 21:57

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