元気の出るマンガ
いつも読んでいる「ビックコミックスピリッツ」という週刊青年マンガ雑誌で「バンビーノ!」(せきやてつじ著)という作品が連載されています。
九州男児の若き料理人、伴(ばん)くんは、東京の六本木の有名料理店で修業のために働くことになるんですが、やることなすこと空回り。故郷ではいっぱしの料理人のつもりでいたのに、その店ではひよっこ、つまり「バンビーノ」扱いされちゃって、自らの未熟さを思い知らされ、悔しくて、情けなくて仕方ないという・・・
この挫折っぷり、囲碁で負けまくって、それは実力がないからなのに、落ち込んだり泣いたりしている私としては、どうにも通じるものを感じてしまって、伴くんを応援したくなっちゃうわけです。
彼は本当に一生懸命でね・・・一生懸命な若者っていいですねー。
何かに必死になったり、がんばったりするのってかっこ悪いと見られがちな昨今。「バンビーノ!」みたいなマンガってちょっとスポ根的な感じもあるから、スタイルとしては古いのかなぁ?
でも、私は好きだ。
伴くんは未熟なくせに、それを認めようとしなくって、一人前になろうと必死で。
料理人だけど、今は修業のためにフロアに出て接客をしているんですが、おっかないけどかっこいい、老年女社長(レストランのお客です)に見込まれて、テーブル担当に指名されたりして「バンビの接客はまだまだだね」とか言われています。
でも、ようやく「来てくれる客に愛情をもっていいサービスを提供する」ということに開眼し、バンビ目当てで来てくれるお客さんもできたりして。いい顔になってきました。
そうやって壁にぶつかる度に落ち込むけど、がんばって、それを乗り越える伴くんを見ていると・・・
いや、単純って言わないでね。ほんと月並みですが、私も勇気が湧いてくるんですよ~
今の若者は、安っぽく、ドラマがないのだと。その「老年女社長」達は、マンガの中で言っていました。でも伴くん・・・彼のような若者が、オリジナルを作り出せる力を持っている。そう語るシーンが今週の「バンビーノ!」にありました。
オリジナル、か・・・
私も、あまりドラマのない人生を歩んでいるような気がしますが、いつか自分にしか作り出せない何か、を作りたいな。
「バンビーノ!」は元気の出るマンガ。これからも伴くんの活躍に期待します。
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