「忘れてはいけない島がある」
先日、映画を見に行った折に「硫黄島からの手紙」という映画の予告編をやっておりました。
今、「アメリカから見た硫黄島」と「日本から見た硫黄島」とそれぞれの側面から、先の大戦における、硫黄島決戦を映画にしたもののようです。CMも最近いっぱいやっていますね。ホームページはこちら。
「アメリカから」はともかく、CMを見ただけでも「日本から見た硫黄島」の映画だなんて痛まし過ぎる^^; 戦争とは何か、その中で人がどう戦ったか、を知るためにはこういう映画が必要で、見ることも必要なんだろうなーと思うのですが、なんだかCMを見るだけで胸が痛いのです。ジブリの「ほたるの墓」とかは見られるのですけどね・・・
12月って確か、戦争の何かの記念日だったような・・・と思って調べてみたら、太平洋戦争の開戦が12月8日。いわゆるパールハーバー、真珠湾攻撃が12月8日でした。
ベトナム戦争を扱ったアメリカ映画「プラトーン」や「7月4日に生まれて」などを見たことはあって、どちらも印象に残る映画です。戦争の悲惨さから目を背けちゃいけないと思う。「太陽の帝国」なども好きなんですよね。
でも「硫黄島」はあんまり見たくない^^;
なんというか・・・何が悲惨って、「国」というあまりにも大きなものに、個人が否応もなく追いつめられていく姿が見ていて苦しくてたまらなくなるからです。
ベトナム戦争ならまだ、志願して行ってみたら、そこは地獄だった・・・みたいな書きぶりだからいいのですが。
「太陽の帝国」なら、戦争の一方的な被害者だから、まだ見ていられるのですが。
自分だって死ぬのは嫌だけど、国のため、家族のため、戦わなくちゃいけなくて、そこに巻き込まれていく姿って、一番、見ていて苦しい。
いやぁ、小林よしのりの「戦争論」などを読んだこともあるので、彼らが誇りをもって国を守ったのは分かるのですが、そうするしか選択の余地がなかった「時代」というものや・・・なんというんだろう、人間を戦争へ巻き込んでいく大きな力に対して・・・いや、それだって、元は一人一人の人間から構成されていくんですけどね・・・なんだかやるせないものを感じてしまうのです。
私は昔から、人の「思い」というものが、このリアルの世界を実際動かす原動力となり得るのだと、ずっと思ってきました。でもそれは、いつもはプラス方向で考えていることが多いわけで。
ところが現実は、「思い」が世の中を変えていく時に、マイナスに働くことも多い。「戦争」なんてその最たるものですが、それ以外にも、ホラービデオやコンピュータゲームにはまった青年が、衝撃的な殺人をリアルで行ったりする事件を見ると、なんというか・・・
人は「思い」で人を殺せる。
犯罪は犯罪ですが、戦争では「信念」が人を殺す。
その現実が・・・なんとも、悔しいというかやるせない気持ちにさせるのです。
「硫黄島」の映画は、とても映画館で2時間近くそれだけに閉じこめられて見る自信がありません。いつか、DVDになったら見てみたいな、と思っています。
(追記)
そして、そんな夜、トム・クルーズと渡辺謙の「ラスト・サムライ」を見ました。渡辺謙すごいわ・・・。「硫黄島からの手紙」でも主演をされているようです。ラスト・サムライ、ちょっと泣けました。エンターテイメントとしてよくできた映画だったと思います。面白かったし、感動した。こういう映画なら見られるんだけど^^;
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