ミネルヴァのふくろう
今週の「ビックコミックスピリッツ」に、邪眼を持つふくろうの話が出ていました。その「邪眼」というのがまたすごい威力。そのふくろうに「見られた」ものは全て死んでしまうのです。そんなふくろうが東京に飛んできたものだから東京は壊滅。おまけにテレビカメラ越しにその邪眼で見られたものも死んでしまう。そんな最強、最悪の化け物にどう対抗するのやら・・・というのが、そのお話なのですが。
そのふくろうには「ミネルヴァ」という名前が付けられていました。「ミネルヴァ」って何でしょう。ふくろうにミネルヴァという名前が付くのはなぜ?
ネットで検索してみたところ、「ミネルヴァ」とはこういうもののようで。
(引用開始)※gooのウィキペディアより
ミネルウァ(Minerva) はローマ神話における知恵と工芸を司る女神である。英語読みはミナーヴァ。
ギリシア神話の女神アテナと同一視され戦いも司るようになった。古代ローマでは人気を集めカピトリヌスにユピテル、ユノと共に三柱の神として神殿が立てられた。また軍装のミネルウァは女神ローマのモチーフとしてたびたび使われている。
(引用終わり)
ではなぜふくろうにその女神の名前が付くのでしょう?
(引用開始)※同じくgooのウィキペディア、「ミネルヴァ書房」の社名の由来より
社名は、ヘーゲルの『法哲学』の序文にある「せまりくる黄昏れをまって、はじめて飛び立つミネルヴァのふくろう」という言葉から取られており、会社のマスコットにもこの「ミネルヴァのふくろう」を用いている。
(引用終わり)
・・・ヘーゲルの『法哲学』の序文だって^^; 昔、「ツァラトゥストラ」を調べたことがありましたが、同じ類だろうか。「せまりくる黄昏をまって、はじめて飛び立つミネルヴァのふくろう」ってどういう意味なんだろう?
今度は「ミネルヴァのふくろう」で検索。いいページが見つかりました。
(引用開始)※引用元はこちら。
ミネルヴァはギリシャ神話に登場する知恵の女神で、他の神々や人間に用がある時は、使者としてフクロウを向かわせます。この言葉は哲学者のヘーゲルが言った言葉で、マルクスもこれを引用しています。一つの時代が黄昏を迎えると、その時代を規定していた考え方、哲学、社会経済システムも役割を終え、次の時代を規定する新しい考え方、哲学、社会経済システムが到来して、夜明けを呼ぶ。そういう形で人類の歴史は前へ前へと進んでいくということを、彼らは言いたかったわけです。
(引用終わり)
なるほど・・・つまり、「ミネルヴァのふくろう」とは、古い時代が終わり、新しい時代がくる、という時に使う「決まり文句」であるようです。
最悪の化け物に「ミネルヴァ」って名前付けるとはひどい話。確かに破壊はそれまでの時代を終わりにするわけですけども。そう言えば、最終兵器の名前がミネルヴァになっていたアニメがなんかあったような・・・? アテナといえば戦いの女神でもあったような気がするからそのイメージもあるのかも。
こういう知っている人は知っているっていう話を、調べるのって楽しいし、こういう時にネットって便利だなーと思います。
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「アナと雪の女王」を見て(2021.11.13)
- 「あなたは絶対ダメじゃないよ」(2021.07.28)
- 「約束のネバーランド」のアニメ二期のお話(2021.03.28)
- 「呪術廻戦」を勝手に考察(2020.12.09)
- 「夏目アラタの結婚」を読んで理想の結婚を考えた(2020.04.25)
Comments