イノベーションって何じゃ!
意味が分かってるようで分かってない言葉を、さも分かったように使うのが嫌で、分からない言葉があるときは知ったかぶりをしないで「分からない」と言い、機会があればちゃんと意味を調べるようにしております^^;
今日のお題は「イノベーション」。前も調べた気がするのですが、何度調べてもどうにも意味が覚えられない。今日、もう一度調べてみて、なぜ意味が分からないのか、いえ、調べても覚えられないのか、その理由が分かりました。
イノベーションというのは日本語にすると「技術革新」となるそうです。しかし、この言葉をよく使う国のお役人は、「イノベーションは単なる技術革新ではない」とか訳分からないことを言い出しているそうなので、余計に意味が分からない。
ちょうどいいサイトがあったので、ご紹介しておきます
「10分で分かる『イノベーション』」
このサイトの解説によれば
「新しい市場や資源の開拓、新機軸の導入など、新しく取り入れて実施したり、手を加えて改変することを指します。また、経済学・経営学分野では「経済成長の原動力となる革新。生産技術の革新、資源の開発、新消費財の導入、特定産業の再組織などをさすきわめて広義な概念」を示す言葉として扱われます。」
つまり。
「革新とか変革とかって言っても小手先の「技術」だけじゃなくてねぇ。もっとでっかいこと言ってるのさ~。わかってるか? わかんねぇだろ~なぁ~」(古)
ということらしいですね。
しかし、私に言わせれば、分からないのが当たり前です。革新?変革? つまり「変わること」ですよね。でも「変わる」という言葉の意味は、「何か」から「何か」に変わる、つまり、変わる前と変わる後をイメージできて、初めて「変わる」という意味が分かるわけで。「イノベーション」の言葉からはそのどちらも分からん。
これは・・・理解できない国民がバカなのではなく、全然説明できてないくせに、イメージだけでさもすごいことを提案しているように見せかける役人がアホなんだと思います。
「変わる前がこうで、変わった後はこう」ってちゃんと説明しないで、ただ「イノベーション」とだけ言ったんじゃ意味が分からなくても当たり前。
「イノベーション」ってのはつまりこういうことですかね。
たとえば、昔は電話って、家にある電話しかありませんでした。黒のダイヤル式か、カラーのプッシュホンか、まあそれはいろいろありましたが。
それが今や一人に一つ携帯電話。持ってない人が珍しい。携帯電話が登場したことにより、電子通信機器には革命が起こった。携帯電話は電話のみならず、メールはもちろん、写真もとれるし、音楽も聴けるし、テレビも見れるし、最近は電子マネー、つまりお財布代わりになって、携帯電話でピッとすれば買いものができちゃったりするようにさえなってきました。
これがイノベーション。一つの新技術の誕生が世の中を変える一例。
「イノベーション」っていうのは、この携帯電話の例のように、何かの新技術によって、世の中の価値観が変わり、そのことによって様々な経済効果が発生することを、イメージして使われている・・・らしいです。
しかし、「電話」みたいにはっきりと物を例示されれば分かりやすいですが、「イノベーション」という言葉を単独で使われても、ほとんど意味がない言葉だと私には思えます。
なんかこう、政治家や役人の人たちの言を聞いていると、ひとりよがりというか、相手にちゃんと伝えようとしていないのがわざとじゃないかと思えて仕方ありません。
そんなんで、何かすごいことを言っているように見せかけてハッタリをかましたつもりでいるなんて、底が浅いというか、薄っぺらいというか、一般人をバカにしているというか・・・言葉はちゃんと人に伝わるように使わないとね。
・・・無論それは、自省も含めて。
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