「DIAMOND CAGE」
小学校の頃、クラスで学級委員もやるような、頭のいい、えらい男の子がいました。
その子に私が言われた一言。それが次の言葉です。
「お前、顔だけじゃなくて心も汚いんだな。」
なんでそんなことを言われたのか原因はもうすっかり忘れましたが、その台詞はずっと心に残っています。いや、
トラウマなんていう大層なもんじゃありません。子供なんてなんでも言いますしね^^ 今では笑い話です。
「メガネをはずすと美人になる人っているわよね。あなたもちょっとはずしてみなさい・・・あら、変わらないわね」
これは職場の女性上司に言われました。開けっぴろげな性格の人でねー。昨年その女性は定年退職をされました。最後までゴルフに賭け事にとアクティブな女性の先輩でしたね^^
「あんた、整形しなさいよ。」
これは亡くなった母に言われました。自分の娘に言うか、普通~。まあ母は目が二重で大きい、若い頃はけっこうな美人だったようですが、私は目は父に似て思いっきり一重で細いです。母からしたらそれは気になったんだろうな。まあ肉親じゃなきゃこんなことは思っても言えませんわね。これも今では笑い話です。
いや・・・Ruccaさんのところで、Mさんという親子の話を読んでいたのですが・・・
なんというか、まあ、誰かからないがしろにされてショックを受けた、なんて経験は誰だって山ほどあって当然だと私は思うのですが。でもそうは思わない若い人というのが今の時代は多いんですね。
いわゆる
「父さんにもぶたれたことないのに!」
(記憶があやふやですが、ガンダムの名台詞・・・「母さん」だったかな?)
ってやつですわ。
こんなことを言うと急に老けこんだ気になってきますが、世の中には思いやりや優しさも必要ですが、そのためにはやはりタフであることも必要です。いちいち傷ついていてはきりがない。
・・・と思えるようになったのも年をとったからなので、若かったらしょうがないか^^;
ただRuccaさんの記事にもあるように、奥様で派遣でパートで、社会人経験がなく、そのまま子供を産んでセレブなお母さんになってしまえば、きっとそのままなのかもしれなくて、別にそれが悪いわけではなく、社会と関わらなければなんのトラブルもないわけです。
世の中には・・・いろんな考え方があって、いろんな生き方をしている人がいる。
以前、私の大好きな友人が
「私は人の心が分からないって言われるんだよ」
と言っていたのを思い出しました。私にとっては、いつも周りへの配慮を忘れない、優しい友人なのに。そんな人でもそんなこと言われちゃうのか・・・
人の心が分からないのはみんな一緒です。
思いやりを持って接してもそれが伝わらないこともあるし、裏目に出ることもある。
だからこそ・・・誰かの何気ない一言で傷つくことがあっても、それに対して「人の心が分からない」なんて言える資格は誰にもないんじゃなかろうかと私は思います。
中島みゆきの歌に「DIAMOND CAGE」という歌があります。
(歌詞から一部引用)
DIAMOND CAGE 臆病な笑みを
DIAMOND CAGE 檻で囲え
DIAMOND CAGE 柔らかなヒヨコ
DIAMOND CAGE 息もできず
(引用終わり)
ダイヤモンドの檻の中の柔らかなヒヨコ。これってきっと「人の心」のたとえです。
ダイヤモンドのようなけっして壊れない強い檻で、心を囲ってしまえば、どんな人の言葉にも傷つかずにいられる。私はそうなりたいと思い、そうなれるようがんばってきました。
だからこそ、Ruccaさんの記事を読むと、複雑な思いがしてしまいます。
特別に傷つきやすい人がいて、その人の言動で、周りの人が逆に、自分の思いやりが足りなかったかなどと反省されたりしているのを見るとね・・・。
果たしてダイヤモンドの檻を持つことはいいことなのか、悪いことなのか!?
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Comments
「父さん」で、正解です(^^)v
Posted by: chiharu | 2007.06.28 05:42
私は人の言葉に傷つき易いんですね。凄く気にしいなんです。もうね、これはどうしようもないなあと。子どもの頃からだから、気にしないように気にしないように、傷つかないようにタフになろうとしていたけど、今はもういいかなって。傷ついたら傷ついたでいいんだって。癒してあげればいいし、傷つける人に近づかなければいい。
結局は、相手を気にしているから、傷つくんですよね。このMさんもFさんのために行動しようと頑張っていたんだと思うんですよ、だから、Fさんの態度に傷ついた。もちろんそれを店長がカバーする必要はないかもしれないけど・・。
皆、自分を守る事で精一杯であるということがわかればいいんでしょうけどね。
タフになるのは難しいです・・・。
(今の気持ちにタイムリーだったので)
Posted by: ぐーたん | 2007.06.28 10:26
>chiharuさん
初めてガンダムを見た時に、あのシーンは鮮烈でした。
だって、それまでアニメの主人公ってかっこよいのが当たり前でしたから。
それがまあ・・・ふふ。
でもそういう等身大の主人公達のリアルの物語が「ガンダム」というお話の魅力なんでしょう。
今の子達がガンダムを見たらどう思うのかなぁ?
>ぐーたんさん
>皆、自分を守る事で精一杯
そうですね~。
「DIAMOND CAGE」という言葉はその象徴なのかも。
本文中に書いた「人の心が分からない」と言われた私の友人は、自分のことを「人が誰もいないところで一人で生きればいんだよね」と言ってもいました。
そうすれば誰も傷つけないし、傷つかない。
けれど、それが理想の世界なのだとしたら、人はみんな一人一人バラバラで孤独になっちゃう。
だからおそらくは・・・ぐーたんさんの書かれたとおり
「傷ついたら傷ついたでいいんだ」
って思うのが一番大事なのかもしれません。
傷つかないようにダイヤモンドを目指すよりも、ね・・・
Posted by: BUBI | 2007.06.28 10:54
こんにちわ~。トラックバックありがとうございました♪
私の前の会社では、パートの求人かけるとわりと箱入りの奥様やお嬢様からの応募が多くて、その後もやはりMさんタイプは多くいました。もうね、おっかなくて叱れない(*´Д`)=з注意すると次の日ショックで休んじゃったりとか、涙が止まらなくなってお店に立てなくなったりとか。
会社ってデリケートな人には辛い環境かもしれない。でも女は親や男に守ってもらえるから、だから安心して「傷つきやすい私」でいられるんだよね。こう書いてると私はタフにみられそうですが、実際は「気にしい」なんですよ。本当に(ノ∀`)
「傷つきやすい」を克服するのは意思の力だけじゃ出来ないと思う。たぶん「傷ついてなんていられない」という「責任感」が一番タフさを身につけてくれるんだと思う。
傷つけられないようにダイヤモンドの檻をつくるよりも、「傷ついたら傷ついたで、あとで癒せばいい」という柔軟なタフさの方がいいですね♪
私が傷つけてた(かもしれない)傷つきやすい奥様やお嬢様たちが、そのことによって少しでもタフになれていたらいいなと、希望的観測をもつようにします。
Posted by: Rucca | 2007.06.29 10:07
うんうん、そうですよ、Ruccaさん。
仮にMさんが何日か寝込んだとしても、それも、長い人生の経験の一つ。
かばって、職場に怒鳴り込んでくれるお母様がいるんだから、Mさんは幸せ者です^^
Posted by: BUBI | 2007.06.30 00:55