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2007.08.13

「一期一会」に思うこと

 中島みゆきのNewシングル「一期一会」
 このブログでも紹介しましたが、もうお聞きになりましたか~

 「一期一会」。
 この言葉を「好き」とか「座右の銘にしている」という方もきっといらっしゃると思いますが、実は私にとっては、この言葉、ちょっと不思議な言葉です。

 元々はお茶の用語だそうで、お茶をたて、お客様にお出しするときに、「この出会いが最初で最後だと思って、心を込めて接する」ことを戒める言葉だと私は解釈しています。

 「最初で最後」の出会い。
 これが最後でもう二度と出会わない「出会い」。
 
 皆さんは今までにそんな出会いはありましたか。

 みゆきさんの曲、「一期一会」では、それを「旅」における出会いだとなぞらえています。確かに「旅」はそうですね。たまたま同じ電車で乗り合わせた人達。旅先で親切にしてくれた人達。みな、もう二度と出会わないかもしれない。

 でも普通の生活なら・・・

 今、同じ職場、同じ部署で働いている人。
 同じクラスだった友達。
 
 またはブログでコメントを下さった人。

 ・・・私は・・・もしかするともう二度と会わないかも知れない人でも、
「またいつか会う機会があるかもしれない」
 と思いながら、いろいろな方と接しています。これが最後だと思わずに。

 「またいつか、会える。」
 いつもそう思っています。今まで出会った全ての人達に。
 だから、さみしくないのですよ^^
 逆に言えば、もしかして、ものすごく寂しがりだから「もう二度と会えない」と思いたくないのかもしれません。

 またいつか、この人と会うかもしれない。どんなシーンでまたこの人と出会うか分からない。もしかしたら、思いがけない時に出会い、私が何かでとても困っていたら、この人が助けてくれるかも。「情けは人の為ならず」ですね。
 だからこそ、今のこの出会いを、大事にしよう、と。
 
 もちろん、そういう具体的な「助け」を期待しているわけではないんですよ。
 実際はそれきりのことが多いでしょう。それも分かってる。
 でも、さよならは言いたくない。
 
 たとえば、もう亡くなった人だって。
 いくら何でもその人とはもう二度と会えませんよね。
 でも・・・いつかは自分も同じところへいくんですし。
 その時にまた会えるかも^^

 もう会えないのを知っていても、また会えると信じたい。
 それが私の日々の願いだったりします。
 「一期一会」とはちょっと違うでしょう?^^

 人は、叶わないと分かっていても何かを願ったり、何かを祈ったりします。
 もう二度と会えない。でも、会えるかもしれない。またいつか、遠い未来でこの人と巡り合うかもしれない。
 だから、今、この縁を大切ににしたい。
 私はそんなふうに思っています。

 皆さんは、いかがですか^^

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Comments

深い言葉だけに、その言葉に寄せる思いや考え方なんて、たくさんあって良いんじゃないかと思います(^^)

私は人に対する思いを時間で考えます。
「この人(達)と、こうしている時間は二度とこない」ってことです。
音楽に例えるなら、今このメンバーでこの曲をこのテンションで演奏することは二度と無い。次に同じ曲を演奏をする時は、違った演奏になる。だから、今この瞬間を大切にしたい。って。
囲碁に例えても同じでしょうね。この1局は今この瞬間に終わり、もう二度と同じ局面を迎えることは無いだろう。だから、今この瞬間を大切にしたい。って。

だから、私の「一期一会」には人との別れって概念は無かったりします。瞬間を大切にすること、それが人を大切にすることにつながることと考えます。
こんな考え方も良いでしょ(^^)

Posted by: | 2007.08.14 05:25

ち○○さん、コメントどうもです^^

おお、なるほど!

同じ人とでも、この瞬間は二度とないわけですな。
そう言えば、最近受けてるコーチングの研修でも、よくこんなたとえが使われています。

「みなさんは、朝、家を、いってきます、と言って出ますね。夕方、ただいま、と帰ったときに、朝、家にいた奥さんと夕方迎えてくれた奥さんは・・・もしかしたら違う人かもしれませんよ。人間の細胞は日々再生されています。そして人の頭の中(考え方)も、時として1日で大きく変わります」

同じ人でも日々、変わって行くのだとしたら・・・昨日のあなたには、もう二度と会えない。もちろん、昨日の自分にも。

そういう意味ではまさに「一期一会」だな~。

Posted by: BUBI | 2007.08.14 09:46

一期一会って、
「一生に一度の出会い」ではなくて、
「またとないであろう出会い(機会)」
ってニュアンスのように思えます。


茶会にしても、
たとえ毎年恒例でも、
お茶の渋さや、食べるお菓子、
天気や体調は毎回違います。
そういう意味では、まったく同じお茶会は、
またとないでしょうから。
(上のコメントと同じですね)

出会いだってそうで、
例えば私とBUBIさんだって、
どっちかが例の雑誌に入会していなかったら、
出会う事はなかった訳ですから、
やっぱり「一期一会」なのです。

どんな出会いにも、
偶然何かの要素がそろって出会った訳ですから、
たとえ同じ学校や職場での出会いでも、
何かが違ったら出会わなかった人たちです。
(私は母が再婚しなければ東京にいませんでした)

だから、どんなささやかな出会いでも、
大切にして仲良くなる事もできるし、
たかが同じ職場の人って思って、
仲良くならないままいつかお別れする事もできます。

結婚相手もそうですね。
同じ時代の、同じ地域にいて、
同じ職場で働いているなんて、
よく考えたらすごい確率ですよ☆
だから、社内恋愛だって、
ネットでの出会いだって、
旅先での出会いだって、
出会いの素晴らしさは同じ一期一会だと思ってます。

Posted by: あきら | 2007.08.14 12:16

あきらちゃん、コメント、どもです~。

「一期一会」の言葉自身の意味は、文字通り「一生に一度しかない出会い」のことなので、あきらちゃんの解釈は、なかなか面白いです^^

その後、何度も出会うとしても、この一生でその人と出会ったという「偶然」がすごい確率だということですね。

ふむ、その場合は「一期一会」じゃなくて・・・うーん、何か他にぴったりする言葉があったような気もするんですが・・・思い出せない(汗)

Posted by: BUBI | 2007.08.14 14:13

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