5子局ストーリー
暑くて寝苦しい日が続く昨今。
昨夜は、師匠に指導碁を打っていただいている夢を見ました。
まず、そんな夢を見ることになった経緯から・・・
私は毎週土曜日に、日本棋院の囲碁教室「土曜囲碁サロン」に通っているのですが、そこでの生徒同士の対局で、先週は三段の人と対局することになりました。「土曜囲碁サロン」は二桁級の方も多い初心者向けの教室で、有段者なんて数えるほどしかいないはず。私はその教室では今、3級で打たせていただいていますが、私でさえ、最近組まれる対局は、下の級の方との対局が多かったんです。
なのに今日は三段の方との対局! これは気合い入ります。
三段の方と3級の私の対局ですから5子局。つまり、私が先に、碁盤に5つ石を置くことができます。碁は白と黒が交互に石を置くのがルールなので、先に置けるとそれだけ有利になります。でも、もちろんそれだけの差があるから、上手な方にハンデを負っていただいて対局するわけです。
私に碁を教えてくれた師匠にも、以前よく置き碁を打っていただきました。当時、師匠は三段、私は8級。9つ石を置く9子局から始まって、少しずつ石を減らしていきました。
でも、その時、師匠はおっしゃっていました。
「5子局からはライバルだ。それ以上は、差をつめさせない」
・・・碁を始めた頃はほとんどの対局相手に置き碁だった私。でも最近は互い先や、置き碁で白を持つこともあるようになりました。(置き碁では置く方、つまり下の級の人が黒石、上の級の人が白石になります)。
友達には「それって普通、逆じゃないか」と笑われるのですが、私は今、下の級の相手に負けるのはそんなに悔しくありません。普通に打って下の級の人が勝つなら、それはその人が下の級じゃないってことで。ドンドン上がって来て欲しいと思うだけで、置き碁で打ってる以上は差はあるわけです。
でも自分よりも実力が上の人と打って負けるのは悔しい。だってハンデもらってるんだから、条件は対等。負けるのは、三級なら三級っていう自分の実力に追いついてないってことですもん。
で、始まった三段の方との5子局。結果は30目の差を付けて勝つことができました。
相手の方は、いろいろと私の石のアジを狙っていたようですが、アジを残している部分は、私なりに読んで、ぎりぎりまで守らず、見合いで生きていると読み切れたところは手を抜いて、自分が先手になるところを先に打つようにしました。
有段者と打つと、自分の思いどおりに打てても、結果として負けていることもあります。相手の手の平で踊らされちゃってる。自分の「思い」が何か違ってたことになります。でもこの碁は、思いどおりに打って勝てたので、その「思い」は正しかったということ。それが一番嬉しかったです。
この対局の話はgoxiという囲碁のSNSで、最初に紹介しました。
タイトルは「5子局で完勝!」。
だってほんとに嬉しかったんだもん♪
でも・・・そうやって勝って喜んでいると、夢に出てくるのが師匠(笑)。 夢で師匠と5子局で打っていたら、やっぱり師匠には勝てません。そこで師匠が一言。
「お前、完勝とか言ってんじゃねーよ!」
・・・ふふ、きっとホンモノの師匠もそう言うだろうな~
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