poem(61)
かつて女性の幸せは
男性にかわいがられ
幸せにしてもらうことだった
だからこそ「結婚」は
女性の人生の終着点
あとは男性の言うままに従っていれば
それが女性の「幸せ」だった
おそらく
男性にとってもそうだったのだろう
妻を娶り家庭を築く
それが「男性」というより
人としての理想だった
※ ※ ※
女性という性に生まれた人間にとって
何が幸せか決めつけることはできない
あの時代の女性に生まれ
幸せだった人もいたし
不幸だった人もいたに違いない
そして
幸せな人も不幸な人もいるのは
今の時代も同じで
ただ一つだけ言えるのは
今、この時代
私たちそれぞれが
自分の人生の選択を
自分で選び取る権利を持つということ
※ ※ ※
たくさんの女性と出会い
たくさんの女性の友達がいた
みなそれぞれに違うものを目指し
様々な形の愛を育み
時には涙し
そして泣いては立ち上がり
そしていつか年をとったら
お互いの見てきた風景を
ゆっくりとずっと語り合えるといい
貴女に負けないよう
私もここでがんばる
いずれたどり着くあの丘で
貴女に伝えるたくさんのことを
一つでも多く育むために
貴女はきっとあの笑顔で
微笑んで聞いてくれることだろう
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