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2007.10.01

poem(61)

かつて女性の幸せは
男性にかわいがられ
幸せにしてもらうことだった

だからこそ「結婚」は
女性の人生の終着点
あとは男性の言うままに従っていれば
それが女性の「幸せ」だった

おそらく
男性にとってもそうだったのだろう
妻を娶り家庭を築く
それが「男性」というより
人としての理想だった

 ※  ※  ※

女性という性に生まれた人間にとって
何が幸せか決めつけることはできない

あの時代の女性に生まれ
幸せだった人もいたし
不幸だった人もいたに違いない

そして
幸せな人も不幸な人もいるのは
今の時代も同じで

ただ一つだけ言えるのは
今、この時代
私たちそれぞれが
自分の人生の選択を
自分で選び取る権利を持つということ

 ※  ※  ※

たくさんの女性と出会い
たくさんの女性の友達がいた

みなそれぞれに違うものを目指し
様々な形の愛を育み
時には涙し
そして泣いては立ち上がり

そしていつか年をとったら
お互いの見てきた風景を
ゆっくりとずっと語り合えるといい

貴女に負けないよう
私もここでがんばる
いずれたどり着くあの丘で
貴女に伝えるたくさんのことを
一つでも多く育むために

貴女はきっとあの笑顔で
微笑んで聞いてくれることだろう

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