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2008.01.28

「佐々木夫妻の仁義なき戦い」

 具合が悪くて自宅で寝たきりになっていた間は、他にできるここともなく、テレビばかり見ておりました。そこで・・・「佐々木夫妻の仁義なき戦い」。面白かったですがなかなか考えさせられました。
 
 「離婚」って「危機」なのかしらん?
 まずそう思いました。
 別に危機じゃないんじゃないの? だって人間所詮は一人なんだし。

 でも・・・二人が「もう離婚だ」ってケンカして、いろんな事件があって、またよりを戻すのを見ると、やっぱりなんとなくほっとします。不思議ですね。

 ただ、第二回のラストで、夫が「離婚しよう」って言い出す気持ちもとてもよく分かりました。
 相手にとって共に歩くことがマイナスならば別れるべきなんじゃないかって彼は思ったのでしょう。
 それもごくまっとうな考え方でとても私には理解できます。

 そもそも、それなら人が一人じゃなく、二人で暮らすのってなぜなんでしょう。

 ・・・たまたま、私は週末、具合が悪くて、一人でかなり大変でした。そんなとき誰かがいてくれればとても助かるかもしれません。
 でもなぁ。
 病気で動けなくなったときに、そばに誰かがいてくれるのは確かに安心だけど、そのためだけの「誰か」なんてなんだか変な気がします。誰かがそばにいても助けてもらえないことなんていくらでもあって。何かの役に立つ、立たないなんて「家族」であることには関係ないはず。

 そう、結局は損得なんかじゃなくて。それでもいっしょにいたいかどうかしかないんじゃないか、と私は思います。
損か得かを考え出したら、損に決まってる。一人でいた方がはるかに気楽で得ですもん。

 自分にとっては損だけど、それでも相手のために何かしたい気持ち。それが一人ずつである人と人とを結びつける。相手が喜ぶ顔が自分の喜びになる。それこそが、一人でいるだけでは決して得られない、幸せ、ってやつです。

 自分の子供が生まれて成長する人はとても多いのはそのせいなのでしょう。自分の子供は自分の役に立つわけじゃない。でもそこにいるだけで嬉しい。子供のために何かできるのが嬉しい。その喜びこそが人を真に幸せにする。

 佐々木夫妻もね、きっとそうなんだろうなって思います。
 お互いがお互いにとって得かそうじゃないかを考え出したら、もう損しかあり得なくて。だとしたら「離婚」が全てを解決してくれるように見えるじゃないですか。

 でも最初に、この人の役に立ちたい、この人のために何かをしたい、そう思った時の気持ちが二人を結びつけていたはずで。

 ・・・なのに、ある日、その確信が揺らぐ日がくる。

「俺、この人の役に立ってないんじゃないか」

 いっしょにいることは互いにとってマイナスなんじゃないのか。
 二人、別々に生きた方が幸せなんじゃないのか。彼女にとってもその方がいいんじゃないのか。

 人間って弱い生き物だから、疑いだしたらきりがありません。

 でもなぁ、だからこそ。そう、ドラマなんだから。
 二人には離婚せずにうまくいって欲しいです。

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Comments

私の好きなこんな言葉♪です。

「こいつといっしょに幸せになろう」とか、
「こいつに幸せにしてもらおう」というよりも、
「こいつとだったら不幸になっても後悔しない」という相手にめぐりあえたら、最高なんじゃないかなぁ。

これは一見ネガティブな考えに思えるかもしれないけど、いちばん強い絆なんじゃないかなぁ。                 ---糸井 重里

Posted by: Rucca | 2008.01.28 at 21:34

わたしがオットと結婚したのは、ただ単純に『一緒にいたい』からでした。

わたしは実家にいましたし、オットは寮にいましたから、二人でずっと一緒にいるには?と考えたら、それは結婚でしたね。

もしわたしが一人暮らしで、オットがいつでも自由に出入りできる環境だったなら、ずるずると付き合って、そのうち破局してたかも?

BUBIさんの疑問の前提である『一人で暮らすこと』を経験したことがありませんから、うまく答えられないけど、わたしの場合はそういうことでした。

ちなみに、オットはただいま単身赴任中。
一緒にいなくても無問題になっています。はは(汗)

Posted by: とと | 2008.01.30 at 00:07

>Ruccaさん
構想中の私の小説の登場人物が、今、その問題の渦中にあります。

浮気性で軽くってろくでもないヤツなんですが、そんなヤツでも本気で人を好きになる。

でも、その、好きになった相手とは、仮に自分と恋人同士になったとしても幸せにする自信がないため、告白もままならず。

一方そいつが、日常付き合っている相手は、幸せにするとかなんとか全然考えない・・・自分がどうなってもこいつだけは俺を見捨てないだろうな・・・という相手だったりします。

女性の側から考えると、
「そんな男、最悪」
って感じなんですが、本人の中では理屈は合ってるようなんですよ(苦笑)。

いっしょにいるのは、いっしょに不幸になってもいい相手。
本気で好きなのは、遠くで幸せになって欲しい相手。

こいつをこの先不幸にするか幸せにするか、今、作者としてはとっても迷っているところなのです。

>ととさん

かなり昔、目上の方にご紹介を受けた相手とのデートに向かう電車の中で、
「会うのに一々でかけなくてはいけないなんて面倒だな。いっしょに住んじゃえば、出かけなくても会えるんだから楽だよな」
と思ったことがありました。

・・・だからといってなぜか「一緒に住もうか」という話にならないのが私(笑)。自分だけ勝手にその気になっていることは意外と多いみたいです^^

Posted by: BUBI | 2008.01.30 at 18:57

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