« poem(66) | Main | 1人で暮らすこと、2人で暮らすこと »

2008.01.20

「結局は自分の感覚を信じるしかない」という話

 とてもいい香りの入浴剤やシャンプーを売っている、あるメーカーの製品のファンでして。
 そこの製品のコンセプトは、手作りや安全を歌い文句にしているので、てっきり自然由来の成分のものでしか、製品は作られていないと思い込んでいました。

 具体的には・・・私は以前、シャンプーやリンスって体にあまりよくないというのを何かで読んだので、それ以来、せっけんで髪を洗うようにしていました。でも、そのメーカーからは、固形のシャンプーが発売されていたので、嬉しくなって、それからはずっとそのこの固形シャンプーを使用していたんですよね。

 ところが・・・今日、調べてみて知ったのですが、そこの固形シャンプーは、あくまでもシャンプーでせっけんではなく。使っている成分も「ラウリル硫酸Na」という発泡剤が主成分だったりします。

 「ラウリル硫酸Na」は、ネットで検索すると、いくつかヒットするんですが、まとめるとこんな感じでした。(出典はあえて記載しません^^; 全ての情報が信用できるかどうかが微妙なので)

○少量でよく泡が立ち、値段も安いので、シャンプーや歯みがき粉などによく使われる。
○発ガン性物質である可能性がある。
○もともとはエンジンの油落とし剤や車庫のフロア洗剤として使われていた
○脂肪を取り除く作用が強いため、皮膚が荒れ、頭のかゆみやフケの原因になる

原料については、石油から作る場合とやし油から作る場合があるようです。
まあ、石油だって、つきつめれば自然にできたものなんだから「石油だから悪い」とは言えませんが・・・

・・・いや、実は正直、ショックでした^^;
せっけんだと思って使っていたものがせっけんではなかったことが^^;

 まあ、世の中に「食べてはいけない」だのなんだのという本がたくさん出ていて、「そんなのいちいち気にしてたら何も食べられないよ」というのはいつも思っておりまして。中にはもっともらしく書かれてはいるものの、誇張表現が多く、科学的にはガセだったりするものもあります。
 化粧品等の成分の危険性はそもそも古くから言われていて、今更なんだという感もある。

 ただ「自然派」を売りにしているメーカーだったがゆえにそれを無防備に信じてしまった自分が浅はかだったなぁと。
 そのメーカーは全成分をラベルに明記することもコンセプトにうたっているため、ちゃんとシャンプーにはそれが使われていることも明記されている。だから、心配なら使わないこともできるのに。

 どうりでせっけんにしては泡立ちが異様にいい気がしていたんだよなー。フケやかゆみも、実はちょっと最近気になっていました^^; 

 自分で体験してみて分かるのですが、結局、シャンプーってしすぎると、余計に頭皮によくなかったりするんですよね。そのメーカーの製品の口コミを読むと、実際に肌荒れやしっしんなどが起る人もたまにはいるようです。「ラウリル硫酸ナトリウム」の危険性は何が正しいのかを判断することは難しいのですが、今、言えることは・・・

 おそらく人体を洗浄することにかけては、強力すぎる物質であることは確かで。
 その安全性も長期間、使い続けた場合にどうなるかは証明されていない。
 つまりは・・・
 【結論】心配なら、使わない方がいいかも。

 ・・・つくづく思うのは、情報ということの取捨選択の大事さです。
 最近「自己責任」ということがよく言われていまして。
 メーカー側は何を使っているのかをはっきり書くことはやっているのですから、あとは使う方が正しい知識を持って、何を使うかを考えていかなきゃいけない。

 ただ、その「正しい知識」というのもネットに書かれていることが全て正しいとは限らない。何を信じ、何を信じないかは、結局自分で決めるしかない。でないと情報に逆に踊らされてしまう。

 そのメーカーの商品は、「固形シャンプーに「ラウリル硫酸ナトリウム」が使われている」というのは事実ですが、それ以外のソープなどには入っていません。
 私の選択としては、これからはそのメーカーの製品でも、シャンプーは買うのをやめて、せっけんで頭を洗う生活に戻ろうかと^^;

 ・・・それにしても・・・いやぁ、すっかり、だまされました^^;
 いや、だまされる方が悪い、の部類の話ですし、私はそのメーカーが今でも好きですので、悪口は書きたくないため、あえて、メーカー名もこの記事には書きません。

 一番大事なのは、やっぱり自分の感覚なのだろう、と思います。
 何がどこに書いてある、ということは情報ですが、私にとって今回のことの一番の決め手はやはり、泡立ちのよすぎることと、フケ、かゆみという具体的症状ですかねー。

 みなさまも気をつけてください。この記事自体も、どこまでを信用できるのか・・・(爆)
 書いてある事実、というよりも一人の消費者の失敗談として参考にしていただければと思います^^

|

« poem(66) | Main | 1人で暮らすこと、2人で暮らすこと »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

ラウリル硫酸ナトリウムは、一部の自然派の団体から目の敵のようにされていますが、その発がん性を始め人体への悪影響については何ら証明されていませんし、実際のところこの物質による被害も明らかになっていません。いろいろ不祥事等で信頼性を疑われる日本政府ですが、人体への悪影響を放置するほど厚生労働省がさぼっているとも思えません。
おっしゃっているとおり自分自身で製品を評価して使うか使わないかを判断されるのがいいと思いますが、特定の情報を鵜呑みにするのも危険だとは思います。

Posted by: なおやん | 2008.01.21 22:46

なおやんさん、コメント、ありがとうございます。
「○○はキケン」
「○○は体によくない」
というのが案外ガセであるのは、承知しているところです。

ただ今回の一番の反省点は、「自然派」と歌っているから天然由来のものしか使用していないだろう、と思いこんでいたことに対する自省でして。

厚生労働省がさぼっているとは思いませんが、正直、彼らはそれどころではない、というのが実態だと思います。
命を危険にさらす薬害などの対応に必死で、ふけやかゆみや肌荒れの原因になる化学物質の規制は二の次なんじゃないかと。

それが悪いというよりは、だから自分のことは自分で判断しなきゃいけないんだな、と思います。
厚生労働省でもメーカーの宣伝文句でもネットのガセネタでもなく。

「特定の情報を鵜呑みにするのは危険」というのには同感です。

 薬は飲まないわけにはいかないですが、シャンプーや化粧品のように選択肢が消費者にあるものは、いろんな情報から自分で何を使うかを判断し、できることなら体によくないものは、避けられればと思います。

 なんて、男性に言わせれば、
「それなら化粧なんて一切やめればいいんだ」
 ってことになりますかしら^^

Posted by: BUBI | 2008.01.23 12:41

初めて、携帯からです^^

えっ!どこのどこの!ってアンテナ動きかけたのに…^^;;

でも、体質なんだろうなと諦めて、最近探していなかったですが、ひょっとしたら使っているものが悪いのかもですし、自分の髪に合うものがあるかも?って思えました^^

良いものが見つかったら、教えてくださいね☆

Posted by: わかばマーク | 2008.01.24 02:23

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「結局は自分の感覚を信じるしかない」という話:

» 化粧品 成分 [,「結局は自分の感覚を信じるしか]
化粧品はいくつもの成分から成っています。化粧品の成分は商品によって違いますし、人によって合う化粧品も [Read More]

Tracked on 2008.01.21 20:31

« poem(66) | Main | 1人で暮らすこと、2人で暮らすこと »