poem(67)
「8番バッターの恋人」
きみには好きな人がたくさんいる
1番目は片思いの誰か
2番目は尊敬する年上の先輩
3番目はお隣の友達
4番目・・・5番目・・・
さて私は何番目かな
そうだな、たとえば8番目くらいだったとしても
それって「好きな順番」ではないでしょう?
お父さんやお母さんを大事にする気持ちと
恋人を大切にする気持ちが違うように
我が子を思う気持ちと
好きな人を想う気持ちが違うように
誰にだって好きな人はたくさんいるけど
誰が1番かなんて決められるわけじゃない
みんな1番
きみにとって私が何の1番かは分からないけど
私は今、私以外の
きみの1番をたくさん知っていることがちょっと嬉しい
これからも誰かを好きになったら
真っ先に私に教えてね
どんなふうにどれだけ好きなのか
できるだけたくさん
私もこれから
たくさん人を好きになったら
その思いを全部持って
またきみに話しにゆくよ
楽しみにしててね
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