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2008.02.12

poem(68)

もしも目の前に
「私を愛してくれる人は誰もいない」
という人がいたら私は
「私があなたを愛する一人目になるよ」
と言うだろう

私がそう言えば
その人はとても疑い深そうに私を見上げる

「本当に?
 私は性格もよくない。
 取り柄なんかなにもない。
 愛してくれても
 あなたにしてあげられることは何一つない」
と彼女は言った

本当に取り柄は何もないだろうか
注意深く私は彼女を見つめる
 
世の中には
その人がいるだけで周りが明るくなる人もいれば
そういう華やかな雰囲気とは縁遠い人も確かにいる

人に愛される条件、なんてものが本当にあるとしたら
それを備えていない人は
一生、誰にも愛されないのだろうか
あるがままの自分でいることは許されないのだろうか

「誰にも愛されなくてもよい」
そう決めてしまえば
人はその条件から自由になれる
そうして私は生きてきた

でも今 私はふりかえる

自由でいること
何にも縛られないこと
それと愛を両立させる方法は本当にないのだろうか

愛されることの代わりに自由をとった私の
その答えの一つは
自分から誰かを愛すること、だった

人を愛することはできても
愛されることなんて学ばなかった
だから私と彼女はとても似ているけれど

生きていれば人間は 
何度でも生まれ変われる
そこでうずくまっているだけでは何も変わらない

歩きだそうか
自分のできることからでいいから
何度失敗を繰り返しても
生きている内に見つからなくても
 
「私があなたを愛する一人目になる」
 
さあ いこう

旅はここから
始まる

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