高校では何を選択しましたか。
本日の話題は、こんなニュースを見て思ったこと。
自分がどうだったかを振り返ると、高校2年、3年が、社会は「日本史」「世界史」「地理」の選択制でした。1年の時に何をやったかはうろ覚えですが「現代社会」だったような気がします。「現代社会」が一番、面白かったな。
自分の通った高校が、歴史は古かったけれど、先生もその分古く、その高校に10年以上いて独自の教育感を持っているような、よく言えば個性的、悪くいうと「変」な先生が多かったせいで、高校2年の時にやった日本史の授業はほとんど先生の雑談で終わっていました。どんな科目を必修にしようと、その勉強に意味があるのかどうかはどんな教師につくかどうかによるという、いい例なのかもしれません。
と、いうわけで、私が日本史というものを真剣に学んだのは、高校よりも中学だった気がします。
世間で常識とされる日本の歴史は、ほぼ中学で学びました。
自分の経験からいうと、それでいいんじゃないかなって気がします。高校に行ったら、自分がやりたいことを選択すればいい。
歴史の勉強ってつきつめていくと「趣味」になっていくもので。基本的なことを中学まででやったあとは、小説やマンガで覚えたり、その土地を旅行で訪れたりして学んで本物の教養になっていく。高校に行ってまで「必修」にしなくても・・・と私は思います。
「世界史」は高校で初めて勉強しましたが、覚えることがたくさんある上に、エジプトの話をやったと思えば、次はヨーロッパ、次は中国、と話がとびとびになるために、日本史のように一貫した流れとして、頭に入って来なくて苦労しました。結果・・・受験科目にもしなかったせいで、今、ほとんど覚えていません^^; 世界史も重要だとは思うのですが、もうちょっと「何を覚えるべきなのか」を絞った方がいいのかも。または、世界史をやるなら、近代史を中心にした方がいいような。「カノッサの屈辱」を言葉だけ覚えても、一体何の役にたつのやら。
で。どうせ必修にするなら私は「地理」がいいんじゃないか、と思います。
社会に出たときに、どこにどの国があるのか、日本のどこがどうなのか、あまりにも知らなさすぎてまずい感じでした^^;
今でも実はあまり知りません。本当は、どこどこの土地はどういう発展をしてきて、何が名産で、どういう産業が中心なのか、とか知ってないといけないのですが。
人ってどうも自分の住んでる土地がスタンダードだと思いがちです。あの地方はこうで、この地方はこう、それを知るだけでも、視野が広がる気がします。
「全国市町村便覧」などを眺めてみると面白いですよ。あの市とこの市が人口が同じだったのか、という自分だけの発見も楽しい(笑)。
同じ日本でもいろんな地域があってたくさんの人が生活している。ましてや世界はいろんなところがあって、風土によっていろいろな文化が育まれている。歴史よりも、まず、今、現在の地理を必修にしたらいいのに。
書いていたら、なんだか地理の勉強したくなってきました。
確か本屋に、大人向けの地理の教科書があったような。読んでみようかな。
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Comments
「僕は過去を振り返りません!」
・・・・そう言って先生に怒られた記憶があるのですが(^^;
必修にするなら地理。それは賛成ですね。でも、、
「僕が世界を統一して国境をなくします!」
・・・・そう言って先生に怒られた記憶もあったりします(T_T)
一生懸命覚えたソビエト社会主義共和国連邦やドイツ民主共和国、ドイツ連邦共和国、チェコスロバキア社会主義連邦共和国、、、もう忘れて良いかしらw
Posted by: ち | 2008.02.14 23:02
私の高校時代は、まだ選択制が無くて、1年が地理、2年が歴史、3年が、政治経済だったです。
高校の時も、中学の時も、日本史や世界史、政治経済も、時間が現在になっていく頃には、いつも時間切れで、一番大切なはずの今現在、生きている私達を取り巻くいろんな問題は、考える時間も取られる事無く、終了。
と言う感じになっていて、毎年、何かもの足らないなぁ。。と思っていました。
外国の学校では、小さい子でも、しっかりとした考えを持っていて・・と言うのをテレビで見たりすると、ホント遅れが歴然としてて情け無いですね^^;;
まぁそれでも、大学に行った友人は、ちゃんと試験に合格して行く世の中でしたし、今も、何か犬の遠吠えですけどね。
Posted by: わかばマーク | 2008.02.15 00:54
私の時代は、1年で地理2年で世界史と倫理社会3年で日本史と政治経済、すべて必修でした。ついでながら理科も全4科目必修でした。
当時はそれをそのまま受け容れていましたが、40年経った今、私はそれでよかったと思っています。進学を目指す者は、受験科目以外は適当に流していましたが、それでもある程度の知識は身につきます。それが進学後あるいは社会人になってから生きたと思います。
それだけのために必修にしなくても、中学レベルの基礎知識があれば必要に応じて勉強しても間に合う、という考え方には一理あります。しかし社会科は範囲が広く、中学まででは本当の初歩程度だし、倫理はなかったと思います。
今高校進学率は100パーセントに近く、それなら高卒学力が日本人全体の常識(注)になるわけですから、理科社会は全科目必修で良いと思います。。教科書が終わらないのは、必修でも選択でも同じはずで、授業の進め方をどう工夫するかの問題です。
注:高卒学力とは、高校で習うことの3割程度です。テストは50点で合格ですし、卒業後半分くらいは忘れても不思議でないからです。
Posted by: 春海 | 2008.02.15 19:30
>「ち」さん
>「僕は過去を振り返りません!」
>「僕が世界を統一して国境をなくします!」
ふふ、どっちも名台詞ではないですか♪
結局その後、地理の本、買って読んでいます。
面白いです~
>わかばマークさん
そうですね~
「大化の改新」も大事ではないとはいいませんが、太平洋戦争がなぜ起こったか、とか、その辺をもっとしっかりやるべきじゃないかと思います。
なんで歴史の勉強で近代史をもっとしっかりやらないのか、疑問でなりません。
時間が足りない・・・だけなのかな^^;
>春海さん
春海さんは私の世代よりもずっと勉強されているんですね。
私の通っていた高校は、記事に書いたとおり、日本史の授業をほとんど雑談でつぶしてしまうような教師がいても、それをとがめるシステムもないような、変な意味で歴史が古い高校だったので、高校で一体何を学んだかと振り返っても、中学で学んだ上に積み上げたものがほとんどないです・・・^^;
義務教育ではない、というのはそういうことなのかもしれません。
どこへ行って何を学ぶか、自分で選択する。
ダメな学校にいって、ダメになろうと、それも自分の選択です。
私自身がおそらくその高校で一番学んだのは。
「勉強は学校に頼っていてはだめだ」
ということだったかもしれません。
自分の進路は自分で決める。自分がなりたいものも自分で決める。人まかせにしていてはダメになる。まさに「反面教師」です。
もしかしたら、その後の私の人生に、一番大事だったのがまさにそれで。
あそこは、それを学ぶための場所だったのかも・・・と、今、ふと思いました。
Posted by: BUBI | 2008.02.16 23:19
日本史の先生は、雑談というより講談調の寄り道が得意でしたね。忘れられないのは、室町幕府成立前夜の「太平記」に描かれている話、新田義貞が鎌倉に攻め込むとき、稲村ヶ崎で潮が引くことを祈って剣を海に投げ入れるシーンです。
軍勢は海のない国で育った者ばかりで、潮の干満のことを知らず、知識を持っていた義貞はそれを利用して結束を高めたのだ、とまとめてくれたのがいかにも授業という感じでした。
また、小学校の音楽で習った「かまくら」の歌詞の意味を、そのときやっと知ることができました。
Posted by: 春海 | 2008.02.17 12:12
雑談の内容がそういうのだったらよいですね♪ 先生の雑談の一言がきっかけで、歴史を面白い、と思う生徒がいたら、先生も本望でしょう。
私が高校2年で受けてた先生の雑談は・・・
「自分は胃下垂なので、たまに逆立ちをして上にもっていく」
なんて話で^^;;;;;;
先生の個人的な悩みなんて教室で話さないでよ~
学生時代は高校なんてどこも同じだと思っていましたが、今にして思えば「いい学校へ行く」というのは大事なのだなぁと思います。
Posted by: BUBI | 2008.02.18 12:07
遅コメすいません。いずれ私も同じことを記事にしたら、TBしますね(いつになるやら?)
私自身は理系なので、地理選択でした。なぜなら社会の先生がおっしゃっていましたが「教科書のうしろの索引が一番多いのが、世界史、次が日本史、少ないのは地理」ということで、用語集も地理が一番少なかったので、理系だと地理を選択する人は多かったです(倫理政経はどうなのかはわかりませんが)。でも、思うに、受験という意味では正解でしたが、今はまったくもって、役に立ちませんよ。すでに地図帳にはない国名ばかり(当時はソ連ですし、その他社会主義国も今の地図とは全然違います)。そして、一生懸命おぼえた、首都ですらかわっている国もある。すでに20年も経っているので、そのころの産業も輸出入のグラフも、全然違います。この20年で日本の食糧輸入量もかなり増え、自給率も低迷しているわけで。。。結局、今、必要な知識は、今勉強しないといけないわけです。歴史を必修にしようとしているのは、歴史は過去の事実なので、変わらないからなのでしょうね。
でも、受験に関係なく、学問とは勉強することなので、地理でも歴史でも、幅広くやっておく事は重要だとおもうのです。必修科目は1教科ではなくても良いと思うのですが(たとえ理系でも)。
私自身、9都道府県に住んだことがあり、出張も多く、36都道府県を制覇しているのですが、今回転勤して、初めて、「今までいっていたところは観光地ばかりで、その土地の風土をしっていたわけではなかった」と改めて痛感しました。今住んでいる所も、近くの観光地には何度かいったことがありましたが、「こんな地域でこんな気候だったのか」と住む事になって初めて知ったのでしたから。
ちなみに日経新聞を購読するともらえる「なるほど日本知図帳」というのは、県ごとの産業やトップ5の会社などが載っていておもしろかったです。
Posted by: ちゃい | 2008.02.19 01:22
ちゃいさん、いらっしゃいませ。
「歴史は変わらないけれど、地理は変わる」
なるほどな~と思いました。
学校で教えることは、どんどん変わっていくものはダメで、変わらないものだけを教えるのだとしたら、歴史が近代史を教えないのも、地理よりも歴史が必修になるのも納得です。
ただ現実社会には変わらない物の方が少ないからな・・・
私は学校で教えることというのは「きっかけ」であればよいと思います。学生時代に地理に対するきっかけを作り、大人になってからも地理の新しい知識を自分で関心を持って学んでいってもらう。
確かに日々変わりゆく物を教えるのは大変だろうなとは思うのですが「社会」という科目が「現実」を教えずに確定的な歴史だけ教えて、どうするんだ~と思います。
高校の授業というものが、生徒の暗記力で学力を測るためだけのものならば、その方がいいのでしょうけれど^^;;;;
ちなみに、久々に「市町村便覧」を眺めましたら2007年のしかなかったので、市町村名がかなり変わっていました。
市町村合併が多かったですからね。
Posted by: BUBI | 2008.02.19 12:02
>私は学校で教えることというのは「きっかけ」であればよいと思います。
私もそう思います。本来勉強っていうのは楽しいもんで、自分の知識を増やすものだから。それが旅行でもなんでも、自分の知りたい事を探すきっかけになればと思います。なのにね、暗記とか時間を増やすとか、ゆとり教育と逆行する理由もわからなくもないんですが、それに右往左往される子供達ってなんだかかわいそうとおもう今日この頃です。
日経の「なるほど日本知図帳」の後ろの方にも、市町村合併地図が色分け(既に終わっていたり計画中だったり、飛び地もあったり)して載っています。おもしろいですよ。誰かお知り合いに日経とってもらったらいかがですか?ちなみにうちの娘達「またお母さんチーズーみてる~(見ると時間を費やしてしまうので)」と、うるさいです。例の西田敏行が宣伝していたユー○ャンの日本大地図の折り込み広告も我が家ではとりあって眺めるほど大人気です(夫が高価なのに欲しいと懇願しているので、広告を保存してあります)。
Posted by: ちゃい | 2008.02.19 14:18
日経の資料、面白そうですね~
ちゃいさんも地図、お好きなんですね♪
私は小学校時代に、ちょっとしたクイズ形式っぽく、先生がある地名を言って、その地名を地図帳で見つけて先生に見せにいく、なんて授業を経験したことがありまして。
1番になったことはなかったですが(やっぱ1番は男の子だったような)まだみんなが見つけられない内に、自分が見つけられて、先生に見せに行けたときはとてもうれしかったです。
・・・そんなちょっとのきっかけが、地理好きになるかどうかの分かれ目なのかもしれませんね。
Posted by: BUBI | 2008.02.21 10:29