「貧乏男子」に思うこと。
「貧乏男子(ボンビーメン)」というドラマを毎週、見ております。
バカが付くほどお人好しな大学生が、自分のためじゃなく、人に頼まれてお金を貸したり、カンパしたり、何かを買ってあげたりして作った借金が100万。
それを返すために紆余曲折あるのですが、そのお人好しぶりに興味を持った、お金持ちの金貸しに見込まれてしまい、毎回、これでもか、これでもか、といじめられることに^^;
でもいじめられても、主人公、「小山一美」くんは気にしません。借りた金はがんばって返せばいい。人を信じることもやめない。そんな一美くんに惹かれて、周りに彼を応援してくれる人も集まってくるんですが・・・
昨日の放送では、なんと彼は、友人が背負っていた1000万円という借金を肩代わりしてしまいます。
もともとその友人(「白石くん」というのですが)の借金は、友人の親がしていた借金で。白石くんは夜逃げしてしまった親の借金を返すべく、学校もいけずに働いていました。
白石くんにとって「借金」というのはとてつもなく重いものだった。
そのせいで彼はどんなに苦しんだか知れず・・・
それなのに、一美くんは、いつも明るく「借金したって返せばいいんだよ」と言うんですよね。白石くんは、困ったときには助けてくれて、自分を励ましてくれる一美くんが好きだったのですが、一美くんが「借金なんて気にするなよ」的な発言をしたことをきっかけに彼をちょっぴり憎んでしまいます。自分の1000万の借金を一美くんに押しつけるよう、金貸しの「オムオム」さんにそそのかされ、一瞬、その気になるのですが・・・まあでも、白石くん自身はそれはできなかった。
なのに、一美くんは自分から白石くんの借金を肩代わりすることにして、オムオムさんから自分が1000万の借金をしてしまうんですよ。
それには、今まで一美くんを応援していた友人達も呆れてしまって。
「お前はどこまでお人好しなんだよ。付き合いきれない!」
・・・主人公の一美くんがサラ金から安易にお金を借りまくって100万の借金を作る第一回から、「借金」というものにほとんど縁のない私にとっては、価値観がひっくりかえるようなドラマでありました。たとえ友人だって、お金の貸し借りはしてはいけない、というのが、個人的な価値観だったりします。もともと借りを作るのが嫌いで、人におごられるのもあんまり好きではないくらいなので・・・一美くんを見ていると、自分とは正反対なんですよねー。
借金しちゃったのは仕方ないとして、お人好しが災いしてなかなか返すのもままならず。
その上、友人のために今度はまた1000万も借金してしまう。
ドラマの中では、オムオムさんが一美くんにこんなような事を言うシーンもありました。
「世の中には、何もしなくてももうかる人間もいる。僕のようにね。一方できみのように汗水垂らして働いても、それが自分のお金にはならない人間もいる。その二種類の人間で世の中は成り立っているんだよ」
オムオムさんは金貸しで、一美くんはお金を借りている側。オムオムさんはそれをたてにして、「現実」をお人好しの一美くんに思い知らせようとするわけですが、それでも一美くんは卑屈にはなりません。
私は多分、標準的な世間一般のその他大勢の一人で。誰のためにもお金は使わず、働いて稼いだお金を、自分のためにつましく使って暮らしています。借金もしませんが大金持ちになる気もない。オムオムさんにも一美くんにもなれないわけですが。
生きていくのに、本当に大事なことって何でしょう。
どんなにバカにされても、誰にだまされても、友人のためになるのなら、自分が1000万の借金を背負おうとも、明るく笑っていられる一美くん。
すごいドラマですよ、これ・・・
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