「天ぷら」と「はんぺん」
名古屋では、朝、喫茶店にいってコーヒーを頼むと、なぜかゆで卵やトーストがいっしょに出てきます。
「モーニングセット」というヤツで、頼んでなくても、朝ごはんがついてくるサービスなのです。ちなみに、朝ではなく午後にいくと、コーヒーしか頼んでないのに、自動でドーナツやお菓子がついてきたりもします。いいところですな、名古屋って。
友達とそんな話をしていて、ふと、名古屋方面に住む友人が東京に出てきたときに、朝、高速バスで東京に着いたので、
「いっしょにモーニングをしよう」
と誘われた時のことを思い出しました。新宿駅の駅の中にある喫茶店にいって、私は当然のごとく、「コーヒー」と「モーニングセット」を別々に頼んだわけですが、友人はもしかしてびっくりしたかなぁ? その時は何も言ってなかったけど。
(トーキョーではコーヒーにモーニングセットがつかないの?)
とね。まあ、いろんなところをいっぱい旅行している友人なので、そんなもんか、とは思ったと思いますが。
そんな話をみんなでしていた時に出た面白いネタをもういくつか。
「さつま揚げ」というと、茶色い練り物を思い浮かべますが、鹿児島ではあれを「さつま揚げ」とは言わないそうです。ではなんていうかというと「天ぷら」だそうです。・・・当然、浮かぶ疑問。
「じゃ、天ぷらはなんていうの?」
天ぷらというとエビやイカ、またはサツマイモやにんじんやちくわに衣をつけて揚げた料理。でも、この天ぷらも「天ぷら」なんだそうです。茶色い練り物とはまったく別物だよなぁ・・・同じ「天ぷら」っていうんじゃ、会話しててどっちの天ぷらか分からなくて困るんじゃなかろうか。
そしたら同席していた佐賀出身の友人がうまい喩えをしました。
「英語だと兄も弟もbrotherなのと同じだよ」
うむ。確かに(笑)。
ちなみに名古屋方面の友人たちは、関東でいう「さつま揚げ」を「天ぷら」とも言わないけど「さつま揚げ」ともあまり言わないらしい。なんというかというと「はんぺん」だそうです。
「はんぺん」・・・といえば、関東人は、白くてふわふわのあれを思い浮かべますが、どうも名古屋方面ではあの白くてふわふわのはんぺんはあまり見かけなくて、さつま揚げを「はんぺん」と呼んでいるとか。
・・・・へぇ~~~~・・・・
うむ。この間、テレビで「浜松ではお好み焼きにたくわんを入れる」なんて話を紹介していたのを見て面白がっていたのですが、友人同士で話していても、意外とこんなネタがあるものなのだなぁ。
そういう文化の多様性が面白いなぁと思う今日この頃。テレビやネットが普及しても、生まれ育った地域での「当たり前」ってあるものなのですね。
何か面白い話を知っている人は教えて下さいね。
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