オール互い先の意味
「LIVEが終わって、ちょっと気が抜けた」と前の記事に書きましたが、もう一つの趣味「囲碁」の方が、気分的に盛り上がってきました。
碁のSNS、つまり、mixiの囲碁バージョン「goxi」に入っていて、そこで3月から仲間内での大会が始まっており、私も参加させていただいています。
級から初段まで限定のコミュニティの大会で、9人が参加しているのですが、この大会のルールが「オール互い先」。ハンデ付きのリーグ戦は経験したことがありますし、普段通っている日本棋院の土曜囲碁サロンでも級が違えばハンデ付きで対局するので、なんだか新鮮な感じです。
中には明らかに、私よりも実力が上な方も。
ルールはルール、玉砕覚悟で挑みますか~。
もし、最初から勝てないのが決まっているのだとすれば、何を目的に打つべきなんだろう、とふと考えました。
私は、「碁」って、打ち手に実力の差がある場合は、最初から勝ち負けが決まっているゲームだと思っています。なぜなら、運が勝敗を左右しないから。
ハンデなしで勝ったり負けたりするのは実力が拮抗しているからこそ起こり得ることです。実力が違う者同士じゃゲームにならない・・・だからこそ、置き石というハンデが決まっているわけですね。
必然的に・・・実力に差があって、かつ互い先だったら、無理矢理に勝とうとしても仕方ありません。無理矢理に打つとなお悪くなるのが囲碁ですしね^^; かといって、普通に勝とうとするには、知識も経験も実力も『現時点』では足りない。
だとしたら・・・そうか。学ぶためか。
今の時点で相手と自分の差が何なのか。それを学び、次の課題にするために打つんだな。
(また、当たり前のことを書いてしまった)
勝つためじゃなくて・・・自分に今、できる最善の手を打って、それでも負ける。だとしたら自分の「最善」に何が足りないのか、相手の何が自分よりも上回っているか、それを学ぶための互い先なのですね・・・
うん。
なんだか負けるのも楽しみになってきました。
ハンデ戦である置き碁だと、その辺の「実力の差」がはっきり分かりません。また、有段の方と互い先を打ったら、手のひらで踊らされて終わってしまう。級位同士なら、ちょうどいいかも。
「今できる自分の最善の手」を・・・そういう碁を打てるように、がんばります。
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Comments
ん~勉強になりました^^;
Posted by: ヨサク | 2008.03.06 11:53
昔私は、無謀にも総互先のアマ大会に出たことがあります。すると一回戦で小学生の山下敬吾君と当たってしまいました。勝てないのはわかっていましたが、BUBIさんのような気持ちで打ちました。実力の差はおそらく三子か四子で、五十数手で投了しました(^^;
その数年前、段級差1目の大会で本来五子置く人と四子の碁を打ちました。この時も同じ気持ちで打ちましたが、何と勝つことができました。その碁はこれまでの囲碁人生での会心の一局です。
Posted by: 春海 | 2008.03.06 15:29
>ヨサクさん
勝てば嬉しい、負ければ悔しいのが勝負事なので、自分を納得させるための記事でもあったりします。
「無理をすると余計悪くなる」のは真理です^^;
>春海さん
小学生の山下敬吾さんと打たれたなんてすごいですね。将来、これほど優れた棋士になるのは予想されていましたか。
今の小学生にも、この先、囲碁界をしょって立つ子がいるかもしれないと思うと楽しみですね。
Posted by: BUBI | 2008.03.06 16:39
当時、旭川の碁打ちはみな、敬吾君がタイトルを獲ると信じていましたよ。ただ、二十代半ばで棋聖とは予想以上の早さでした。50年近く遡れば、「光一君はタイトルを獲るに違いない」だったでしょう。
たかだか30万の地方都市としては、すごいところなんです、碁に関してはね。そろそろ次の天才少年が出現する頃かもしれません^^
Posted by: 春海 | 2008.03.08 00:37