想いの上書き
今日は週刊のマンガ冊子「ビックコミックスピリッツ」の発売日でありました。
連載されているとあるマンガ・・・以前にも紹介しましたが「ハクバノ王子サマ」というマンガに、こんなことが書かれていました。
(引用開始)
相手とずっと一緒にいたいと思ったら、約束するだけじゃだめだ。
(離れちゃいけないってことなのか?)
ちがうなあ・・・なんつーか人間ってのはほっといたら何でも忘れていくように出来ているんだよ。
最初の想いだけでこの先ずっともつわけがない。
相手の存在を自分の中でちゃんと更新していかないと、気持ちだって、薄れて、そのうち忘れてしまう・・・
離れてるならなおさらだな。会えないなら会えない想いをマメに上書きしていかんと・・・
(引用終わり)
このセリフ、妙に心に残るものがありました。
このブログは2004年の8月から始めていますが、その1年前、2003年の頃から、私にはずっと大好きな人がいます。2008年の今までにいろいろなことがあり、ちゃんと告白もしてちゃんとふられたりもしました^^
当初は、相手にとって私がどんな存在かを見誤ったりもして、一人でジタバタしたりもしていたんですが、まあ、恋とは「誤解」と「錯覚」だとさだまさしも言っておりますから、それはよくあることですわね。
幸い、今では、ちゃんと相手にとって私がどんな存在なのだかを、理解できているつもりです。恋人にはなれないのは確かですが、それについてはもう私にはたいした問題ではなく。
恋に夢中だった頃は、相手が自分から離れていってしまうんじゃないかといつも心配で、夜中に一人で泣いたりもたまにしてました。
でも、ある時から、そう思うのをやめることができたんですよ。
私は何も失わないんだって信じることができるようになりました。離れていても。恋人じゃなくても。そして私に他に好きな人ができても。相手にもまた別に好きな人ができても。
そもそも恋をしてたのは私だけでして^^; 付き合ってもいないのだから別れることもなく。そういう意味では、おそらくこの先に何があっても、お互いがそう望まなければ縁が切れることはないような気がしています。
最初にその人を好きになったときから、思っていたことがありました。
30年後、愛も恋も関係なくなった頃もいっしょにいて、今と同じように、いろんな話をできる間柄でいたい、と。
30年後なんて、勝手に自分で相手に誓った年数なのですが、考えてみたらめちゃ気の長い約束です。
そこで今日のマンガのセリフ。
「一緒にいたい」という思いはただ約束するだけではダメ。どんな誓いをたてたって、その誓い自身には何の拘束力もない。変わらないものなど何もないのですから。
私も相手もどんどん変わっていく。ほっといたって1年1年、年は取りますしねぇ。
でも変われば変わっただけ、また好きになればいい。
最初の思いだけだったら1年ももちはしません。マンガのセリフを借りるなら、どんどん「上書き」していって、この思いが遠い未来までどんなふうに行き着くか、今ではそれが楽しみだったり。ほんとに30年後、いや、あれから5年経ったので、今だと25年後まで辿りつけるかなぁ^^
私が2003年に恋をしてからずっとしていることはやっぱり「上書き」という言葉に近いです。
この5年だけだって、自分も相手も、取り巻く状況もどんどん変わっていく。でも、自分の気持ちからも、相手の言葉からも、逃げずにちゃんと向き合って、その都度、自分の思いを更新してきました。
その結果・・・うん、やっぱり今日も私はその人が好きだなぁ^^
なんでですかねぇ。この間もまたメールでその理由を聞かれましたが、やっぱりうまく答えられません。
この先も更新は続いていくでしょう。
今の想いが5年前の想いと違うように、この先、1年後、2年後、また違う自分になっていて。できることなら、他にいいパートナーを見つければ相手も安心するでしょうが、それはまあ、めぐり合わせの話。
一度始めたことは、それが囲碁でも恋でも仕事でも、長く続けてしまうのは私の得意技なので、「好き」という気持ちを上書きしていくことも、私にとってはそう難しいことではないようです。
これをご覧の皆様はいかがでしょうか。
願いごとや叶えたい夢やもちろん誰かに対する愛情でも・・・「最初の想い」をもち続けることは難しいですが、それを日々ちゃんと上書きしているでしょうか^^
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Comments
とても素敵なお話ですね^^
お互いの存在があって、お互いの思いを更新できるということ自体が
とても幸せなことだと思います。
もう20年前になりますが、私は婚約者を事故で亡くしました。
それ以来、ある意味で私の時間は止まっています。
いえ、私の中では昇華してしまった思いなので、
忘れることもありませんが、更新することもない。
と、言ったほうが正しいでしょうか。
もちろん、私の中の彼もその時から何も変わっていません。
その後結婚した主人にもよく「死んだ男にはかなわんな」と
笑われたものです(苦笑)
彼はクリスマスイブの深夜に逝きましたので、結婚していたころも、
その後の恋愛の途中でも、
イブの夜は必ず一人になる時間をいただいて、
あの頃の彼に私なりの思いを伝えてはいますが・・・
そういう意味ではBUBIさんのおっしゃるような思いの上書きではあるのでしょうか。
自分でもよくわかりません。
Posted by: Nanoka | 2008.05.12 22:27
Nanokaさん、いらっしゃい♪
今は、亡くなられた婚約者の方への思いも丸ごと受け止めてくれるご主人といるんですね。いいな~
いや、私の場合、このブログに
「好きな人がいる」
なんて書いちゃってるから、いいなぁと思う人がたまにいてもうまくいかないのかなと思ったりもするんですが、初恋の人がずっと忘れられないのといっしょだもんな~。
次に誰かを好きになるなら、ちゃんとこの恋のことも話せる人がいいなと思ったりします^^
Nanokaさんも、亡くなられた婚約者の方への思いも、ご主人への思いも、どちらも大事にしてください。
Posted by: BUBI | 2008.05.12 23:15
人はいろんな意味で「初心」を忘れがちなので、
「想いを上書きする」って言葉は、
素敵ですね☆
特に幸せに慣れた頃、
相手の存在が当たり前になりかけた頃、
この「想いを上書きする」気持ちを思い出せば、
どんなカップルだって長く幸せが続くんじゃないかな、
って思いました。
私も今、好きな人がいます。
相手にされない自信がありますが、
「自分に懐いてくるかわいいヤツ」
くらいに思ってくれたらいいな、
って思いつつ、いろいろ頑張ってます。
片思いしている間って、
一番幸せだと思うんですよね。
自分の嫌な麺を見せなくてもすむし、
相手の嫌な部分も見なくてすむから。
だからこそ、想いは募る一方なのかもしれないけど。
Posted by: あきら | 2008.05.13 10:33
えと・・・とりあえず嫁には行きましたが
今はバツついとりますwww
でも、私のそういう事情もすべて受け入れてくれる
とてもいい人でしたよ^^
今は再婚されて、幸せになってる・・・はずですw
Posted by: Nanoka | 2008.05.13 18:30
>あきらちゃん
片思いが一番幸せ、かぁ~
私は両思いになったことはないから分からないのですけど、好きな人に思われたらそれほど幸せなことはないように思うのですが・・・そうでもないのかなぁ。
>Nanokaさん
そうなんですか・・・人に歴史あり、ですわね。今度、Nanokaさんとじっくり恋バナしたいですw
Posted by: BUBI | 2008.05.14 23:41
BUBI さん、こんばんわ。お久しぶりです。
僕も今週のスピリッツ見ました。なんか寂しいというか、哀しい話でしたね。よくある?と言うと語弊がありますが、何でこんなにリアルに感じるんだろうな、と少し不思議な感じもしました。
僕は思いの上書きは出来ていませんね(苦笑)昔は結構引きずったものですが、今はほんとに忘れていってしまいます(今週のハクバノ~の台詞でもありましたけど)不思議なものですね。そうやって年を重ねるごとに自分はどんどん嫌な事、辛い事から鈍感になっていっているような気がします。
今週号で、主人公は彼女に別れを切り出しましたが、彼女もタカコサマもどちらもすごく感じの良い女性で、だからこそ側にいた方に気持ちが動く事もあって、でも実際にそうした主人公はサイテ-な男になってしまった・・・。
ほんとに良くある話です。だから余計に見入ってしまいます。僕もそろそろ彼女が欲しいなーと思ってみたり(笑)
Posted by: ゆう | 2008.05.15 19:04
ステキなお話ですね(^^)
ちょっと慰められました♪
Posted by: ジョジョ | 2008.05.16 12:40
>ゆうさん
いらっしゃいませ。
彼女作ってください~
よいですよ♪
好きな人のいる生活というのは♪
なんというか、誰かが見ていてくれる、と思うだけで生活に張りが出ますし・・・
なんて、男性はそうでもないのかなぁ。
女性が、実際にちゃんと手を伸ばせば触れられるような近くにいないと「ハクバノ王子サマ」の主人公のようなことになっちゃうのかしら^^;
その辺は実はとても複雑です~
>ジョジョさん
いらっしゃいませ。
こちらのブログは最近囲碁と関係ないばかりをいろいろ書いていますが、いつでも遊びにきてくださいね^^
Posted by: BUBI | 2008.05.17 18:56