モノと思い出
母方の祖母が亡くなった時、香典返しが、いろいろな品から希望のものが選べるアレでした。
いろいろ迷ったんですが、私はシルバーのファッションリングにしました。アクセサリーって、そんなにこだわりはないのですがつけるのは好きなので。
それにしてよかったなぁと思います。だって、アクセサリーってずっと身近にあるものだし、指輪なら消耗しないですしね。
身の周りのモノで、祖母からもらったものが他にもいくつかあります。
老人会で伊勢にいったときに買ってきてくれた真珠のペンダントがその一つ。なかなか素敵なデザインで真珠の粒も大きくて、気に入って重宝しております。
あと亡くなった後にもらった、スカーフやストール。けっこう使わせてもらってるなぁ。
自分なりのこだわりというのがあまり強くないせいか、食器等もいただきものや何かの景品でもらったものが多くて統一感のかけらもないのですが、それがいいかどうかは別にして・・・
以前に友達が、こんなことを言っておりました。
「好きな食べもの」というものがあるとして。実はそれが「好き」なのは、それそのものの味が好みというものも当然あるんでしょうが、それにまつわるいい思い出があるから、好きなのかもしれないって。
私はそれを聞いて
「確かにそうだな」
と思いました。
子供の頃、母が作ってくれたもの、父と食べたもの。
はたまた、大人になってから、大好きになった人といっしょに食べたことのある何か。
思い出があるからそれが好き、っていうのってほんとにあるなぁと思います。
祖母からもらったシルバーのリングや真珠のペンダントを着けて、なんとなくほっとした気分になるのは、そこにそれをくれた祖母の思い出があるからだろうな。
モノはモノでしか本来はないのかもしれませんが、やっぱりそれだけではつまらない。
くれた人とのいろいろな思い出があるからこそ、モノがモノだけではない価値がそこにあって・・・それを価値だと思えれば、目に見える世界よりもずっと豊かな生活ができるのかもな・・・と思ったお話でした。
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