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2008.06.23

そして何も変わらない。変わるのは・・・自分~ブレイブ・ストーリー~

宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」前・中・後編を読み終わりました。

いろいろ思うことはあるのですが、私は、この小説を読んで、とっても大切なものを得たような気がします。
それは、自分がいつか死ぬ時には、こんなふうに逝ければよいな、という一つのモデルを得られたこと。

少し長いですがご紹介しましょう。

「ブレイブ・ストーリー」の主人公、ワタルは、その旅の中である大切な人の死に立会います。詳しく書くと、ネタバレになるので、誰かは秘密にしておきましょう。その死に際して、こう祈ります。

それは・・・「贖罪の祈り」と呼ばれるお祈りです。

(引用開始)

・・・我ら、女神の申し子。地上の塵芥を離れ、今まさに御許に昇らんとす。我らの祖(おや)にして源なる浄(きよ)き光よ。旅立つこの者を導きたまえ。小さき子よ。地上の子よ。神の御意志に背いたことを悔いているか。

・・・(はい)

・・・時に争い、時に諍い、虚偽に躍り、愚蒙に走り、ヒトの子の罪を重ねたことを悔いているか。

・・・(はい)

・・・時に偽り、己の欲に従い、神の与え賜いしヒトの子の栄光に顔を背けたことを悔いているか。

・・・(はい)

・・・ここに深く悔い改め、地上のあなたの罪は赦された。安らぎなさい、ヒトの子よ。召されていくあなたを永遠の光と平穏が包むだろう。

ヴェスナ・エスタ・ホリシア

ヒトの子の生に限りはあれど、命は永遠なり。

(引用終わり)

死にゆく人を目の前に「あなたの罪を悔いているか」という問いはある意味、とても厳しいものに感じられます。
でも、もし自分だったとしたら。最後の最後に、今まで目を背けてきた自分の罪をちゃんと受け止める機会を与えられたことが、嬉しいかもしれない。
そしてその罪を認めた時に、ちゃんと赦してもらえる・・・「召されていくあなたを永遠の光と平穏が包むだろう」・・・なんだかとてもほっとしてしまいました。

 「ヴェスナ・エスタ・ホリシア」

 この言葉は「再び会いまみえる時まで」という意味だそうです。

 「ヒトの子の生に限りはあれど命は永遠なり。」

 そうね。いつかまた会えるなら死ぬのも怖くはないわね。

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