私の父が再婚してから確か正月が3回過ぎた気がするので、父と義理の母は結婚3年目を迎えているようです。結婚記念日が11月なのは確かなので、結婚したのは2005年の11月だったかと。
3年目というのは、いろんな意味で第一の関門を迎えるようですな。
私の父は元々、家族に対してまめなところはまったくなく、基本的に面倒くさがりで、仕事をしていた頃は、無言で帰ってきて、無言でテレビを見て、無言で食事して、無言で寝てしまう、そんな性格だったのですが、さすがに結婚したてのときは嬉しそうで、新しい奥さんのためにまめに動いているのを見て、娘の私は正直驚いてしまいました。
義理の母も再婚なのですが、前のご主人の借金でかなり苦労された経験があるらしく、私の父は、あまり財産はないけれど借金もなく、まじめで、ちゃんと家もあって、食べ物や着る物などにうるさくないため、好意的に受け止められていたようです。
ということで、お互いの利害の一致もあり・・・というと身も蓋もないので、よく言えば相思相愛のラブラブカップルだったわけですが、そんな二人も3年目を迎え、ちょっとした危機を迎えているようです。
いや・・・先日、実家に帰った時に初めて義理の母から父に対する不満を聞きました。
元々あまり不満とか言わない方だったので、安心してたのですが、やっぱなぁ・・・そりゃ、不満の一つや二つはあるよなぁ。
何でも、実家はたまたま、隣近所何件かで構成される町内会の班長を、今年やらされているそうで。町内会でのもめごとといえば、定番の「ゴミ問題」。町内会では、各家持ち回りで当番を決めて、ゴミ置き場を掃除しているのですが、そのゴミ置き場に、普通の一軒家でなく、単身者が入居しているらしいアパートの人もゴミを出しているのですね。
よくある話ですが、そのアパートの人がゴミの日を守らなかったり、分別をしてなかったりしてかなりマナーが悪い。
なので、町内会としては、そのアパートの人には、別にゴミ置き場を設けてもらい、実家が所属する町内会が管理するゴミ置き場は使って欲しくない、という意向があるようなのです。
意向はあるのですが、こういう問題って「猫に誰が鈴をつけるか」ですよ。
班長だってんで、実家がそれをやることになっているようなのですが、そのアパートの大家と前々から関係が深い住人あり、その人と仲の悪い人もあり、ちゃんとマナーを守ってくれるならゴミ置き場は一つでもいいという意見もあり・・・・人によってみんな意見が違う。
で。
そんなバラバラな意見を、誰かがまとめて誰かが相手先に談判しにいかなきゃなのですが・・・それは父がやれってことになってるんですけど、父は、基本的に面倒くさがり。自分から率先して何かを決めるということはしたくないタイプの人間です。
いや、私もそんな父の娘なので、その気持ちはよく分かる。
猫に鈴をつけろ、って決まってるなら、あとは自分が食べられてもいいから鈴をつけにいけばいいだけなのですが、どんな鈴がいいのか、そもそも鈴をつけることがいいのか、一番いいのは猫にどっかへ行ってもらうことで鈴をつけるのが根本的な解決にならない、なんてことを言い出す人も居る中で。
どうするのかを決める役をするのは気が進まないわけですよ。
だってどう決めたって、どうせ「自分の意見は採用されなかった」とすねる人が出るわけだし。
というわけで、父は結論を先延ばしにし、のらくらしているわけですな。
で、父はそれでいいのですが、母はというと。
海千山千のご近所のおばさんたちに囲まれて、顔を合わせるたびに、
「この間の件、どうなったの? ちゃんとやってくれた?」
と聞かれてしまって、困ってしまうわけです。
で、夫はのらくらして、一向に動く気配がなく。
近所の人と顔を合わせるのさえつらくなってきてしまっているようです。
で、母は。
「お父さんは全然何もしてくれない」
と嘆いており、父はそれが聞こえないはずはないのに無視を決め込む、という図が、目の前で展開されておりました。
・・・あらら。こういうパターン、昔もよくあったなぁ・・・(遠い目)。
何かトラブルや解決しなければいけない問題が起こった時、皆様は早く片づけてしまいたい方ですか。
それともとりあえず先送りして、誰かがやってくれるのを待ちますか^^
まあ、一般的には、前者の方がいいのでしょうが、時々、早く片づけたいと焦ると余計、ひどい結果を招く場合もあったりします。
それにたくさんの人が関わる問題は、一朝一夕には片づかないのも道理で。いろんな人と調整して一番いいやり方を見つけていくには時間がかかります。仕事を持っている私は、自分一人で事が片づかないが故に、焦ってもどうしようもないことをたくさん経験してきました。
なので、父ののらくらぶりも作戦なのだろうと思えるのですが・・・
一方で、母の立場もつらいだろうなぁという気がします。
ただでさえ、私が今、実家にいないで一人暮らしをしているのは、近所づきあいが面倒だったからだったりしますから。
大切なのは・・・こういうときにお互いがお互いの立場を思いやれるかということです。
父にはこう言いました。
「お母さんも、新しくこの家にきて、近所の人は前からいる人ばかりだから、何か言われるとどうにかしなくちゃいけないと思ってつらいんだからね。ちゃんとそういう気持ちを聞いてあげないとだめだよ」
母にはこう言いました。
「近所の人に何か言われても、それを全部自分でどうにかしようと考えなくていいのよ。『それはお父さんにまかせてあるので、また動きがあったらすぐご連絡します』って言っておけばいいんだからね」
・・・大丈夫かなぁ。
父もそういうところで相手の気持ちに鈍いところがあるからなぁ~~
そのうち、また実家に電話してみよう。父には言うべきことはちゃんと言ったのだけど、母は実際、大変だろうし・・・誰かが母の不満を聞いてあげないとね。
3年目ってのは、相手のいい部分も全てマイナスに見えてくる時。できるだけ、フォローをしてあげたいと思います。
・・・てか、なんでそこまで分かってるのに、私には自分のパートナーがいないのかしら~(爆) ま、人のことはよく見えても、自分のことはまるで見えないなんてのも、よくある話ですわね。
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