10万アクセス記念小説 その3
※ここから見た人はその1から読んでください。
「リンゴの匂いと空の蒼」 著 BUBI
ある日、ミサキの病室にて。
タク 「こんちゃ」
ミサキ「・・・あ」
タク 「元気だった?・・・じゃないか、ごめん」
ミサキ「・・・」
タク 「この間はごめんな」
ミサキ 「・・・ない」
タク 「え?」
ミサキ「謝ることないよ。君は悪くない。僕こそ怒鳴ったりして・・・びっくりしただろう? もう来てくれないかと思っていた」
タク 「・・・これさ」
ミサキ 「うん?」
タク 「ポケモンのカード。友達からもらった奴なんだけど、あげるよ。ほら、このポケモン、体力回復してくれんだ。持ってると早く元気になるかもって思って」
ミサキ 「ありがとう・・・ねえ、君」
タク 「ん?」
ミサキ「僕たち友達になれないかな」
タク 「いいよ、もちろん! なろー友ダチ!」
ミサキ「タクって呼んでいいかい。僕のことはミサキって呼んでよ」
タク 「オッケ!! よろしくな、ミサキ!」
ミサキ「こちらこそ、タク」
(1話終わり)
以上、1話をお送りしました。
冊子連載時には、ミサキSIDEとタクSIDEは、1頁の右と左に並べて掲載しました。
ミサキ&タクのシリーズは全5話(少し番外編あり)。コンセプトは全て同じで、1話ごとに、ミサキとタク、それぞれから見た一つの物語を綴っています。続きを載せるかは今のところ未定~
それにしても、このお話を連載した頃のドラクエやポケモンが、今も何気に流行っていてよかったなぁ。
読んでいただけましたら、何か感想をコメントしていってくれると嬉しいです^^
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Comments
ポケモンもドラクエも現役ですね。これはそんな昔にかかれたんですか?とてもおもしろかったですよ。
先日NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で宮崎駿さんが出ていらして、今回の映画もそうですが、今までの映画でもお母さんが登場するそうです。このお母さんが病気がちだったため、今回の映画でもどうして最後にそうなるのか?で、自分がしてもらえなかったことをしてもらっているそうで。。。。
病気というのは、壁ですけれど、でも、これが病気じゃなかったとしても、人間同士の壁というか、相手の心が知りたいという欲求はあるわけで。で、相手も自分と同じことをおもっていてくれたのなら、本当にうれしいですよね。そういう瞬間を大事にしたいなあと、これを読んでおもいましたよ。おもしろかったです。
Posted by: ちゃい | 2008.08.06 21:49
ちゃいさん、ありがとうございまする~♪♪♪
嬉しいです、反応があって(;;)
誰からも感想がなかったらどうしようかと思った!
>相手の心が知りたいという欲求はあるわけで。で、相手も自分と同くあじことをおもっていてくれたのなら、本当にうれしいですよね。
そうですよね。
人間って面白いもので、互いに同じことを考えている瞬間もあるのに、それを知ることができないから、勝手に誤解し、すれちがっていることが本当にたくさんあります。
一つの物語を、二人の視点から書いて、ぴったり同じ時に同じことを思っている瞬間を描く、というコンセプトでこのお話は出来上がりました。
連載時は、左と右に、ミサキとタクを並べるとちょうど同じセリフが並ぶようになってました。(ブログだとちょっとそれはできないのですけど。)
人と人の気持ちが通じ合う、ある意味「奇跡」の瞬間を、お話にしております^^
読んでくださってありがとう~
Posted by: BUBI | 2008.08.07 08:45