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2008.08.10

poem(71)

 「打ち上げ花火」

音に惹かれて自転車を走らせ
思いがけない穴場を見つけた

線路を渡る歩道橋の上
花火は正面にしっかりと大きく見えた

赤に緑に紫に
花火は次々と夜空にひらく
まさかこんなところから
こんなふうにちゃんと見られるなんて

『ね? すごいと思わない?』

伝えたくても振り返ってもきみはいない

旅行に行ってきれいな景色を見ても
映画にいって素晴らしい物語に感動しても
カフェでとてもおいしいデザートに舌鼓を打っても

それを一番に伝えたいきみがいない

夜空に咲いては消えていく花火
こんなに・・・こんなにきれいなのに

きみがいないだけで
こんなに

こんなに辛いなんて

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