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September 2008

2008.09.30

ケーキ屋さんの経営問題

 この間、友人と話していた話題。

 人に読ませる小説として書く以外にも、いろいろ自分でお話を作って楽しむクセのある私が、最近よく思い描いている物語の中で、とある小さな村でパン屋をやっている登場人物がおります。

 いや、もともとはパン屋じゃないんですけどね。
 ちゃんと修行してケーキ、つまり洋菓子職人が彼の本業であります。普通にお店を経営しながらも、季節のフルーツを使ったケーキの新作を作ったりして、がんばっています。
 が。ケーキなんて毎日買いに来る客っていると思いますか。

 そのとある村の中には、飲み屋や八百屋やクリーニング屋や雑貨屋などがあって、彼の経営するパン屋もそんな商店街の一角にあります。
 パンなら毎日買いに来る人がいる。だからパンも焼いてるんですが、どうも、本業のケーキよりもパンの方が好評で、パンの売れ行きの方がケーキを上回っているのが現状です。

 ケーキ屋である以上は、ショーウィンドウにケーキを何種類も、それも1種類5個くらいは並べておかなくては格好がつかないですよねぇ。でも、1日にケーキなんで10個も20個も売れるわけないので・・・
 作者としては、彼にケーキ屋を続けさせるために、いろいろ営業に頭を悩ませています。

 巷のケーキ屋さんは、喫茶店とかに自分とこのケーキを卸したりしていますな。しかしそのとある村には喫茶店なんてしゃれたものがない。昼間は近くの町に働きにいっているか、畑で農作業をしている人ばかりなので、喫茶店で優雅にお茶する人がいないのです。
 仕方がないので、彼は周辺のお金持ちのお屋敷をまわり、3時のお茶用のケーキの配達などもしていますが、だいたいそういうお屋敷はおかかえのコックとかいるからなぁ。そうはたくさん売れません。

 まあ仮に売れたとしても、ケーキは配達がメインだとすると、店頭に並ぶのはやはりほとんどパン。
 朝と昼と夕方に焼きたてのパンをならべているとケーキを作る時間も余裕もなくなり、今や店に並ぶ商品のほとんどはパン、ケーキはお飾り程度・・・やっぱり、そもそも立地を間違えたかなぁ~~

 ・・・というのは、物語の中の話ですが。

 大宮駅の駅中「エキュート」にフルーツいっぱいのケーキを売っているお店があります。1カット600円くらいするけっこうお値段のはるケーキ屋なので、気軽には買えず、いつも横目で通りすぎていました。
 が、ちょうど先日、9月が誕生日の友人がいたので、念願のそのお店で、バースデーケーキを買いました。果たせるかな、信じられないくらいおいしかったなぁ~ あのケーキ。

 いつもそのお店のショーウィンドウにはフルーツいっぱいのケーキがたくさん並んでいます。みんな売れてるのかなぁ。あんなおいしいケーキなのに、売れ残ってたら勿体ないな~ 気になる~
 
 そんなふうに、現実からネタを拾ってまたお話を作っては、一人で楽しんでます^^

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2008.09.26

「俺たちは強い」

 最近、「BUZZER BEATER」というアニメをネットテレビで見まして、 井上雄彦の「スラムダンク」を思い出したりしています。たまたま木曜日の夜「アメ・トーク」で「スラムダンク芸人」の回の再放送をやっていたりもしましたし。

 「俺たちは強い!」というのは、主人公、桜木花道の属する湘北チームの合い言葉です。
 この言葉って、どんな効果があるんでしょうね。

 私は5年前から囲碁を覚えて、インターネットや巷の囲碁教室などで、いろんな人と対局しているんですが・・・どうも「私って弱い」と思うことばかりです。

 今、免状では3級、教室では2級で打ってまして、それなりには打てるようにはなってきてはいるんですが、直近の対局では、自分よりも実力的に上の相手とも、ハンデをもらって、それなりに対等に打てる手合いのはずなのに、大差で負けたりします。もちろん同等くらいの手合いの相手とも。

 自分では正しいと思って打っているんだけどな。なんでこんなに大差になるのやら。

 友人にはもっと自信をもって打て、とたまに言われます。
 うーむ・・・実は自信は昔ほどないわけではないんだけどな(苦笑)。 
 だてに5年も囲碁やってるわけじゃない。私が正しいと思うことは正しいはず。なのに、大差で負けるのはなぜなんだろう~
 
 負けたときのどうしようもない悔しさ。自分への怒りや情けなさは勝負ごとならバスケも囲碁も共通なのかもしれません。いつもこんなとき「スラムダンク」を思い出します。
 そんなときにはそのたびに「私って弱い」と落ち込むよりも、「スラムダンク」を見習って「私は強いんだ」って自分を奮い立たせてまた次の対局に臨むのも一つの方法なのかもしれないな。自分の碁を信じられなくなって、不信と負けの連鎖に陥れば、ますます勝てなくなるばかりだもの。

 週末、もうちょっと何局か打ってみます。今の連敗がどれくらい続くか分かりませんが、やるだけやってみよう。

 ともあれ、結局・・・そうやって負けても囲碁が好きなのよねぇ。

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2008.09.24

虫の声

 先日、仕事帰りに友人と食事をしまして、別れたあと、最寄りではなく、一駅ほど先の駅まで歩いてから電車に乗ることにしました。距離にしたら、約2キロほどでしょうか。
 
 時間は午後10時。月もなく周辺はかなり暗い感じ。歩くのはポプラ並木の国道沿いです。街灯も歩道も完備されていますが、時間も時間なので、自転車の人はいても、歩く人は他にいなかったな。

 国道沿いをしばらく歩くと目ざす駅が見えてきました。国道からちょっと脇に入ったところに駅の入り口があるので、脇道に入ります。すると・・・

 静かな夜に澄んだ音色が響き渡っています。虫の音ですわ。
 コロコロコロとか、リーンリーンとかそういう音が夜の静寂に響いていて、なんとも言えず美しかったな。

 住まいはそんなに田舎でもないので、普段は虫の声に気がつかないのですが、ちょうどそこは、未開発の草っぱらが点在する住宅地だったんです。たまたま通りがからなければ、気がつくこともなかったはず。

 なんだか不思議だなぁと思います。
 多分、いつの年も、そこでは同じように虫の声がしているはず。でも別に誰が聴いているわけでもなく。
 とってもきれいな朝焼けや夕焼けを見たときも、よくそう思います。美しい景色に感動するのですが、いつの朝もいつの夕方も、もしかしたら、今以上に、美しい景色が広がっているかも。私が知らないだけで。

 いやぁ、不思議でもなんでもないのかな。世界には美しいものがたくさんある。
 でも、それを知り尽くすことは私にはできない。
 それだけのことなのかな。

 大人になると何かに感動することが減るのが普通かもしれません。でも、私はけっこういろんなものに感動する方かも。これからもいろんなものを見にいきたいです。遠いところも身近なところも。

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2008.09.21

三陸海岸親子旅(3日目)

3日目。
ある意味、実はこの旅のメインであります。

この旅のプランを計画した時に、この機会に三陸海岸の見所は全て見尽くす!!との決意のもとに、岩手県の三陸海岸を上から下まで、全部制覇するのが、密かな私の野望でありました。

二泊三日の旅も最終日。朝早くおきて、一風呂浴びて、バイキングの朝ご飯でおなかを満たし、さあ、はりきってしゅっぱーつ!
お父さん&日産マーチ(注:レンタカー)GOGO!!!(自分が運転しないとのんきなヤツ・・・)

いつも思うのですが、一人がドライバーで、もう一人が助手席で座っているときって、ある意味当然なんですが、片方の人は運転しているので、窓から美しい景色が見えた時に、
「見てみて♪ きれいー」
と言っても、ドライバーとはその美しい景色を共有することができないんですよね;;
それが私は常々、それを寂しいと感じるのですが、みんなはカップルで、ドライブするときって、そういうことで寂しくなったりはしないのかなぁ。

・・・しないか。カップルの場合、ドライバーは、車窓の景色よりも、ドライブのあとの方がきっと楽しみなんだろうな(こらこら、身もふたもない^^;)

いや・・・思うに。

二人が同じものを見て同じように感動するんじゃなくて。
別々のものを見て、それぞれが違う喜びがあって。
それをお互いに共有しあう。
もしかしたら、カップルってそれでいいのかもしれん。
同じものを見て同じように感動することばかりを期待していてはいかんのだな・・・なんちゃって(爆)

グリーンピア田老からずっと南下していくうちに、一番、私が感動したのは、山田湾の景色でした。
山田湾って、特にガイド本に特筆されるような名所はないのですが、湾の中央に浮かぶオランダ島と小島が大変の美しかったのです。
いつかまた来ることがあったら、山田湾を望む宿とかに泊まってのんびりできたらいいなぁ。

時に内陸を、時に海岸沿いを、と変化に富んだドライブができる国道45号線を南下していくと・・・もう一つ、ちょっと気付いて「おおっ」と思ったことが。

昔、高速道路じゃない、こういう一般道を長くドライブすると、トイレに困った記憶があります。仕方なく、さびれたドライブインに入らざるを得なかったりして^^;
ところが今は、こういう国道には、まるで高速道路のサービスエリアのごとく・・・分かりますか、みなさま。「道の駅」があるんですよ。
いやーすごい便利。トイレは綺麗だし、飲み物もみやげ物も売ってるし。このために「道の駅」ってあるのね。実は今までずっと「道の駅」って何のためにあるんだろうと思っておりました^^ 大体、地元の物産品の直売所などがあったりするんですが、採算とれるんかいな、と。いや、採算はどうだか分かりませんが、ドライブを楽しむのに、これほど便利だとは・・・ちょっとびっくりしました。

南三陸観光の目玉として私が選んだ名所は、まずは大船渡の「碁石海岸」。碁打ちとしては、やはりおさえとかねば。碁石海岸は、碁石がしきつめられたような「碁石浜」があることから名づけられた大船渡市の景勝地の総称なのですが、実際いってみると「碁石浜」自体は思っていたよりもちょっとしょぼかった^^; ごみが目だって、ちょっとね^^;
でも同じ碁石海岸の名所でこちらはすごかったですよ。「穴通磯」(あなとおしいそ)。写真をアップいたします。
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この日はけっこう波が高くて、穴通磯に打ちつける波が実にダイナミックでした。波が穏やかなときには穴を通る遊覧船なども出ているそうです。

波が高くてダイナミックといえば、もう少し南下したところにある次の名所、気仙沼郊外にある「巨釜」(おがま)もすごかった!!
巨釜とは、その付近がまるで鍋が湧いているように見え、岩が釜のふたのように見えることから名づけられたそうですが、まさに、この日はそのイメージぴったり。
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いやーすごかったですよ。見てよかった。

そのほか、陸前高田の高田松原の浜辺もきれいだったなー。気仙沼では、ふかひれの握り寿司に挑戦しました。
うん、ま、話のネタにはなるわね^^

帰りは、ちょっと時間があまったので、車を返却する一関周辺で、厳美渓(げんびけい)や達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)を見ました。

帰り、レンタカーのお店が一関駅からちょっと離れていたんで、そこに車を返したら、まさにその車で、店の人が駅まで送ってくれました。
3日間、ありがとう、日産マーチ。君の恩は忘れんよ・・・
ドライブも便利になったもんです。カーナビがあれば、初めての場所でも迷わずにすむし。すごいものだ。

二泊三日の三陸の旅。なかなか楽しかったです。いつかまたぜひ、訪れたいと思います^^

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2008.09.17

三陸海岸親子旅(2日目)

 泊まったのは「グリーンピア田老(たろう)」というところです。グリーンピアというのは「大規模年金保養基地」という・・・つまり国民年金財源で作られた公共の宿です。年金財源の無駄遣いの代表のように言われていますが、あるものは利用しないと損。比較的安くて、サービスもいい。
 私は、グリーンピアに限らず、公共の宿ファンです。郵便貯金財源で作られた「メルパルク」なども何回か利用したことがあって。
 民宿や安ホテルだと当たり外れが多くて、過去、しばしば、ハズレをひいてきました^^; その反省から同じ立地にあるなら、迷わず公共の宿にしちゃう。公共の宿なら、個性的なサービスはなくても、基本的に今回は旅行のパックにこの「グリーンピア利用プラン」があったので、選んでみました。
 グリーンピア田老も期待を裏切りません。食事も、これだけで宿泊料の元がとれるんじゃないか、くらいな。鮑あり、ふかひれあり、まつたけの土瓶蒸しあり、生うにあり・・・ぜいたくすぎてバチがあたりそうだ・・・みなさんも三陸を訪れる際はぜひご利用下さい。

 さて、2日目は、午前中雨でした~
 なので、今回の旅の目玉の一つ、鍾乳洞の「龍泉洞」へ。公共の宿ファンな私は、鍾乳洞ファンでもあります。山口の秋芳洞も感動ものだったのですが、龍泉洞も、その噂を聞いてからずっと行ってみたくて♪(洞内は写真撮影がだめなので、ホームページをご覧ください)

 ところが、外が大雨のこの日、普段でも雨水がしたたるという洞内は、びしょびしょ。龍泉洞はただの鍾乳洞ではなく、実は、水に沈んだ鍾乳洞でありまして。洞内の通路の下にはゴウゴウと水が流れているのですよ。そして、たどり着いた先に地底湖・・・神秘的ではあるのですが、この日は、日が悪かった^^; 寒くて濡れて、夏なのに凍えそうな感じ。というか・・・

「ポセイドンアドベンチャー」という映画をご存知ですか。豪華客船が沈没し、あろうことかさかさまになってしまって、乗っていた客達がその沈没寸前の船の中を、押し寄せる水を避けながら逃げ惑うパニック映画です。(名作なので、知らない方はぜひ見てね)龍泉洞の中はまさにそんな感じ。水没しそう~ また、おそろしく狭い階段をどんどん上に上っていくと、人力スペースマウンテンな感じも味わえます♪ 前日の小船での青の洞窟探検に続き、雨の龍泉洞も、予想外のけっこうなアドベンチャーでありました・・・

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 龍泉洞を出てもふりしきる雨。しかし予定どおり、次は海のアルプス「北山崎」へ。
 雨がこのときが一番ひどかったなぁ~。やっぱ景勝地は天気が大事です。北山崎でまたびしょぬれになって、近くのレストハウスで磯ラーメンを食べ、半分
「今日は観光はダメかもな」
 と思いながらもう一つの名所「鵜の巣断崖」へ。でも幸いにして、天気が回復してきました!!!!
 写真は1枚目が北山崎、2枚目が鵜の巣断崖です。すごさは伝わるかなー

 気をよくしてこの日は北山崎の遊覧船にもトライしましたが、波が荒くて遊覧船は欠航。仕方ないので、宿の近くの三王岩を見てこの日の観光は終了。でも三王岩も、なかなかの景観でした。

 またいつか北山崎はリベンジをしたいです。車の運転ができる方、連れてってくださいっ^^
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2008.09.16

poem(73)

夏休みの3日間
きみのことをあまり考えてなかったのに気がついた
どこにいても何をしていても
ずっときみを思ってばかりいた
この5年だったのに

何のために生きるのかなんて
今更問うことはもうしない
私の答えはすでに出た
「与えられた時間の中で
 どれだけ自分のやりたいことができるか」
生きる意味というのは本当にこれだけ

「やりたいこと」に意味はなくていい
自分にとってだけ意味があればよい

植物や他の動物がそうやって生きているように
私も私のためにただ…

ねぇ、きみ

私の一生は何で
その中できみとの出会いはいったい何だったのだろう

「夢」ではなかった
「現実」だった

私はここで生き
今でも
目を上げた視線の向こうにきみがいる

そしてそのずっと先に
あの黎明の丘があって

そこにたどり着くまで
私はきみを追ってどこまでもいける

私が先なら待っている
きみが先なら追いかける
いつか必ず
またそこで会えるだろう

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2008.09.13

三陸海岸親子旅(1日目)

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 本日、帰って参りました。三陸海岸を北から南まで9月11日~13日の2泊3日で周ってきました。12日の午前中から昼間にかけてが、晴れ女の私には珍しく土砂降りでどうなることかと思いましたが、まあなんとか、3日目の今日もいろいろ見ることができてほっ。楽しかったです♪

 写真は1日目に行きました浄土が浜。浄土が浜までは、新幹線で盛岡へいき、そこからレンタカーで二時間です。さっそく、ドライバーとして父に活躍していただきました。
 
 私は海外もいろんなところへ行きましたが、何も外国へ行かなくても、世界で一番美しい景色は日本にあるような気がしました。浄土が浜、あんなにきれいなところだったとは・・・そもそも名前の由来が、その美しさが極楽浄土に喩えられたところからきております。白い砂浜、透き通った海、なんて綺麗なの~

 またここ、浄土が浜では今年から、波が穏やかで晴れた日には「青の洞窟」探検ができます。今年からなのでガイド本とかには出ていないのですが・・・青の洞窟、見られます。私が撮った写真はこちら。

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 この青の洞窟探検。地元の方が漕いで下さる、小さな舟で浄土が浜の湾を周るんですが、これがかなりのアドベンチャー。そんな小さな船で、海に出るなんて大丈夫なのかと、乗る時から思ってたのですが、波がドッパンドッパン押し寄せる度に舟はぐらぐら。漕ぎ手はプロですから、落ち着いたものですが、素人の私は、ひっくり返るんじゃないかとどきどきもの。これ、よほど度胸が据わった人でないと・・・けっこう怖いかも~~

 で、小さな狭い洞窟に小船が入っていくわけです。うわーこんなところに入っちゃうの?舟はガツンガツン、岩にあたりますし、ひぃぃぃぃ~!!
 でも、光の加減で青く輝く海面など、なんというか・・・怖い思いをしたぶん(?)、楽しめます。一つの舟の定員は二人。父と私の二人で貸切でした。こりゃカップルにお勧め♪

 1日目はあと、浄土が浜近くの潮吹き穴(あまり潮吹いてなかった)なども見ました。

 この日の教訓が一つ。

 三陸海岸観光は足を使うってこと。だって、車を止めたところから、岸壁の景勝地まで、近くで見たいなら、階段を下りていかなければなりません。下りたら帰りは上り。いきなり1日目、潮吹き穴を間近に見るために、山登りでしたわ。日ごろ階段のぼりおりや1万歩で足を鍛えていてよかった^^;

 泊まったのはグリーンピア田老(たろう)という公共の宿です。食事がとっても豪華でびっくりでした。あわびを食べたのがそもそも初めてかも、私。

 そして・・・予想していたことですが。
 やっぱり宿の食事処で「奥さん」って言われちゃった~(苦笑)。ま、普通、こんなとうのたった娘と父が二人で旅行なんてしないものねぇ。

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2008.09.11

「結婚がこわい」

香山リカの「就職がこわい」に続き「結婚がこわい」を読んでみました。

・・・んむ。「就職がこわい」よりは、ちょっと今ひとつかも・・・
でも、正鵠を射ている、という指摘はいくつかありました。

いわく。

女性というのは・・・いや、私に言わせるときっと、人間全体に言えるような気もするんだけど・・・何がしかの不全感、欠落感に悩まされているんですって。

それを埋めてくれるのが「結婚」。最強のカードなのです。

ただ、問題は、結婚したからってその不全感や欠落感が満たされるのかということ。答えは言うまでもなく否。
でも、誰だって自分が選んだ人生に後悔なんかしたくないからなぁ。

「結婚」は善。「結婚」していれば、それで幸せ。そう思わなければやっていけないから、結婚していない女性と比べて自分は「勝ち組」だとしたい意識があって、それが、女性をして女性同士の間で格付けし合わせ、仲間割れさせる要因になっているんだそうですよ。

・・・なんてあほらしいことだ。

我々は・・・(すみません、男性読者の方。あえて女性限定でいきます)私たち女性は、もっと幸せになっていいはずだ、と私は思います。親の期待、男性の期待、子供の期待、まあ世の中に女性に対する期待は数あれど、それに応えるかどうかは自分の選択でよくて。

世の中の女性たちがみんな、それぞれの生き方でそれぞれ幸せになれれば、無駄に女同士で争ったり、結婚している、していないで、お互いに差別しあったりしなくたっていいのになぁ。

まあ、でも、この本が出たのが2005年。少子化は確かにますます深刻化してはおりますが、女性の意識は、香山リカがこの著作を世に出してからも、さらに進んできている気がします。
ドラマ「Around40」なんか見ていてもね。

私もまさに「Around40」で、周りには独身の女性がいっぱいいますが、みんな別に不幸じゃないものなぁ。
まあ、この先どうなるかは自分自身も含めて誰にも分からないけれど、やっぱり結論として、結婚したいと思う相手と出会わなかったら、別にしなくてもいいんだ、ということになりますわ。

私自身は、別に国の脅しに従うのが嫌で結婚しないわけではなく(この本では非婚化の側面にはそういうこともあるんじゃないかとありました。私にはピンきませんが)、本当に「結婚したい」と思う相手に・・・出会わなかったわけではありません、出会ったけどふられた(苦笑)だけでして^^

結局はそういうことなんだよなぁ。

「結婚がこわい」の方を読んでみると、香山リカ自身も、ちょっと「就職」のときよりは論調が違う気がします。
「就職」はとにかくしてみようよ、だったけど、結婚は、とにかくしてみよう、なんて言わない^^
しないならしないでもいいんじゃないか、な感じです。

私自身の考えとしては・・・結婚や出産が、個人のプライベートな選択に基づくものにも関わらず、「少子化」という社会問題からの切り口で、結婚しない女性にプレッシャーをかけてしまう結果になってしまうのは・・・仕方ないだろうな、と思う側面もあるのですよ。

だからって産めよ、増やせよ、ということではなく、社会が、それを受け入れて必然的に変わらざるを得ないのだから、まったく社会と切り離して考えることはできないと思うのです。(香山リカは「少子化対策」の名の元に、女性にそういうプレッシャーがあるからこそ、結婚しない女性が増える側面もあるのでは、と書いていましたが)

プレッシャーがかかるのは仕方ない。

でも、それをはねのけて、自分らしく生きることのできる女性は、ちゃんと世の中に誕生してきている気がするのです。全ての女性が、自分らしく生きられるのであれば、結婚していようと子供がいようと、その逆であろうと、関係なく。もう、そのあと幸せになれるかなれないかは、自己責任ってことで^^

私に言わせればそんなことは、もうずっと前から分かっていることなのですが、それでも「結婚がこわい」という本を読んでみたのは・・・

人が・・・女性が幸せになる方法というのは幾通りもあって。

その選択肢の一つとしての「結婚」というものが、もっと魅力的になれば結婚に積極的になる女性も多いのだろうな、という気がするのですよ。

なのに、今は・・・なんというか、ただ「結婚するのが当たり前」だとか根拠もなく「女性は結婚するのが幸せ」だとか、漠然とした旧来の概念しかそこにはなくて。唯一あるのは、収入やステイタスがある男性と結婚して幸せになるという玉の輿願望みたいなものくらい。そんな男性なんて、世の中にちょっとしかいないし、それでなくても、イマドキ、経済的な理由で、男性に養ってもらおうとする女性なんて・・・いないとは言いませんが、少ないよなぁ。

世の中を見渡せば、「結婚」のみならず、人間と人間の関係が希薄になりつつある傾向が、実はいろんなところに出てきています。
多分、「結婚」という男女の結びつきって、他人同士の人間関係の中ではもっとも「濃い」ものだから、そこに至るまでの関係を、他者との間で構築できない20代30代が増えていることこそが、非婚、少子化の一番の原因ではなかろうかと、私は思います。

いや、他人ごとのように書いてますが、そもそも自分がそうだもんな。
誰かと真剣に向き合い、多くの人と、信頼や友情や恋愛という関係を作り上げてきたかというと、どーも、人と深く付き合うことに臆病だったしなぁ。

もし、そういう、私みたいな人が多くなってきているなら、どうやったら人と人との関係を復活させることができるのか。
それが今の私が、一番、答えの欲しい問いです。

もちろんそうしなくても幸せには生きられます^^
でもちゃんと人と付き合わなければいくらなんでも結婚はできん。いや、結婚だけならしたければできるかもしれないけど、それで幸せにはなれない。そう思うのでね・・・

また、この話はこれからも考えていきますです。

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2008.09.07

「シャカリキ!」

 以前、友人に「サクリファイス」という小説を借りました。

 自転車ロードレースというのは不思議なスポーツで。孤独に一人で戦うのではなくて、チームで戦うことで、より速く、高みに到達できるスポーツです。
 だからこそ、ゴール寸前まで自分がトップにいても、ゴールを最初に駆け抜けるのは自分ではない。

 でもそういう、エースのために全てを犠牲にできるアシストがいなければ、チームに勝利はないという・・・そのアシストの犠牲っぷりというのがまた徹底しているために、そこには自然と、人間ドラマが生まれます。
 これ、もっともっと、知られていいのではないかなぁ。世間が好きそうな話だよなぁ。というか・・・私が好きなのですよ。

 表舞台に立つ誰かのために、人知れず自らを犠牲にして、役に立つ。
 素敵な話です。ソウイフモノニワタシモナリタヒ。

 というわけで「シャカリキ!」。そういう自転車ロードレースを舞台にした映画でして、自転車ロードレースのファンで「サクリファイス」を貸してくれた友人と、見に行ってきました。

 原作はマンガで、随所にマンガチックな部分がちらほらと見受けられて、そういうところはちょっとひいてしまいますが(苦笑)、基本的に、「サクリファイス」で出てくるいろいろな自転車ロードレースで出てくるいろいろなドラマが、この「シャカリキ!」でも描かれておりました。

 それに・・・いやぁ、ライバルのユタくんがかっこよすぎ(笑)。こういう人がホントに自転車ロードレース界にいたら、盛り上がるだろうに^^

 一つ、映画を見ながら思ったのは、日本で、こうやって自転車の練習を日常的に練習できる場所って少なそうだな、ということ。本番さながらに自転車が公道で走っていたら、危なくてしょうがないです。
 日本で自転車ロードレースが流行らないのはそのせいもあるんだろうな。

 せいぜい、映画のように、川べりを走ったりするんでしょうが、それでも、日本だったら、自転車専用じゃないだろうから、うっかり何かが飛び出してくる危険はあって、練習に集中できなそう・・・

 自転車ロードレースはツール・ド・フランスなんかが有名で、ヨーロッパが本場っぽいですが、確かにヨーロッパって周りに何もないだだっぴろい場所が日本よりは多かった気がします。
 ただ山梨とか長野あたりに自転車競技をがんばる選手がいて練習してたら、世界の選手の誰にも負けないくらい、坂に強い選手が誕生してそうな気もするな。どうなんだろ。

 エースのために、自分を犠牲にする。これ、もしかすると精神としては日本人向きとも言えるかも。もっともっと、自転車ロードレースのドラマが見たくなってきました。
 ・・・・と言ったらこれを薦めた友人が喜びそう♪

 自転車って個人的にも、自分ではママチャリしか乗ったことはないのですが、けっこう好きです。子供の頃は、駅からかなり遠い場所が自宅だったので、自転車に乗って、いろんなところにでかけたっけ(子供だからたかが知れておりますが)。前にテレビで自転車好きの男性芸能人がその自転車好きぶりをアピールしていたのを見たことがありますが、そういう気持ちもとっても分かります。

 「シャカリキ!」よりは、お勧めは「サクリファイス」ですが、自転車のドラマを映像でとりあえず見てみたい方は、「シャカリキ!」公開中ですので、ぜひ♪

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2008.09.03

三陸海岸親子旅【予告編】

 今年の夏休みは、ずっと忙しくて準備ができなかったこともあり、気軽に国内旅行にしてみました。少し最近は涼しいですが、思いついたのが猛暑の頃だったこともあり、どうせ行くならば北方面・・・

 実は、極東ロシア(ハバロフスクとかウラジオストクとか)に短期で軽く海外、なんてのも検討していたのですが、誰も付き合ってくれなそうなので今年はやめておくことに^^; ロシアはいつか、もっとじっくりと「サンクトペテルブルグ」とか行きたいな。それまで世界が平和でありますように。

 前に宮沢賢治のふるさとを訪ねて花巻に泊まり、ついでに盛岡まで友人と二人で旅行をしたことがあったのですが、その時に、ちょっと盛岡から行ってみたい、と思ったところがありました。

 「龍泉洞」という鍾乳洞。みなさま、行かれたことがありますか。

 昔からなんとなく、鍾乳洞って好きなんですよね。秋芳洞に行った時も感動したっけなぁ。ハンガリーでも世界遺産の鍾乳洞があるので行ってみたかったのですが首都からだいぶ離れてるので、それは断念したっけな。

 友人と盛岡にいったときは、ちょうど桜の頃で、裁判所(だったよな)の石割桜を楽しんだりしながら、盛岡市内をみっちり歩いて観光して帰ってきたのですが、いつかまた龍泉洞を訪れるのが夢だったのです。

 というわけで、今般は、龍泉洞も含め、盛岡市内から車で行かないといけない、三陸海岸の景勝地を訪れる予定です。海や岸壁も好きなんです。

 若干マイナーな景勝地ということもあり、時期も9月だし、友人を誘いにくいので(いや、誘ったんだけど断られた(爆))、今回は、道連れに父親を引っ張り出すことにしました。
 父は68歳。8年前、定年の年に、私がバスツアーを企画しまして、飛騨高山に連れてったところ、かなり喜んでいたしなぁ。いっしょにほんとは海外にも行きたいところですが、さすがに海外は母に気を使うらしく、話にのってきてくれません。母は母で、飛行機が苦手らしいし^^;
 父と義理の母はラブラブの熟年再婚カップルですが、結婚3年目でそろそろ最初の倦怠期を迎えている感じも見受けられ。たまには母にゆっくりしてもらうのもよいでしょう。今回は父と私の二人旅。ま、2泊3日だしね。

 普段もよく車を運転する父ですが、以前、飛騨高山にいったときは、たまには人の運転でのんびりいくのもよかろうと思ってバスツアーにしました。今回も実はバスツアーを申し込んでいたのですが、時期と場所のせいか、申し込んでいたパックツアーが催行中止になってしまいまして。
 場所を変えることも考えたのですが、三陸海岸&龍泉洞を周るのが希望なので、父にそれとなくうかがいを立てるとこころよく現地での運転は引き受けてくれるとのこと。
 
 私は車の運転をしたことないので実感できないのですが、父は私と飛騨高山に行ったあと、今度は自分が運転して飛騨高山に行ったりもしており、つまりは・・・人に運転してもらうようりもどうも自分が運転するのが好きみたいです。
 今回はバスのツアーが中止という事情も重なったため、思い切って父に運転はおまかせすることにしました。
 え?・・・いや、私は免許もってないもんで^^;

 車で、それも、父の運転、なんていったら、もう、好きなところ周り放題です(こらこら)。
 ざっと三陸海岸を北から南まで、私なりにドライバーに無理はさせない範囲で計画を立てまして、宿と新幹線の予約もばっちり、ちょっと楽しみになってきました。

 父には昔よく車でいろんなところに連れて行ってもらったなぁ。もっと年をとったら、こうもいかないでしょうから、これが最後かもしれないなぁ~

 旅行費用は全額、私もちですが、二人でレンタカー料金も含め10万以内では収まりました。あとは燃料代や食事ですが、おいしいお魚も楽しみだし、現地ではあまりケチケチしないでいくことにします^^

 ということで予告編でした。また旅行記の方もお楽しみに。デジカメもっていきます^^

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2008.09.01

poem(72)

・・・久しぶりにいい夢を見た・・・

南ドイツの小さな町で
毎日そばにきみがいて
毎日ご飯を作っては食べて
合間にはきみの運転でどこかにでかけたり
私はパソコンで小説を書いたりする

 そんなところを想像したら
 本当に私は
(ほかに何もいらないんだな)
 と思った

毎日きみがそばにいれば
ご飯を作ったり 部屋の掃除をしたり
布団を干したり 庭の草取りをしたり
お風呂を掃除したり トイレを掃除したり
窓を磨いたり
ゆっくり朝から料理をしたり

 あとは・・・そうだなぁ

近所のご老人にお弁当を作って届けたり
近くの牧場の農作業を人手が足りない時は手伝ったり
花壇にチューリップや水仙を植えてみたり

 毎日出勤して遅くまで仕事をして
 ウィークデーの5日間を必死で働いて
 やっときた土日には友達とカラオケにいったりする
 今の毎日も悪くはないのだけど

何もほかになくてもそれで十分だと思えるような
好きな人がいることが
今の私の小さな幸せ

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