ケーキ屋さんの経営問題
この間、友人と話していた話題。
人に読ませる小説として書く以外にも、いろいろ自分でお話を作って楽しむクセのある私が、最近よく思い描いている物語の中で、とある小さな村でパン屋をやっている登場人物がおります。
いや、もともとはパン屋じゃないんですけどね。
ちゃんと修行してケーキ、つまり洋菓子職人が彼の本業であります。普通にお店を経営しながらも、季節のフルーツを使ったケーキの新作を作ったりして、がんばっています。
が。ケーキなんて毎日買いに来る客っていると思いますか。
そのとある村の中には、飲み屋や八百屋やクリーニング屋や雑貨屋などがあって、彼の経営するパン屋もそんな商店街の一角にあります。
パンなら毎日買いに来る人がいる。だからパンも焼いてるんですが、どうも、本業のケーキよりもパンの方が好評で、パンの売れ行きの方がケーキを上回っているのが現状です。
ケーキ屋である以上は、ショーウィンドウにケーキを何種類も、それも1種類5個くらいは並べておかなくては格好がつかないですよねぇ。でも、1日にケーキなんで10個も20個も売れるわけないので・・・
作者としては、彼にケーキ屋を続けさせるために、いろいろ営業に頭を悩ませています。
巷のケーキ屋さんは、喫茶店とかに自分とこのケーキを卸したりしていますな。しかしそのとある村には喫茶店なんてしゃれたものがない。昼間は近くの町に働きにいっているか、畑で農作業をしている人ばかりなので、喫茶店で優雅にお茶する人がいないのです。
仕方がないので、彼は周辺のお金持ちのお屋敷をまわり、3時のお茶用のケーキの配達などもしていますが、だいたいそういうお屋敷はおかかえのコックとかいるからなぁ。そうはたくさん売れません。
まあ仮に売れたとしても、ケーキは配達がメインだとすると、店頭に並ぶのはやはりほとんどパン。
朝と昼と夕方に焼きたてのパンをならべているとケーキを作る時間も余裕もなくなり、今や店に並ぶ商品のほとんどはパン、ケーキはお飾り程度・・・やっぱり、そもそも立地を間違えたかなぁ~~
・・・というのは、物語の中の話ですが。
大宮駅の駅中「エキュート」にフルーツいっぱいのケーキを売っているお店があります。1カット600円くらいするけっこうお値段のはるケーキ屋なので、気軽には買えず、いつも横目で通りすぎていました。
が、ちょうど先日、9月が誕生日の友人がいたので、念願のそのお店で、バースデーケーキを買いました。果たせるかな、信じられないくらいおいしかったなぁ~ あのケーキ。
いつもそのお店のショーウィンドウにはフルーツいっぱいのケーキがたくさん並んでいます。みんな売れてるのかなぁ。あんなおいしいケーキなのに、売れ残ってたら勿体ないな~ 気になる~
そんなふうに、現実からネタを拾ってまたお話を作っては、一人で楽しんでます^^
Recent Comments