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2008.09.11

「結婚がこわい」

香山リカの「就職がこわい」に続き「結婚がこわい」を読んでみました。

・・・んむ。「就職がこわい」よりは、ちょっと今ひとつかも・・・
でも、正鵠を射ている、という指摘はいくつかありました。

いわく。

女性というのは・・・いや、私に言わせるときっと、人間全体に言えるような気もするんだけど・・・何がしかの不全感、欠落感に悩まされているんですって。

それを埋めてくれるのが「結婚」。最強のカードなのです。

ただ、問題は、結婚したからってその不全感や欠落感が満たされるのかということ。答えは言うまでもなく否。
でも、誰だって自分が選んだ人生に後悔なんかしたくないからなぁ。

「結婚」は善。「結婚」していれば、それで幸せ。そう思わなければやっていけないから、結婚していない女性と比べて自分は「勝ち組」だとしたい意識があって、それが、女性をして女性同士の間で格付けし合わせ、仲間割れさせる要因になっているんだそうですよ。

・・・なんてあほらしいことだ。

我々は・・・(すみません、男性読者の方。あえて女性限定でいきます)私たち女性は、もっと幸せになっていいはずだ、と私は思います。親の期待、男性の期待、子供の期待、まあ世の中に女性に対する期待は数あれど、それに応えるかどうかは自分の選択でよくて。

世の中の女性たちがみんな、それぞれの生き方でそれぞれ幸せになれれば、無駄に女同士で争ったり、結婚している、していないで、お互いに差別しあったりしなくたっていいのになぁ。

まあ、でも、この本が出たのが2005年。少子化は確かにますます深刻化してはおりますが、女性の意識は、香山リカがこの著作を世に出してからも、さらに進んできている気がします。
ドラマ「Around40」なんか見ていてもね。

私もまさに「Around40」で、周りには独身の女性がいっぱいいますが、みんな別に不幸じゃないものなぁ。
まあ、この先どうなるかは自分自身も含めて誰にも分からないけれど、やっぱり結論として、結婚したいと思う相手と出会わなかったら、別にしなくてもいいんだ、ということになりますわ。

私自身は、別に国の脅しに従うのが嫌で結婚しないわけではなく(この本では非婚化の側面にはそういうこともあるんじゃないかとありました。私にはピンきませんが)、本当に「結婚したい」と思う相手に・・・出会わなかったわけではありません、出会ったけどふられた(苦笑)だけでして^^

結局はそういうことなんだよなぁ。

「結婚がこわい」の方を読んでみると、香山リカ自身も、ちょっと「就職」のときよりは論調が違う気がします。
「就職」はとにかくしてみようよ、だったけど、結婚は、とにかくしてみよう、なんて言わない^^
しないならしないでもいいんじゃないか、な感じです。

私自身の考えとしては・・・結婚や出産が、個人のプライベートな選択に基づくものにも関わらず、「少子化」という社会問題からの切り口で、結婚しない女性にプレッシャーをかけてしまう結果になってしまうのは・・・仕方ないだろうな、と思う側面もあるのですよ。

だからって産めよ、増やせよ、ということではなく、社会が、それを受け入れて必然的に変わらざるを得ないのだから、まったく社会と切り離して考えることはできないと思うのです。(香山リカは「少子化対策」の名の元に、女性にそういうプレッシャーがあるからこそ、結婚しない女性が増える側面もあるのでは、と書いていましたが)

プレッシャーがかかるのは仕方ない。

でも、それをはねのけて、自分らしく生きることのできる女性は、ちゃんと世の中に誕生してきている気がするのです。全ての女性が、自分らしく生きられるのであれば、結婚していようと子供がいようと、その逆であろうと、関係なく。もう、そのあと幸せになれるかなれないかは、自己責任ってことで^^

私に言わせればそんなことは、もうずっと前から分かっていることなのですが、それでも「結婚がこわい」という本を読んでみたのは・・・

人が・・・女性が幸せになる方法というのは幾通りもあって。

その選択肢の一つとしての「結婚」というものが、もっと魅力的になれば結婚に積極的になる女性も多いのだろうな、という気がするのですよ。

なのに、今は・・・なんというか、ただ「結婚するのが当たり前」だとか根拠もなく「女性は結婚するのが幸せ」だとか、漠然とした旧来の概念しかそこにはなくて。唯一あるのは、収入やステイタスがある男性と結婚して幸せになるという玉の輿願望みたいなものくらい。そんな男性なんて、世の中にちょっとしかいないし、それでなくても、イマドキ、経済的な理由で、男性に養ってもらおうとする女性なんて・・・いないとは言いませんが、少ないよなぁ。

世の中を見渡せば、「結婚」のみならず、人間と人間の関係が希薄になりつつある傾向が、実はいろんなところに出てきています。
多分、「結婚」という男女の結びつきって、他人同士の人間関係の中ではもっとも「濃い」ものだから、そこに至るまでの関係を、他者との間で構築できない20代30代が増えていることこそが、非婚、少子化の一番の原因ではなかろうかと、私は思います。

いや、他人ごとのように書いてますが、そもそも自分がそうだもんな。
誰かと真剣に向き合い、多くの人と、信頼や友情や恋愛という関係を作り上げてきたかというと、どーも、人と深く付き合うことに臆病だったしなぁ。

もし、そういう、私みたいな人が多くなってきているなら、どうやったら人と人との関係を復活させることができるのか。
それが今の私が、一番、答えの欲しい問いです。

もちろんそうしなくても幸せには生きられます^^
でもちゃんと人と付き合わなければいくらなんでも結婚はできん。いや、結婚だけならしたければできるかもしれないけど、それで幸せにはなれない。そう思うのでね・・・

また、この話はこれからも考えていきますです。

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Comments

女社会は、
結婚が絡まなくても、
わりとどんな年代でも、どんな場所でも、
「誰が一番か」を競い合っている生き物に思えます…。

ずっと、女性中心の会社で働いて来た感想ですが…。
女は面倒だよ…
って、女の私が言ってみる(爆)

Posted by: あきら | 2008.09.12 at 09:23

どもども、あきらちゃん。

みんなそれぞれでいいはずなのに、幸せになりたくて、人と自分を比べて、競い合ってしまう「女性」たち。

確かに面倒ですが、それだけ、社会性があるということなのかもな、なんて思います。

誰とも争わず、群れず、一匹狼のように、孤高の存在に憧れながら、そうなれない性(さが)。
私はそれを時折ちょっといとおしく感じたりもするのですよ。

Posted by: BUBI | 2008.09.13 at 22:26

既婚子有の40代♂ですが記事の内容はそのとおりですよねぇ。

>何がしかの不全感、欠落感に悩まされている

本当これはそうですよねぇ。結婚して、子供がいて、収入もそこそこある(田舎では)、自宅も新築した。端から見たら幸せ以外の何者でもないですよね。でも消えませんねぇ。

>それを埋めてくれるのが「結婚」。最強のカードなのです。

最初はそう思いますよね。判断力も経験も無いし。誰も否定しないし。
結婚は結局その形態を維持するためには
・金
・子供
・我慢
この3つで、これ以外に必要なものは無いです。愛(笑)なんて何にもならんです。
結局、一人でいる寂しさをとるのか、二人でいるわずらわしさをとるのかという究極の選択でしかないです。
私自身結婚が幸福の選択として失敗だったのかどうかはわからないです。というか、今現在独身の自分はいませんから比較できないですね。

なかなかいい感じのブログですね。久しぶりにいろいろ考えました。

Posted by: Say-G | 2008.09.14 at 09:00

Say-Gさん、いらっしゃいませ_(._.)_ぺこり

「いい感じのブログ」・・・ほめていただいてとても嬉しいです♪

記事の内容は、香山リカの本に基づき書いているので、図書館で探して読んでみられたらいいですよ~。最近の図書館はけっこう進化していて、予約がかなり簡単にできたりしますので。

結婚を維持するための「金」「子供」「我慢」ですが、うーむ・・・「愛」はだめですか。
パートナーがどんな時も自分の仲間であり理解者である存在であれば、素晴らしいことなんじゃないかと思うのですが、そんなパートナーを求めること自体が「絵空事」なのかしらん^^;

いや、そこで「絵空事です」ということになってしまうと元も子もないんですが、私は、ずっとその「絵空事」の存在を探し続けて今に至ります。

あまり見つかりませんが、たまに四葉のクローバーくらいの確率で見つかることも。きっとよ~く探せばもっともっと見つかることでしょう。
それと、自分のパートナーが見つかるかどうかというのはまた、別の問題ですが(苦笑)

Posted by: BUBI | 2008.09.14 at 11:23

つたないコメントにレスいただいてありがとうございます。
少し辛辣な表現だったでしょうか。
一般論ではないです。あくまで私個人の感じるところです。未婚女性の皆さんの夢を奪うような発言で申し訳ありません。

>結婚を維持するための「金」「子供」「我慢」ですが、うーむ・・・「愛」はだめですか。
>パートナーがどんな時も自分の仲間であり理解者である存在であれば、素晴らしいことなんじゃないかと思うのですが、そんなパートナーを求めること自体が「絵空事」なのかしらん^^;

恋愛中はお互いに「あばたもえくぼ」、相手のプラス面ばかり見るし、見せようとします。そして優しさ(に見せかけたもの)を撒き餌にして、愛情(に見せかけたもの)で釣り上げようとします。それで勘違いが起こり結婚します。
ところが結婚後は、相手のマイナス面を見るようになります。そうなってくると、愛情(に見せかけたもの)、優しさ(に見せかけたもの)のメッキが剥がれ、お互いに我慢を強いられるようになります。愛情のように思っていたものは、良くても友情(悪くすれば憎悪)に変わっていきますよ。
長く連れ添えば相手の良いところ、悪いところを見ていますから、良きパートナー、仲間にはなれますよね。でもそこまでその関係を持続できるのは「金」「子供」「我慢」この3要素が必要だと思います。というかこの3要素があれば、どんな夫婦でも、とりあえず離婚はしないですかね(^_^)
これ以上の発言は管理人さんとメールで行った方がよろしいでしょうかね。ブログが荒れてしまいそうです。

~私の発言をごらんいただいた方へ~

上記の発言におきまして、愛情、恋愛を否定するつもりはありません。また、子供がいらっしゃらない方、子供を望まれない方を卑下する意図はありませんので、ご了承ください。このブログが荒れるようなことは望んでおりませんことを申し添えます。

Posted by: Say-G | 2008.09.14 at 16:34

Say-Gさん、どもども。コメントありがとうございました。
お気遣い、すみません。
多分、このブログを見ている人のほとんどは、Say-Gさんと同意見だと思いますよ~

Posted by: BUBI | 2008.09.14 at 23:26

>それでなくても、イマドキ、経済的な理由で、男性に養ってもらおうとする女性なんて・・・いないとは言いませんが、少ないよなぁ。

私もちょっとまえまでそう思っていました。転勤するまでは。
今住んでいる地域は、地方なので、子供もいっぱい(3人、4人兄弟とかが普通にいるのでびっくりします)。そして、見合いが多く、「いかに地元の大企業の人と結婚するか?」がスティタスのようです。うちは子供が保育園に行っているので、働く母も多くみていますが、地方ではキャリアウーマンという感じの方は少ないですしね。
また、私のように夫が転勤族の人は、もう頼るしかないというか。だったら単身赴任をえらべばいいんでしょうけれど、うちの場合は思わぬ転勤だったけれど、転勤する人との結婚は失敗だったと後悔もあったりします(勝間和代さんも、女性が男性に依存して生きていくことは転勤するような人と結婚するということのようだとおっしゃってました。確かに最近では夫の転勤を考慮してくれる人事制度を取り入れた会社も増えてはいますが)。
 
自分のブログで「少子化反対」と声高にいっている私なので、本当はここに書くことは気が引けるのですが、Say-Gさんのおっしゃる「金、子供、我慢」というのも、こっちの地方に住んで、そういう人たちを多く見ていると、すっごいわかるんですよね。悲しい事実ですが。
 
ただ、そうはいっても、私は「愛」が全くいらないともおもえません。たとえば、見合いで結婚したとしても、長年つれそえば、それが愛に変わって行くんじゃないかと、少なからずのぞみをもちたいですね。どういう出会いで結婚したとしても、困難を2人で乗り越えていけば、かわるんじゃないかと。人と深く付き合うとか向き合うとかは、なにかの縁で結ばれて(その縁には愛というものが少ししかなかったとしても)、その後に愛という形がうまれていくんじゃないかと夢をみたいですね。浅はかかもしれませんが。

Posted by: ちゃい | 2008.09.15 at 01:43

既婚者からなかなか興味深いコメントありますね(^^)
なるほどーって思いながら読んでました。

独身者の目線でみても、
「お金」で生活水準が決まるし、
「我慢」ができるかどうかで生活の雰囲気変わるし、
そう考えれば、結婚に必要なものとして上げられるのも分かります。
愛だけあってもうまくいかないってことですね。

それから、子供。
お姑さんや周囲の「子供は?」攻撃に悩んでる人、
子供ができないことで離婚を考える人、
は実際たくさんいるような気がします。
子供がいて「完全」みないな感じもありますしね。

でも、「お金」「我慢」「子供」が必要として、
それらを結婚生活でそろえるためには、
やっぱり「愛」が資本じゃないかな〜、って思うし、
万が一どれか欠けてしまいそうな時には、
「愛」でカバーすればいいのかな〜、って、
って思ったりします☆

Posted by: あきら | 2008.09.15 at 11:16

ちゃいさん、あきらちゃん、どもです~。

私が思うのは…もちろんお金も子供も我慢も必要なんですけど、やっぱ、何が決め手って
「その人を好き」
だということだ思うんですよね。

好きなら、子供がいなくたって、お金がちょっとしかなくたって我慢できると思うので。

それは、ちゃいさんがおっしゃるように、最初はちょぴっとしかなくてもいっしょに暮らす内に、そういう思いを育んでいけるならお見合いだってよくて。

先か後かはどちらでもいいと思うのですが、そこに「思い」がなければ家庭を作る意味がないと思うのです。

多分、それは、みんながそうだと知っているはずなんですが、なぜ、そういう「気持ち」とか「思い」の話をするのは恥ずかしいことになっちゃうのか、ちょっと不思議です^^
それも年をとるとなおさら。

それを「愛」と呼ぶからかしらね^^

Posted by: BUBI | 2008.09.16 at 12:38

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