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2009.02.06

ドラマ「ラブシャッフル」が好きなわけ

金曜日、夜10時からのドラマ「ラブシャッフル」を毎週楽しみに見ています。

8人の男女がシャッフルするので、いろんなカップルが見られるんですが、多分、このドラマがいいなぁ~と思うのは・・・

シャッフルして組み合わせが決まった男女は、1週間だけカップルとして付き合うんですけども、なんというか、このドラマに出てくる彼も彼女も、お互いに対して実に誠実なんですよ。

偶然決まった組み合わせなのだから、望んでカップルになったわけではないのに、ちゃんと、ルールにのっとり、目の前の相手に対してきちんと向き合う。

えらいなぁ。

自分を振り返ると、普段の生活で、こんなふうに他人と真正面から向き合ったことはあるだろうか。
誰かにちゃんとこうやって真正面から受け止めてもらえたことってあるだろうか。

多分ないな~~

まあ、ある意味で、当たり前ではあるのです。
ストレートに誰かと向き合うのなんて、誰だって面倒だし、怖い。

おいしいところだけ相手と共有して、いっしょにいてつらい相手だったら、無理して付き合わずにすぐさよならしちゃえばいい。そうやって生きていくほうが、誰にも縛られず、誰をも束縛せず、いつも快適でいられます。

でも…

そうやって生きているからこそ、互いから逃げずに、1週間限りとはいえ、ちゃんと相手と向き合って、どんな相手だろうと受け入れようとする・・・「ラブシャッフル」のそういう関係が、実にうらやましく見えるのです。

私は、今までの人生で、自分が誰かにすっかり受け入れられることなんてないって、思ってきました。ある意味、信念と言ってもいいかもしれない。最初からそんなに期待していなければ、少しの優しさや誠意でもうれしく思える。それだけで充分だと、ね。

周りを見回してみても、きちんと向き合っている人って少ない。
パートナーとだって、妥協や打算で折り合いをつけながら暮らしている人が大勢います。
もちろんそれが悪いわけじゃなくて、人間なんて所詮、そんなものだと、思ってきた節があります。

でも「ラブシャッフル」の人たちは、そうじゃないんだなぁ~

所詮はドラマだと言ってしまえばそれまでなのですが・・・ドラマの中でだけでも、ちゃんとそうやって、人と人とがしっかりと向き合う物語を作ることができるのってすごいなと、思います。

もしかすると、私自身がいろんな物語を作るのも、だから、なのかも。

現実の人間同士の付き合いなんて、軽く、軽く、流れていけばいい。
そこで得られない何かは、「物語」の中にあればいい。

もしかしたら、私が囲碁を打つ理由の一つも、これなのかもしません。
人と人とが、互いに正面からぶつかり合う。お互いから逃げずに誠実に。囲碁は、まさにそういうゲームで、囲碁でなら私もいろんな人たちと、そういう関わり方ができます。

ホントは物語と囲碁の世界以外に、現実でも、そういう関わり方を誰かと持てるといいんですが。どうもいくつになってもそこは未熟らしくて。
叶わない願いの代わりに、いつか「ラブシャッフル」のような物語を創れたら、というのが私の夢なのかもしれません。

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