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2009.04.17

サクラ散る

年度の替わり目の4月は大概仕事に忙殺されることが多いのですが、今年も気がつくと、桜がもう散ってしまいました。

今年、関東地方の桜は、咲き始め(彼岸の頃)から満開(4月7日あたり)までは長かったですが、満開になってからはあっという間に散っちゃいましたね。2週間、保ったのが奇跡ということかな。

前もこのブログには書きましたが、桜の時期は母の命日。毎月墓参りには行っていますが、命日ともなると、ちょっと感慨深いものがあります。

数えたら今年は10年目でした。
それなりに年月は確かに経ってるんですが、やっぱり月日の経つのは早い。

桜の時期と母の命日が結びついてから、それにまた、通勤経路に見事な桜の木があるものですから、近年は、ずっと桜を眺めると、いろいろ物思うようになりました。

というわけで、昨年、当ブログで綴った、桜の詩を再掲します。おひまなら眺めていってください。


(2008.3.10)

子供の頃 学校があまり好きではなかったので
始業式や入学式のある春の桜は
私にとって憂うつな季節の先触れだった

けれど今は少し違う

母が臥せっていたあの病室の外では
3月の長雨がしとしとと降っていた
意識がなくなった母の横で
私が小さな声で歌ったのは何の歌だったろう

そして母が亡くなったのは4月
死に目に立ち会えなかったのが幸か不幸か
それは分からない
けれど迎えた旅立ちのセレモニーの日は
桜咲く暖かい日だった

私が知る限りでも
病で床に伏せることが多かった母
そのことでずいぶん自分を責め
それでも時に冗談を言っては笑い
いっしょの少女マンガを読んで
いっしょにドラゴンクエストをプレイして
銀の鍵の在処を教え合ったりもした

4月の桜は私にとって
今は『旅立ち』の先触れ

新たなる全ての始まり

そこで見ていて
あなたの娘の一度きりの一生を
この春も

(2008.3.28)

 「さくら、咲く」

 桜の花を見ると
 胸がいっぱいになるのはなぜなのか
 今まで気が付かなかった

 ・・・そうか、きみが遠くにいくことを決めて
 新しい一歩を踏み出したのがこの季節だった

 私はちょっと驚いたけれど
 今年と同じように桜の下を歩きながら
 きみの新たな門出が
 きみに幸せをもたらすように祈っていた
 
 様々な時代にどれだけ多くの人が
 この花に願いをこめたろう
 叶えられた願いもあれば そうでないのもあるだろう
 それでも

 叶わなかった願いはそのままに 
 桜は今年も花開く
 きみの幸せをまたこの花に願いながら
 この春も・・・

 サクラ サク

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Comments

「サクラ散る」といえば、受験結果の電報を思い出します。字数の関係で「ハナチル」でしたが・・・とほほ^^;

しっとりした本文に似合わないコメントで失礼しました。

Posted by: 春海 | 2009.04.17 at 21:08

春海さん、いらっしゃい。
「サクラサク」も「サクラチル」も無論、受験結果の電報の決まり文句にかけています。

しかし、合否の知らせが電報で届くなんていうのもきっと旧世紀の話で、私たちよりも若い世代は何のことやら分からなくなるんでしょうなぁ。

中島みゆきの歌で「C.Q.」というタイトルの歌があります。
アマチュア無線の用語ですが、アマチュア無線自体、もうやってる人少ないのだろうな。

いや、電報もそんなふうに時代とともに消えていくものなのかなぁと。

Posted by: BUBI | 2009.04.18 at 01:31

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