意外と人生って短いのかもしれない
作家の栗本薫さんが亡くなられました。56歳・・・うーむ。
私の母が亡くなったのが58歳だったんですが、母の場合は逝去する前から、いろいろと具合が悪いところがあったからなぁ。家族として一番近くで見ていた私からすると、それほど早すぎるという感じではなかったのですが、ニュースで50代で亡くなられる方の報を聞くとけっこうショックが大きいのです。
昨日、両国の江戸東京博物館でやっている「手塚治虫展」を見てきました。生誕80周年ということでの展示会なのですが、手塚氏が亡くなられたのは平成元年。60歳だったそうです。
手塚治虫展では、手塚さんの数々の才能をその作品や遺品で感じてきたんですが、最後まで見終わって一番、思ってしまったのは、タイトルのとおり。
「意外と人生って短いのかもしれない」
人の一生って、もちろん、事故とかで思いがけず亡くなる可能性は誰にでもあるのですが、それを別にすれば、死ぬまで生ききって亡くなるものだと実は思っていました。
私個人についていえば、けっこう幸せな一生を送っていまして、好きなこともできて、なんかこう・・・人生のピークはもう過ぎたかなぁと(苦笑)
このあとは、いつ死んでもいいかな、的な、つまりもう人生の「余生」みたいな境地にいたりします。
でも、栗本薫さんや手塚治虫氏を振り返るにつけ、こんなに、まだまだやりたいことがあって、もっともっと生きたかった人にも「死」って容赦なくやってくるんだなぁと。
奇しくも栗本さんはすい臓がん、手塚治虫氏は胃がんで亡くなっていますから、「がん」って・・・・そんなに簡単に人の命を奪っちゃうものなのか。
忌野清志郎さんも、58歳、喉頭がんでしたね。
む。意外と人生って短いかもしれない。
普段は、うっかり長生きしちゃった時のことを考えて保険とか年金とかの心配をしていますが、もらうときまで私、生きてないかもしれない。というより、あと20年も人生がないかもしれない。
しまった・・・「余生」を生きているつもりではありましたが、そんなに早く終わりが来ることは想定していませんでした。
やりたいことをもっとやっちゃわなきゃな。今更、自ら望んでもいない情報システムの勉強なんかしてる場合じゃないですわよ(爆)。
よりよい「終わり」のための準備を少しずつ始めなくてはいけない年齢になったみたいです。
(その上で、もしも長生きできたならばそれこそほんとの余生ですもの、それはそれとして。)
思えば。
小さい頃に、手塚治虫さんの「火の鳥」を読みました。とっても大好きで、私にとってはバイブルみたいな作品です。
生命・・・未来・・・長く生きたって100年も生きることのできない人間のくせに、はるかな未来やはるかな過去にまで思いをめぐらせることができる幸せは手塚治虫さんのおかげです。
何かそれを受け継いで、私もできたらいいなぁ。夢ですね、うん。
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