美女揃いのルーブル美術館展
先日、東京・上野のルーブル美術館展へ行ってきました。
フランスのパリへは一度だけいったことがあって、ルーブル美術館も行ったんですが、海外旅行では、私は美術館へ行くのはこりごりです。日本の美術館じゃ考えられないほどヨーロッパの美術館て美術品がどっさりあるんですよ。ルーブルなんてそうじゃなくてもものすごく広いですから、ちょっと行っただけじゃ見きれないし、仮に見きれたとしても、何百点も見たらお腹いっぱいで何がなにやら、だろうな。
ルーブルの絵画は、数多の所蔵品の中でも厳選された作品が、日本にやってきて公開されたときにありがたく拝見するのがいい。激混みなのは覚悟の上でもね。
今回のルーブル美術館展は17世紀の作品を中心にした展覧会でした。
難しいうんちくを語っても仕方ないので、ミーハーな私が感想を書くとするとこうなります。
「なんって美しい女性ばかりなのかしら♪」
女性でも、いえ女性だからこそかもしれませんが、純粋に「女性の美」に圧倒的な魅力を感じます。
まず入って、「マリー・ド・メディシスの肖像」の壮麗さ、「ド・ブロア嬢と推定される少女の肖像」のかわいらしさ(はだしにサンダルがまたお茶目なのです)に釘付け。ベラスケスの「王女マルガリータの肖像」も期待に違わぬ可愛さです。
展示会の後半は17世紀なので宗教画が続くのですが、天使や神話に登場する美女たちの美しさといったら、これがまた…。特に受胎告知の「聖母」と「天使」のワンセットなんて、ずっと絵の前から離れたくないくらいでした。
他に「6人の人物の前に現れる無限罪の聖母」「エスランの聖母」は聖母が本当に見ているだけで癒される感じですし、「アンドロメダを救うペルセウス」「アイネイアスの傷口にディクタムナスお薬液を注ぐウェヌス」は、女神や神話の美女が美しい裸身で描かれているわけですが、その中でも極めつけが…
「バテシバ」という裸婦の絵画。きれいだぁ~。胸元のラインが美しすぎて、目がつぶれそう。
図録によると、バテシバというのは、聖書物語の中の人物だそうですが、まあ、背景が分からずとも、この絵の女性の美しさは見る人の心を捉えます。
もし男性が、ルーブル美術館展を見て、同じ感想を書いたら、きっと女性陣から総すかんを食うんだろうな。
いくら絵画なんだから別次元だろうと行っても、正直、私ももし恋人がいて、横でしきりに「あの絵の女性は美しかった」と何度も言われたら、ムカムカしてきそう(苦笑)。かわいそうだなぁ、男性の方々って。
私は女性なので、惜しみなく美しい女性には美しいと言えますのよ。こういうとき女性は得だわ。
もちろん展覧会には、女性の絵画だけでなく風景画や静物画や男性の絵画もあったんですが、これら女性の美しさの前ではかすんでしまいます。
女性の美はすばらしい。そしておそらくそれが美しいと感じるのは、永遠ではないからなのかもしれません。
絵画はそれを絵画として永遠に残すことができる。これを「奇跡」と言わずして何と言おうか。
行ったのが金曜日の夜だったので、「レンブラントって誰?」って周り中に聞こえる声でおしゃべりしている女子学生のグループや、人混みの中、パートナーの女性をかっこよくかばおうとして妙な動きを見せるカップル(けっこう困るのよね)に混じって、背広にネクタイ姿の男性も目立ちました。そういう男性陣はルーブル美術館展をどう見られたんでしょうね。 聞いてみたいな。
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Comments
私も、母と妹と行ってきました。
とにかく人が多くて、田舎者には参ってしまいました。
パリのルーブル美術館は、観るのに1週間~10日かかると聞いたことがあり、
”寝袋持参?”と想像しちゃいまいsた。^^;
Posted by: はみ | 2009.06.10 00:40
>はみさん
>人が多くて・・・
あらあら。ちゃんと絵は見られました?
大混雑の美術館の館内では、おとなしく並んでてもせっかくの絵画を見られません。
(なんせ人が混んでるところは並んでても、まったく人垣が動かない)
こつは、見たい絵の前にさっと行って、人の隙間にもぐりこみつつ絵に近づいて、首尾よく見られたら、他の方のためにさっと場所を空けて退場する。これです~。
ご参考までに^^
Posted by: BUBI | 2009.06.10 23:51